
タブレットの充電がすぐになくなる、充電ケーブルをつないでも充電できない、本体が膨らんできた場合は、バッテリーが劣化している可能性があります。
タブレットのバッテリーは交換できますが、ほとんどの機種は本体内蔵型のため、自分で交換するのはおすすめできません。メーカー、購入した携帯電話会社、修理専門店へ依頼するのが基本です。
交換費用は機種や保証の有無によって異なります。数千円で済むケースもあれば、2万円以上かかるケースもあり、古いタブレットでは買い替えた方がよいこともあります。
この記事では、タブレットのバッテリーを交換する方法、費用の確認方法、自分で交換しない方がよい理由、修理と買い替えの判断基準を解説します。
【この記事でわかること】
目次
タブレットのバッテリーは消耗品なので、部品の在庫と修理受付が残っていれば交換できます。ただし、利用者が簡単に取り外せる電池パック式の機種は少なく、現在は本体内部へ固定された内蔵型バッテリーが主流です。
iPad、Androidタブレット、Windowsタブレットの多くは、メーカーや正規修理窓口でバッテリー交換を受け付けています。
ただし、古い機種は修理受付や部品供給が終了していることがあります。修理を申し込む前に、タブレットの型番と製造番号を確認し、公式サポートで受付状況を調べてください。
タブレットは薄型化のため、画面や背面パネルが強力な接着剤で固定されています。バッテリーへアクセスするには、画面を加熱して剥がし、内部のケーブルや基板を避けながら分解しなければならない機種があります。
分解中に画面を割る、バッテリーへ傷を付ける、ケーブルを切断する危険があるため、メーカーが利用者による交換を認めていない機種は自分で開けないでください。
内蔵型バッテリーは本体の薄型化や大容量化に適していますが、交換には専門工具と技術が必要です。HUAWEIは、利用者が本体を分解した場合は修理規約上の「改造」に該当し、保証期間内外を問わず修理サポートを受けられなくなると案内しています。

タブレットのバッテリー寿命は、一般的には2~4年程度が一つの目安です。ただし、使用時間、充電方法、温度、機種によって大きく変わるため、「3年経過したら必ず交換」という意味ではありません。
毎日長時間使用するタブレットは短期間で劣化し、使用頻度が低く温度管理も適切なタブレットは3年以上使えることがあります。
リチウムイオンバッテリーは、一定の充電サイクルを重ねると最大容量が低下します。充電サイクルは「充電器へ接続した回数」ではなく、合計でバッテリー容量100%分を使用したときに1回と数えます。
目安となるサイクル数は製品によって異なります。ASUSは一般的なリチウムイオンバッテリーについて300~500サイクル、AppleはiPadについて1,000回のフル充電サイクル後も本来の容量の80%を維持するよう設計していると案内しています。
次のような使い方はバッテリーの劣化を早める可能性があります。
充電回数が少なくても、時間の経過によってバッテリーは劣化します。長期間使っていなかったタブレットでも、充電できない、使用時間が短い、膨張している場合があります。

以前と同じ使い方なのに、満充電から短時間で残量が減る場合は、最大容量が低下している可能性があります。
まず「設定」のバッテリー使用状況を確認し、特定のアプリが大量に電力を消費していないか確認してください。アプリの不具合や画面の明るさが原因の場合は、設定を変更するだけで改善することがあります。
Androidタブレットのバッテリー状態の表示方法はメーカーごとに異なり、確認機能がない機種もあります。
iPadで最大容量や充放電回数を確認できるのは、iPad Pro(M4・M5)、iPad Air(M2・M3・M4)、iPad mini(A17 Pro)、iPad(A16)などの対応モデルです。すべてのiPadで「バッテリーの状態」が表示されるわけではありません。
画面や背面パネルが浮いている場合は、すぐに使用と充電を中止してください。膨張したバッテリーを押し戻す、穴を開ける、曲げる、無理に取り外すと、発熱・発煙・発火につながるおそれがあります。
本体の電源を切り、充電器を外したうえで、メーカーや修理窓口へ相談してください。
動画、ゲーム、アップデート中などは本体が一時的に熱くなります。しかし、何もしていない状態でも熱い、充電中に触れないほど熱くなる、異臭がする場合は、バッテリーや充電回路に問題がある可能性があります。
ケースを外し、電源を切って温度が下がるのを待ちます。繰り返し異常発熱する場合は使用を中止してください。
残量が残っているのに突然電源が落ちる、再起動を繰り返す場合は、バッテリーが必要な電力を供給できていない可能性があります。
OSやアプリの不具合でも同じ症状が出るため、アップデートと再起動を試しても改善しない場合は修理を検討してください。
バッテリーアイコンの×印や警告は、バッテリーが認識されていない、充電器の出力不足、端子の接触不良、バッテリー故障などで表示されることがあります。
純正または推奨仕様の充電器と別のケーブルを試し、再起動しても警告が消えない場合は、メーカーへ相談してください。
充電できない場合は、バッテリーだけでなく、充電器、ケーブル、USB端子、コンセント、温度、充電設定も確認します。

バッテリー交換の依頼先は、メーカー、購入したキャリア、修理専門店の3つです。修理前には、データのバックアップ、画面ロックの解除、SIMカード・SDカードの取り外しなどを求められる場合があります。
| 依頼先 | 費用 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| メーカー・正規窓口 | 機種別。保証対象なら無料の場合あり | 純正部品で安全性が高い | 初期化や預かり期間が必要な場合がある |
| 購入したキャリア | 機種・補償加入状況による | 契約と修理を一つの窓口で相談できる | 他社購入品や古い機種は受付不可の場合がある |
| 修理専門店 | 店舗・機種による | 短時間で修理できる場合がある | 非正規修理でメーカー保証や防水性能へ影響する場合がある |
以下は2026年8月時点の公式情報を基にした概要です。料金や受付対象は変更されるため、必ず型番を指定して公式窓口へ確認してください。
ASUSは、修理費用を機種や状態に応じて案内しています。公式サポートへ型番と症状を伝えて見積りを確認してください。
ASUS Premium Careのバッテリーサービスパッケージは、標準保証後の対象期間中に自然故障した場合、1年間に1回まで無償交換できるサービスです。ただし、通常使用による経年劣化は保証対象外です。
HUAWEIは、修理部品価格・作業費の確認ページと宅配修理を用意しています。料金はモデルごとに異なります。
利用者が分解すると、保証期間内外を問わず修理サポートを受けられなくなると案内されているため、自分で交換せず公式修理拠点へ依頼してください。
iPadの保証対象外バッテリーサービス料金はモデルごとに異なり、Apple公式の見積りページで確認できます。最終料金は診断後に確定し、Apple正規サービスプロバイダは独自の料金を設定している場合があります。
AppleCareの対象で、バッテリー容量が80%を下回った場合は、追加料金なしでバッテリーサービスを受けられます。
NECのバッテリ交換サービスでは、LAVIE Tab Wは29,480円(税込)、LAVIE Tab T12・T11・T10・T08・T07およびLAVIE Tab Eは22,440円(税込)と案内されています。
NEC指定の宅配業者による集配料金は無料ですが、本体に別の故障がある場合は追加修理費が発生することがあります。また、部品在庫がない機種は受付できません。
ソニーのXperia Tabletは発売から長期間経過している機種が多く、修理受付や部品供給が終了している可能性があります。固定料金を前提にせず、型番ごとの修理受付状況をソニーサポートへ確認してください。
修理できない場合や修理費が高額な場合は、買い替えを検討します。
ドコモ、au、ソフトバンクで購入したタブレットは、購入したキャリアの修理窓口へ相談できます。iPadはAppleまたはApple正規サービスプロバイダでの修理になる場合があります。
内蔵バッテリーは利用者が取り外せないため、ドコモ故障取扱窓口で本体を預けて交換します。オンライン修理受付は24時間利用できますが、Apple製品など対象外の機種があります。
費用は機種や補償サービスによって異なります。内蔵電池交換以外の故障が見つかった場合は、必要な修理も合わせて行われることがあります。
auでは、Web、電話、au Style・auショップで預かり修理を申し込めます。修理費は診断後に確定します。
故障紛失サポートの対象であれば、保証対象内の故障は一定期間無料、有償修理の負担額には上限が設定される場合があります。未加入の場合は修理受付料を含む費用がかかるため、買い替えとの比較が必要です。
内蔵バッテリー式のスマートフォン・タブレットは、ソフトバンクショップや修理窓口で交換を申し込みます。費用は受付時に確認します。
iPadはApple正規サービスプロバイダなどの修理窓口を利用します。オンライン修理の対象外となる場合があるため、機種別の案内を確認してください。
修理専門店は、メーカーより短い日数で交換できる場合があります。機種によっては即日修理に対応しています。
ただし、非正規修理後はメーカー保証を受けられない、防水・防じん性能を保証できない、純正ではないバッテリーが使われる場合があるなどの注意点があります。
以上を確認してから依頼してください。

多くのタブレットはバッテリーを本体内部へ接着しており、利用者が交換する構造ではありません。外から電池パックを取り外せる機種以外は、分解が必要です。
画面や背面パネルを傷付けずに開けるには、加熱器具、吸盤、薄い工具、特殊ドライバーなどが必要です。内部には薄いケーブルや小さなコネクターがあり、少しの力で破損することがあります。
防水・防じん対応のタブレットは、画面や背面の接着材によって密閉されています。一度開けると、元と同じ防水性能を維持できない可能性があります。
リチウムイオンバッテリーへ工具を刺す、曲げる、強く押す、端子をショートさせると、発熱・発煙・発火する危険があります。
特に膨張したバッテリーは、自分で取り外さないでください。膨らんだ部分を押して元へ戻す行為も危険です。
利用者や非正規業者が分解した端末は、メーカー保証や正規修理を受けられなくなる場合があります。保証期間中は、必ずメーカーまたは購入店へ相談してください。
| 判断項目 | 交換が向いている | 買い替えが向いている |
|---|---|---|
| 使用年数 | 購入から1~2年程度 | 3年以上使用している |
| 動作速度 | 性能に不満がない | 動作が遅い、容量が不足している |
| OS更新 | 現在も更新対象 | OSサポートが終了している |
| 修理費 | 買い替え費用より十分安い | 本体価格に近い、ほかの故障もある |
| 本体状態 | バッテリー以外は正常 | 画面割れ、端子不良、動作不良もある |
3年以上使用したタブレットは、バッテリー以外にもストレージ、充電端子、ボタン、液晶などが劣化している可能性があります。
バッテリー交換後も動作速度や容量への不満が残る場合は、買い替えた方が長く快適に使えます。
メーカーのOSアップデートやセキュリティ更新が終了したタブレットは、バッテリーを交換しても安全に使える期間が限られます。
ネットバンキング、仕事、オンラインショッピングなどに使用する場合は、更新対象の新しい機種への買い替えを優先しましょう。
バッテリー交換費用が新品や中古タブレットの購入価格に近い場合は、買い替えの方が合理的です。
交換費用だけでなく、送料、診断料、初期化後の再設定、修理期間中の代替機も含めて比較してください。
買い替え後に古いタブレットを保管し続けると、過放電やバッテリー膨張が進む可能性があります。使う予定がない場合は、早めにデータを消去して処分しましょう。
パソコン廃棄.comでは、タブレットをパソコンと一緒に送って無料廃棄できます。回収後のデータ消去も無料です。

毎回0%まで使い切る必要はありません。残量が少なくなったら充電し、0%のまま長期間放置することを避けてください。
長期間使用しない場合は、電源を切り、残量50%前後を目安にして定期的に確認します。
充電上限を設定できるタブレットは、長時間充電器へ接続する使い方でバッテリーへの負担を抑えられます。
新しいiPadの一部では「80%の上限」を設定できます。Androidタブレットでも、メーカー独自のバッテリー保護設定が用意されている場合があります。
充電上限機能がない機種では、100%になった直後に必ず充電器を外さなければ故障するわけではありません。高温のまま満充電状態を長時間続けないことを意識してください。
真夏の車内、直射日光の当たる窓辺、暖房器具の近くでは使用・保管しないでください。Appleは、周囲温度が35℃を超える場所でiPadを使用または充電すると、バッテリー寿命が早まるおそれがあると案内しています。
充電中に本体が熱くなる場合はケースを外し、ゲームや動画編集など負荷の高い作業を控えます。
低電力モードや省電力モードを利用すると、充電回数を減らしやすくなります。

タブレットのバッテリーは交換できますが、多くの機種は本体内蔵型です。画面割れ、発火、防水性能の低下、保証対象外になる危険があるため、自分で分解せず、メーカー・キャリア・修理専門店へ依頼してください。
交換費用は機種によって異なります。保証の有無、使用年数、OSサポート、本体の性能、ほかの故障を確認し、修理と買い替えを比較しましょう。
バッテリーが膨張している場合は、使用と充電を直ちに中止してください。古いタブレットを買い替えて使わなくなった場合は、長期間放置せず、安全な回収サービスで処分しましょう。

監修者/前野 哲宏
フィットネスの店舗運営と新規事業で培った改善力を活かし、PCリサイクル事業で社会課題の解決に挑戦しています。