Surfaceを使用していて音が出なくなると、動画視聴や音楽再生、オンライン会議など日常的な作業に大きな支障をきたします。Surfaceの音が出なくなると慌ててしまいますが、簡単な対処法で改善することもあります。
この記事では、Surfaceで音が出ない時の主な原因とその対処法を、わかりやすく解説します。イヤホンやヘッドホンを使用している場合の対処法も含めて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
【この記事でわかること】
Surfaceで音が出ない場合は、主に以下の原因が考えられます。
音量設定がミュートになっているなど、単純なことが原因のことも多いです。まずは、音が出ない原因を探りましょう。順番に解説します。
Surfaceの音量は、ミュートの設定ができます。ミュート機能が有効になっていると、いくら音量を上げても音が出ません。また、音量が最小に設定されていて音が聞き取りにくい可能性もあります。音量が最小でないか、ミュートになっていないかを確認しましょう。
Windowsのタスクバーにあるスピーカーアイコンをクリックして、音量の設定を確認しましょう。ミュートになっている場合は、アイコンをクリックして解除してください。
使用しているオーディオデバイスがしっかりと接続されているか確認してください。接触不良が疑われる場合は、ケーブルの抜き差しをし、ケーブルが断線していないかも確認しましょう。また、スピーカーやイヤホン、ヘッドホンの故障の可能性もあるため、別のデバイスを接続して音が出るかも確認してください。
Surfaceの音が出ない場合、システムが別の出力デバイスを認識している可能性があります。システムが正しいオーディオ出力先を認識しているかを確認しましょう。「設定」>「システム」>「サウンド」の順に進み、「出力」の項目で正しいデバイスが選択されているか確認してください。
デバイスドライバーとは、Surfaceに接続したデバイスとソフトウェアとの通信を制御するプログラムです。デバイスドライバーが最新でない、または破損している場合には音が出なくなることがあります。デバイスマネージャーからオーディオデバイスを探し、ドライバーの更新や再インストールを試してください。
Windows Updateの不具合やシステムの問題が原因で音が出ないこともあります。Windows Updateを確認し、利用可能な更新があれば実行してください。それでも解決しない場合は、システムの復元やリセットを検討してみましょう。
Surfaceの音が出ない時には、スピーカーの前に物があって聞こえにくいだけ、ミュートになっているだけなど、単純なことが原因のこともあります。以下は、最初にできる簡単な対処法です。
簡単にできることで、すぐに改善する可能性もあるため、最初に実践してみてください。
まずは、Surfaceのスピーカーやマイクが障害物などでふさがれていないかを確認してください。スピーカーの前に障害物があると、音が聞こえづらくなり、音が出ないと勘違いすることがあります。Surfaceにケースやタイプカバーをしている場合などはスピーカーがふさがれて、音が聞こえない場合があるため取り外してみましょう。
Surfaceは本体にスピーカーが内蔵されていますが、外部スピーカーに接続している場合は接続状況を確認しましょう。
まずは、接続端子のゆるみを確認し、挿し直して音が出るかを確認します。ヘッドホンやイヤホンは、しっかりと挿し込まれていない場合、音が出ない、片耳しか聞こえない場合があります。
再接続しても音が出ない場合は、ケーブルが断線している可能性もあります。一見すると断線していなくても、ケーブルに違和感がある場合は交換しましょう。
音量がミュートになっていたり、最小になっていたりすると、音が出なくなります。Surfaceの音量は以下の場所で調整できます。
音量調整できる場所 | 音量調整する方法 |
---|---|
音量ボタン | Surfaceの上部や側面にある音量ボタンを押して調整する |
キーボード | キーボードに音量ボタンがある場合は音量ボタンやミュートキーで調整する |
タスクバー | タスクバーからスピーカーを選択し、音量コントロールを上げ下げする |
オーディオアクセサリ | ヘッドセット、スピーカー、電話、または他のオーディオ アクセサリ、あるいはアクセサリに組み込まれているソフトウェアでボリュームを調整 |
アプリ | アプリ内でボリュームコントロールができる場合もある |
使用しているSurfaceで、音量調整できる場所を確認し、適切な音量に調節しましょう。
次に、マイクの設定も確認しましょう。音が出ない場合は、マイクの設定が原因のこともあります。特に、外付けマイクを使用している場合は、出力先の間違いで音がでなくなることもよくあります。以下の手順で、出力先を確認し、正しく変更しましょう。
参考:Microsoftサポート Surface のサウンド、ボリューム、およびオーディオ アクセサリ
Surfaceを使用していると接続しているデバイスに関係なく、Surface本体が原因で音が出なくなることがあります。ここでは、あらゆる状況で試せる以下6つの対処法を紹介します。
Surfaceの初期化は、あらゆることを試しても改善しない場合の最終手段です。パソコン内のデータがすべて消去されるため、最後の手段として実行してください。それぞれ解説します。
古いドライバーや正常に機能していないドライバーは、音が出ない原因になることがあります。そのため、オーディオドライバーを更新または再インストールすると、Surfaceの音声トラブルを改善できる可能性があります。
オーディオドライバーが最新かを確認し、最新ではない場合は更新しましょう。更新しても改善されない場合は、以下の手順でオーディオドライバーをアンインストールしてください。アンインストールが終わると、オーディオドライバーが自動で再インストールされるため、音が出るかを確認しましょう。
それでも音が出ない場合は、以下の手順でWindows汎用のオーディオドライバーを使用すると改善することもあります。
参考:Microsoftサポート Windows のサウンドまたはオーディオの問題を修正する
システムに異常が起こっている場合は、Windows Updateによって改善することがあります。Windows Updateにはバグの修正や最新のドライバーなどが含まれているためです。
以下の手順でWindows Updateを実行し、最新の状態になっていることを確かめましょう。Windows Updateはインターネット接続が必要です。時間がかかる可能性があるため、余裕を持って実行しましょう。
「更新プログラムのチェック」をクリックすると、新しいプログラムの有無を確認できます。更新プログラムが見つかった場合は、「利用可能な更新プログラム」が表示されます。「更新」をクリックしてインストールが完了するのを待ちましょう。
「最新の状態です。」と表示された場合は、Windows Updateを実行する必要はありません。Surfaceを再起動したあとに、音が出るかを確認しましょう。
Surfaceに不具合がある場合は、再起動するとシステムやメモリの状態がリセットされるため、改善する可能性があります。Surfaceの再起動の方法は以下の通りです。
Surfaceが再起動したら、音が出ることを確認しましょう。
音が出ない原因がわからない場合は、Windowsに備わっているトラブルシューティングを試してみましょう。トラブルシューティング機能とは、Surfaceで起こっている不具合の原因を特定して、改善方法を示してくれる機能のことです。
トラブルシューティングツールは、自動で問題を検出し、検出結果を表示して問題を自動で解決してくれます。トラブルシューティングを実行すると、診断に15分~1時間程度かかることがあります。診断中にSurfaceを操作したり、シャットダウンしたりするとうまく診断できない可能性があります。トラブルシューティング実行中はSurfaceを使用できなくなるため、時間に余裕をもって実行しましょう。
ここまですべての方法を試してみても、Surfaceを強制終了することで改善する可能性もあります。ただし、強制終了は何度も実行するとSurfaceに負担がかかります。強制終了は、どのような対処法を実行しても改善しない場合に実行し、頻繁におこなわないようにしましょう。
Surfaceを強制終了する方法は、主に以下2種類。
強制終了の方法はモデルによって異なるため、使っているモデルに合わせて実行しましょう。頻繁に強制終了が必要な場合は、Surfaceが故障している可能性もあります。その場合は、Surfaceの買い替えも検討しましょう。
Surfaceの強制終了に関しては、以下の記事でも詳しく解説しています。
Surfaceを強制終了する方法は?できない場合の対処法も解説>>
ここまでの対処法でもSurfaceの音が出ない場合は、システムファイルに不具合が起こっている可能性があります。その場合は、Surfaceを工場出荷状態に戻す初期化もおすすめです。Surfaceの初期化では、データを残す方法も選べますが、念のため、事前にデータのバックアップを取っておきましょう。
Surfaceを初期化(リセット)する手順は、以下のとおりです。
「個人用ファイルを保持する」を選ぶと、Windows11を再インストールする際に個人用ファイルとSurfaceに最初からインストールされていたアプリは保持されます。ただし、設定に加えた変更、インストールしたアプリやドライバーは削除されます。初期化後にWindows11を再インストールする際には、クラウドのダウンロードの使用がおすすめです。
参考:Microsof サポート Surface for Windows を復元またはリセットする
Surfaceの初期化方法は、下記記事でも詳しく紹介しています。
surfaceは売却前に初期化をしよう。初期化方法から注意点を解説!>>
Surfaceの音が出ないといっても、イヤホンの音が出ない、内蔵スピーカーの音が出ないなど、トラブルの状況は様々です。ここではSurfaceの音が出ない場合に、以下の状況別の対処法を紹介します。
それぞれの対処法を紹介します。
Surfaceのスピーカーからは音が聞こえるのに、イヤホンやヘッドホンからは音が聞こえない場合、接続の確認やデバイスの選択ができているかを確認しましょう。また、使用しているイヤホンやヘッドホンが故障していないかも確認する必要があります。別のイヤホンを接続してみて音が出るかを確認してください。
Surfaceとイヤホンやヘッドホンのケーブルが、確実に接続されていることを確認しましょう。確実に接続されている場合は、ケーブルの断線の可能性もあります。別のケーブルで接続しなおしてみましょう。また、すべてのオーディオアプリを閉じてイヤホンやヘッドホンのケーブルを抜き差ししてみてください。
「サウンドの設定」の「出力」>「サウンドを再生する場所を選択する」で、下矢印を選択し、目的の出力デバイスを選択してください。
Surfaceの内蔵スピーカーから音が出ない場合は、音量設定の間違いやサウンド設定のトラブルの可能性があります。それぞれ確認してみましょう。
まずは、音量設定を確認しましょう。Surfaceの上部や側面にある音量ボタンやキーボード、タスクバーなどを使用して音量を上げます。ミュート設定になっている場合は解除しましょう。
Windowsに備わっているオーディオのトラブルシューティングを実行しましょう。トラブルを自動で検出し、修正してくれます。
Bluetoothで接続したスピーカーやヘッドセットの音が出ない場合は、Bluetooth接続の確認や、デバイスのペアリングの確認や再接続が有効です。
まずは、Bluetoothがオンになっていることを以下2つの方法で確認しましょう。
Bluetoothがオンになっていることを確認したら、スピーカーやヘッドセットが充電されていることも確認します。Bluetoothデバイスをオフにして、数秒待ってから再度オンにしましょう。また、Surfaceが機内モードになっていないかも確認してください。
それでも正しく接続されない場合は、以下の手順でBluetoothデバイスを一度削除してから、もう一度追加します。
Bluetoothのペアリングが設定されていないことが原因で、音が出ないこともあります。ペアリングの設定を確認し、再設定してみましょう。SurfaceでBluetoothデバイスをペアリングするには、以下の手順を実行してください。
通常、BluetoothデバイスがSurfaceの範囲内にあり、電源が入っていれば自動で接続されます。Bluetoothに接続されない場合や、ペアリングできない場合はスピーカーやヘッドセットの故障も考えられます。別のスピーカーをBluetoothに接続してみて、確認しましょう。
参考:Microsoft サポート Windows で Bluetooth デバイスをペアリングする
Surfaceの音に関するトラブルには、異音がする不具合もあります。Surfaceから異音がする場合は、発生している場所によって対処法が異なるため、まずどこからの異音なのか、静かな場所で発生か所を確認しましょう。
異音が出やすい場所は、冷却ファン、HDD、光学ドライブの3つです。異音の発生場所を特定したら、以下の対処法を実行しましょう。
それぞれ解説します。
Surfaceから異音が発生した場合の原因や対処法は、下記記事でも解説しています。
Surfaceから異音が発生したときはどうする?原因と対処法を解説>>
Surfaceの冷却ファン付近から異音がする場合は、ホコリによって排気口がふさがれている可能性があります。冷却ファンの周りにホコリが溜まるとSurface内に熱がこもりやすくなり、熱を逃そうとファン回転数が上がり異音が発生します。Surfaceが高温になると故障する可能性もあるため、早めに対処するのがおすすめです。ホコリを除去する場合はSurfaceの電源を切り、ダスターなどでそっと掃除しましょう。
HDDから異音がする場合は、HDDのヘッドやモーター部分が破損している可能性もあります。ヘッドやモーターが破損したままSurfaceを使用し続けると、HDDが完全に故障することがあります。異音が発生する場合は、早急に使用を中止して修理や交換を検討しましょう。
HDDから異音がする場合は、下記記事で対処法を詳しく解説しています。
HDDから異音がする!カチカチなど音の種類と対処方法を解説>>
CDやDVDなどのメディアを挿入中に異音が発生した場合、光学ドライブに何らかの不具合が生じている可能性があります。メディアが正しく認識されていない可能性もあるため、一度メディアを取り出して正しくセットしなおしてみましょう。ドライブの傷や汚れも異音が発生する原因になるため、レンズクリーナーや柔らかい布を使用して掃除しましょう。
改善しない場合は、光学ドライブに不具合が起こっている可能性があるため、Microsoftサポートへ相談しましょう。
ここまで紹介した方法を実践しても、Surfaceの音が出ない場合は修理も検討しましょう。Microsoftでは、トラブルシューティングを実行しても不具合が改善しない場合に修理を依頼できます。Microsoftサポートで修理を依頼すれば、Surfaceのどこに不具合があるのかを確認し、必要な修理を提案してくれます。
修理を依頼する前には、デバイスの登録をしておきましょう。Surfaceの修理には、発送から3~12営業日の期間がかかります。発送前には、データのバックアップを取り、周辺機器をすべて取り外しておきましょう。
Surfaceの音が出なくなると、オンライン会議に参加できない、動画を確認できないなど、快適に作業できなくなります。音が出ない原因は、障害物がある、音量が最小やミュートになっているなど、単純なことが原因になっていることも多いです。まずは、慌てず音量の確認をしましょう。
音量や障害物が原因でない場合は、出力先の間違いやシステム、ドライバーの不具合が原因のこともあります。再接続や再起動などを試してみましょう。あらゆる対処法を試しても改善しない場合や異音がする場合は、Surfaceが故障している可能性もあるため修理も検討しましょう。
Surfaceの音が出ないと慌ててしまいますが、一つ一つ原因を探り、対処することで改善する可能性も高いです。この記事を参考にして、実践してみてください。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。
「VAIOのバッテリーがすぐ切れる」
「以前よりも稼働時間が短くなってきた気がする」
こんな症状がある場合はバッテリーの寿命が近づいてきているかもしれません。
VAIOは機種によっては自分でバッテリーを交換することができるものもあり、交換を依頼するよりも安価に済む可能性もあります。
この記事では
について解説していきます。
以下のような症状が現れた場合はバッテリーの寿命が近い可能性が高くなります。
バッテリーが以前よりも持たない、充電してもすぐバッテリー切れになるなどの症状が確認できる場合はバッテリーが寿命を迎えている可能性が高くなります。
VAIOを始めとしたノートPCには主にリチウムイオンバッテリーが採用されており、リチウムイオンバッテリーはおよそ300~500回充電すると容量が減少し、寿命を迎えます。
リチウムイオンバッテリーはその構造上、劣化を防ぐ方法はなく、どんなに大切に扱っても必ず寿命を迎えます。
寿命を迎えるかどうかは充電の頻度によるので、一概にはいえませんが毎日充電する人であれば2年~3年ほどで容量の減少を感じる計算です。
バッテリーの寿命が近く、容量が減少しているとすぐに満充電になることがあります。
これは容量が減ってしまっているために起こる現象で、寿命を迎えたリチウムイオンバッテリーは新品に比べて50%程度まで容量が減ることもあります。
新品の頃よりも充電完了が早い場合は寿命を迎えている可能性が高いと考えてよいでしょう。
リチウムイオンバッテリーは経年劣化や過充電・過放電・高温下での使用などが原因で膨張することがあります。
膨張したバッテリーは内部の電解液が漏れたり、発火したりする危険性があるので、気付いた時点で使用を中止しましょう。
VAIOのバッテリーを交換する方法は3つあります。
VAIOのバッテリーは手持ちの型式とそれに対応したバッテリーを購入することで自分で交換することができます。
自分で交換するともっとも費用が安くなるというメリットがあり、交換のために預ける必要もないためPCが使えないという問題も起きません。
ただしバッテリーの交換はVAIOのどの機種でもできるわけではなく、基本的にはバッテリーパックを容易に外せる機種が対象と考えておくとよいでしょう。
PC本体を分解しないとバッテリーが外せないタイプの場合は自分で交換しようとした際に、SSDやマザーボード、メモリなどに影響が出る可能性もあります。
また分解しての交換はSONYが推奨していないため、分解するとメーカー保証期間の対象から外れてしまうリスクもあります。
自分のVAIOがバッテリーパックを簡単に外せる機種の場合にのみ自身での交換を検討するようにしましょう。
民間の修理業者の中にはPCのバッテリー交換に対応しているものもあります。
交換依頼をしたい場合はネットで近隣または郵送でVAIOのバッテリー交換に対応している業者を検索します。
めぼしい業者を見つけたらサイト内にある問い合わせフォームや電話にて交換に必要な情報を伝えて、手続きを進めましょう。
交換費用は機種やバッテリーの種類によっても変わるので、事前に確認することをおすすめします。
VAIOの公式サービスでもバッテリーの交換サービスを受け付けています。
公式サービスでは
というメリットがあります。
VAIO公式サービスに依頼するには以下の手順で行います。
料金は以下のようになっています。
対応モデル | 料金 |
---|---|
VAIO SX12( VJS123 ) VAIO SX14( VJS143 ) VAIO SX12( VJS122 ) VAIO SX14( VJS142 ) VAIO SX12( VJS121 ) VAIO SX14( VJS141 ) VAIO A12( VJA121 ) VAIO S11( VJS112 ) VAIO S13( VJS132 ) | 16,500円(税込)* 部品代、作業技術料、送料込 |
VAIOのバッテリー寿命を延ばすには、以下の点に注意しましょう。
VAIOには、バッテリーの寿命を延ばすために充電量を80%に制限する「いたわり充電モード」が搭載されています。
長時間の駆動が必要でない場合は積極的に利用していきましょう。
また 充電器には過充電防止機能が搭載されていますが、過放電には注意が必要です。
過放電とはバッテリーが極端に消耗した状態のことで、放電しきってしまうとリチウムイオンバッテリーはその性質上二度と充電できなくなる可能性もあります。
さらにACアダプタを接続したまま長時間使用すると、バッテリー劣化が促進されるので、必要に応じて外すようにしましょう。
高温環境下での使用は、バッテリー劣化を促進します。
エアコンの入っていない室内や真夏の車内などは高温になりがちなので、適切にエアコンを活用して室温を下げましょう。
また直射日光が当たる場所に放置するとバッテリーの温度上昇を招き、劣化を促進します。
無線LANやBluetoothなど、使用していない機能はオフにしましょう。
また画面の明るさを下げることで、バッテリー消費を抑えることができます。
省電力モードなど、バッテリー駆動時間を延長する電源プランを選択しましょう。
以上VAIOのバッテリー交換の方法について解説してきました。
VAIOのバッテリーは機種によっては自分で交換できるものもあります。
自分で交換できないタイプ(バッテリーが容易に外せない)に関しては民間の修理業者やVAIO公式サービスに依頼することで交換してもらえます。
お気に入りのVAIOは劣化したバッテリーを交換すればまた新品同様に使うことができます。
VAIOのバッテリー劣化でお困りの方はこの記事を参考にぜひ交換してみてくださいね。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。
Surfaceを使っていて突然画面が真っ暗になった、または真っ暗なまま全く反応しないとどうしたものかと焦ってしまいますよね。
Surfaceの画面が真っ暗になってしまう原因は単にバッテリー切れというものからソフトウェアに問題がある場合まで多岐にわたります。
この記事では
について解説してきます。
Surfaceの画面が真っ暗なときは以下の3つのパターンがあります。
まずは電源が入るか確認しましょう。
電源が入らない場合はバッテリー切れ、電源アダプターの断線、本体の故障などの可能性があります。
しばらく充電していないということであればまず充電または電源アダプターを接続して電源が入るか確認します。
また電源が入っても何も表示されない場合はディスプレイの不具合の可能性もあります。
Surfaceのロゴが点滅している場合は正常に終了されなかった、システムファイルに異常が発生し、正常な起動を妨げている可能性があります。
この場合は電源を長押しして強制終了し、再度電源入れることを試してみてください。
強制的に再起動しても起動しない場合は初期化が必要になることもあります。
起動時にロゴの下に表示されるクルクル回るような演出が長時間続く場合はシステムの更新が行われていることが多くなります。
インストールにかかる時間はアップデートの内容によっても変わりますが、長い場合だと20~30分かかってしまうこともあります。
クルクルしているときはしばらく放置して、再度電源が入るか確認してみましょう。
Surfaceの画面が真っ暗になってしまう原因と対処法は以下のものがあります。
原因 | 対処法 |
---|---|
バッテリー切れ | 充電する |
電源アダプター・ケーブルの故障 | 別のアダプターまたはケーブルを接続する |
バッテリーの故障 | 修理に出す |
スリープに入るまでが早すぎる | スリープに入る時間を調節する |
画面が暗すぎる | 画面の明るさを上げる |
システムファイルの破損 | 回復オプションの利用 |
ディスプレイの故障 | 修理に出す |
本体の故障 | 修理に出す |
意外と多いのがSurface本体のバッテリー切れです。
当然ですが、バッテリーが切れてしまっているとSurfaceは起動できません。
しばらく充電していない、あるいは使っていなかった場合はまず充電して電源が入るか試してみましょう。
電源アダプターやケーブルが断線、故障していると充電しているつもりで充電できていなかったり、電源が供給されないため起動できないということがあります。
電源アダプターを挿しても何も反応しない場合は別のアダプターやケーブルを試してみましょう。
何らかの理由でバッテリーが損傷している場合も電源が入らなくなります。
バッテリーは使用するにつれて徐々に劣化していきますが、その他にも水没や過放電などの影響で古書することもあります。
バッテリーが破損している場合は自分で直すことは困難です。
どうしても電源が入らない場合は修理に出すことを検討しましょう。
Surfaceはバッテリーで駆動しているときは節電のために頻繁にスリープに入ることがあります。
スリープに入るまでの時間は電源オプションで設定できますが、この時間があまりにも早く設定されていると気付いたら画面が消えているという事態を起こします。
すぐにスリープに入ってしまう場合はスリープに入るまでの時間を調整しましょう。
スリープに入る時間を調節するには以下の手順で行います。
画面の明るさ設定が何らかの理由で最小になると画面が付いているのに真っ暗に見えることがあります。
Surfaceの機種によっては周囲の明るさに合わせて自動で調光する機能が備わっており、これが原因で勝手に画面が暗くなってしまうこともあります。
明るさの調整は複数の方法があるので、以下のいずれかを試してみてください。
1.ファンクションキーを使用する
Surface Pro、Surface Laptop、Surface Book など、キーボードが付属している Surface モデルの場合、ファンクションキーを使用して画面の明るさを調整できます。
2. 設定を使用する
3. アクションセンターを使用する
4. タッチスクリーンを使用する
Surface Go や Surface Studio など、タッチスクリーン搭載の Surface モデルの場合、画面上で直接操作して明るさを調整できます。
5. Surface アプリを使用する
Surface アプリを使用して、画面の明るさを調整することもできます。
に入りやすくなります。
Surfaceが何らかの理由で正常に終了されなかった場合やアップデートに失敗したときなどはシステムファイルが破損して起動が妨げられることがあります。
システムファイルの破損が原因の場合は以下の手順でスタートアップ修復を行うことで起動できることがあります。
この方法を試しても起動しない場合はSurfaceを以下の手順で初期状態に戻すことも考えられます。
この方法はUSB回復ドライブが作成されていることが前提となります。
もしUSB回復ドライブが手元にない場合、機種によっては以下の方法でも初期化することができます。
注意点としてSurfaceを初期化するとクラウドなどに保存されていないデータや設定は全て失われます。
初期化は最終手段にしておきましょう。
ディスプレイが強い衝撃や飲み物をこぼしたなどの理由で破損すると画面には何も映らない場合があります。
ディスプレイが故障しているかを見分けるには
を確認してみましょう。
特に外部ディスプレイに接続して映るようであれば本体のディスプレイに不具合が生じている可能性が高くなります。
バッテリーにも電源にもディスプレイにも異常が見当たらないのに何も反応しないという場合は残念ながら本体が故障している可能性があります。
この場合は修理に出す以外の選択肢はありません。
スマートフォンなどでマイクロソフトに問い合わせるか、修理してくれる業者を探して相談してみましょう。
以上、Surfaceの画面が真っ暗なときの原因と対処法を解説してきました。
画面が真っ暗な場合はまず電源周りから調べてみましょう。
案外、バッテリーが切れているだけだったり、電源アダプターに問題があって充電されていなかったということがあります。
電源周りに問題がない場合はシステムやディスプレイの不具合を疑います。
システムに不具合がある場合はスタートアップ修復を試したり、最後の手段として初期化するという選択肢があります。
ディスプレイや本体に不具合がある場合は残念ながら修理に出す以外の選択肢はありません。
一つひとつ原因を探っていくことで再度Surfaceが使えるようになる可能性も高いので、この記事を参考に対処法を実施してみてくださいね。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。
Let’s note(レッツノート)は、軽量でバッテリーの持続時間も長いため、持ち運びに便利で人気のノートパソコンです。Let’s noteのバッテリー持ちが悪くなったと感じたら、バッテリー交換時期が近いサインかもしれません。
Let’s noteのバッテリーは着脱式となっており、自分で簡単に交換できます。バッテリー劣化のサインを見逃さずに、正しく交換することで長持ちさせることも可能です。
この記事ではLet’s noteのバッテリー交換時期や、交換方法をわかりやすく解説。バッテリー劣化の症状から、バッテリー寿命を延ばす方法まで詳しく紹介します。ぜひ、参考にしてください。
【この記事でわかること】
Let’s noteは、持ち運びに便利な軽量設計で人気の高いノートパソコンです。
Let’s noteに限らずノートパソコンは、長く使っているとバッテリー劣化が避けられません。劣化したバッテリーは持ち運びができなくなったり、使用時間が短くなったりするだけでなく、場合によってはデータ損失やシステムの不具合などパソコンの性能にも影響を与えます。
これらのリスクを避け、快適にLet’s noteを使い続けるためにも、バッテリー交換は重要なメンテナンス作業なのです。
Let’s noteは着脱式のバッテリーを採用しているため、いつでも交換可能です。長期出張などの際により長い駆動時間が必要な場合には、持ち歩きできる軽量のバッテリーパックも別売りで販売されています。万が一のときの予備に、持っておくのもおすすめです。
参考:Panasonic Store バッテリーパックの買い替え・買い増しについて
Let’s noteのバッテリーには寿命があります。バッテリー交換の時期は、寿命や劣化のサインが目安になります。Let’s noteのバッテリー寿命や劣化のサインは、以下の通りです。
Let’s noteのバッテリー寿命は使用頻度や充電状況によって変わりますが、一般的に約3年~5年と言われています。常に電源を接続して使用したり、頻繁に充電や放電を繰り返したりしていると、さらに劣化が進み、寿命が短くなる可能性があります。
Windowsではバッテリーの状態を、「Battery report」機能を使って確認できます。
出力されたファイルで、バッテリーの状態がわかります。「CYCLE COUNT」の項目では、充電回数を確認できます。また、「Battery Capacity history」では、新品のバッテリーの最大充電容量から、どれくらい容量が減っているのかも確認できます。
バッテリーは充電回数が約300~500回になると満充電時の容量が50%になり、その後は徐々に充電容量が減るか、ある日突然充電できなくなるパターンに分かれます。満充電時のバッテリー容量が30%を切ると、動作に影響が出るためそれまでにはバッテリーを交換しましょう。
以下のような症状がLet’s noteに現れたら、バッテリー劣化のサインです。
バッテリー劣化のサインの中でも特に、バッテリーパックのふくらみは、発火の恐れがあり非常に危険です。Let’s noteから異臭がする、本体が異常に熱い場合などは、早急にバッテリーを交換しましょう。
Let’s noteの動作が重い場合や起動しない場合には、下記記事で対処法を解説しています。
レッツノートが起動しない!よくある症状と原因別の対処法を解説>>
バッテリーが寿命の時期になる、紹介したような劣化のサインが見られたら、バッテリーの交換を検討しましょう。
また、劣化のサインが見られる前に定期的にバッテリーの状態をチェックしておくことも大切です。Let’s noteの一部機種には、「バッテリーライフサイクルNAVI」というバッテリー交換時期を判断するパナソニックが提供するサービスがあります。
カスタマイズLet’s note購入時に「バッテリーライフサイクルNAVI」(有料)を選択した場合に利用でき、専用ソフトをインストールするとバッテリー満充電容量の低下を自動で検知し、Let’s note画面上でお知らせが届きます。有料サービスにはなりますが、常に快適にLet’s noteを使い続けたい方にはおすすめです。
バッテリーが劣化すると、残量が誤表示することがあります。Let’s noteにはPC設定ユーティリティに「バッテリー残量表示補正」が搭載されており、バッテリーパックの劣化によるバッテリー残量の誤表示を修正できます。
使えないと思っていたバッテリーが誤表示を起こしているだけで、まだ使える可能性もあります。そのため、バッテリー交換の前に、バッテリーリフレッシュを試してみるのもおすすめです。ただし、バッテリー劣化の原因になる可能性があるため、頻繁に行わないようにしましょう。また、バッテリー残量表示補正には時間がかかるため時間に余裕をもって実行しましょう。
バッテリー残量表示補正の手順は、以下の通りです。(Windows10)
開始をクリックすると、実行にかかる時間が表示されます。「Windowsの操作を続けたままバッテリー残量表示補正を実行する」を選択すると、バッテリー残量表示補正中の画面が表示されますが、パソコンの操作が可能です。
「Windowsを終了してからバッテリー残量表示補正を実行する」を選択すると、操作中のアプリなどを終了してから「はい」をクリックします。画面が切り替わりバッテリー残量表示補正が始まります。
参考:パナソニックパソコンサポート Windows 10プリインストールモデルで充電してもバッテリーや内蔵バッテリーが満充電(100%)になりません。
次に、Let’s noteのバッテリー交換にかかる費用を紹介します。バッテリー交換費用は、購入するバッテリーの種類やバッテリー交換方法によって異なります。
Let’s noteは、着脱式バッテリーを採用しているため、基本的にはバッテリーパックを購入して、自分でバッテリー交換します。ここでは、バッテリーパックの参考価格や交換費用について紹介します。
純正のバッテリーパックの価格はモデルによって異なりますが、11,000~27,500円です。Panasonic Storeで購入可能です。互換バッテリーの場合は、数千円~1万円程度で購入可能です。
ただし、互換バッテリーは、動作不良や発火などでパソコンが故障するリスクがあります。純正品よりも長持ちしない可能性もあるため、できるだけ純正のバッテリーパックを使用するのがおすすめです。
Let’s noteはバッテリーパックの取り外しができるため、修理サービスに預ける必要はありません。バッテリーパック交換を依頼したい場合は、「バッテリーライフサイクルNAVI」をレッツノート購入時に申し込む必要があります。
バッテリーライフサイクルNAVIを申し込むと自動でバッテリーの状態を検知して、バッテリー交換時期になるとポップアップでお知らせが届きます。そのままバッテリー交換を申し込むと、新しいバッテリーが届けられます。バッテリーライフサイクルNAVIは、Let’s note購入時に有料で申し込みできるサービスで、価格は3~4年で2~3万円程度です。
自分で交換する場合にかかる費用は、バッテリーパックの価格のみです。Let’s noteは、着脱式バッテリーのため、バッテリー内蔵型のパソコンと比較すると簡単に自分で交換できます。
Let’s noteは着脱式バッテリーのため、交換しやすいことが特徴です。パソコンを修理に預ける必要がないため、少しでもパソコンがない期間があると困るような方にも向いています。ここでは、Let’s noteのバッテリー交換方法を詳しく紹介します。
まずは、準備物の確認です。Let’s noteは簡単にバッテリーパックを着脱できるため、パソコンカバーを開けるためのドライバーなどは不要です。必要なものは、以下の通りです。
バッテリー交換前には、新しいバッテリーパックを購入しておきましょう。使用しているLet’s noteにあったバッテリーを購入する必要があります。バッテリーの型番は、パソコン裏面のラベルや取扱説明書、バッテリーパックのシールなどで確認できます。
バッテリー交換の際の作業スペースは、平らで安定した場所を選びましょう。作業中にパソコンを落としたりぶつけたりしないように注意が必要です。
またバッテリー交換作業の際には、静電気対策をしておくことも大切です。パソコンは静電気に弱く、故障を招く恐れがあるためです。作業前にはあらかじめ金属製のものに触って静電気を逃す、静電気防止手袋を付ける、静電気が発生しやすいウールの洋服を着ないなど、細心の注意を払いましょう。
バッテリー交換すると、パソコン内のデータが消失する可能性があります。バッテリー交換前には、必ずデータのバックアップを取っておきましょう。電源を切りACアダプターを外して、パソコンが冷えていることを確認してからバッテリー交換をおこないましょう。
次に、CF-FVシリーズを例にバッテリー交換の手順を解説します。
参考:パナソニックパソコンサポート バッテリーパックを交換する方法(CF-FVシリーズ)
Let’s noteのバッテリー交換には、できるだけ純正バッテリーを使用しましょう。互換バッテリーは、動作保証がないため、異常な発熱などで本体が故障するリスクがあります。
互換バッテリーは多くの業者で販売していますが、動作保証がついているなど信頼できるサイトで購入しましょう。不安な場合は、パナソニック公式サイトで純正バッテリーを購入するのがおすすめです。
バッテリー交換後は、バッテリー寿命を延ばすために使い方にも注意しましょう。次にバッテリーの寿命を延ばすためには、以下の点に注意してLet’s noteを使用しましょう。
順番に解説します。
Let’s noteを充電しながら使用すると、バッテリーパックが充電によって熱を持ち、使用し続けるとさらに高温になる恐れがあります。高温によってバッテリーの劣化が早まるため、充電しながら使用することは避けましょう。
ACアダプターを接続したまま使用する場合は、バッテリーパックを外してから使うのがおすすめ。Let’s noteは、バッテリーパックを簡単に取り外しできるため、ACアダプターを接続したままの場合は取り外すことで寿命を延ばせます。
バッテリー交換後、最初は満充電まで充電しましょう。次回以降は、常に満タンまで充電するのではなく、80%までの充電を心がけるとバッテリーの劣化を防げます。バッテリーを0%近くまで使い切る過放電を避け、20%から80%の範囲で充電することが理想的です。
例えば、ACアダプターを接続したままで長時間使用する、ノートパソコン使用後にACアダプターを接続したまま放置するなどは、100%充電状態が続くためバッテリーを劣化させます。80%充電し終わったらACアダプターを抜きましょう。
Let’s noteでは、「Panasonic PC快適NAVI」アプリによってバッテリー残量やバッテリーの使用状況を確認できます。バッテリー残量が少ない場合には節約設定にもできるため、活用しましょう。
ノートパソコンのバッテリーは高温に弱く、バッテリーの周りの温度が10℃上昇するごとに寿命が半減するとも言われています。例えば、20~25℃に保たれた室内と、30~40℃の高温の室内では、後者のバッテリーの寿命が明らかに減少します。
高温状態で、長時間使用し続けるとバッテリーが劣化しやすくなるため、直射日光の当たる場所や車内など高温になる場所での使用や保管を避けましょう。
明るさの調整、不要なアプリケーションの終了など、パソコンの設定を工夫して電力消費を抑えましょう。
Let’s noteは、「Panasonic PC設定ユーティリティ」によって設定できます。比較的新しいLet’s noteのモデルには、省電力設定がありませんが、ファンのモードやバッテリ残量の補正、照度センサーを利用した電源管理などが可能です。
長期間使用しない場合は、50%程度の充電状態で涼しく乾燥した場所に保管しましょう。1か月以上保管する場合は、月に1回はバッテリーを使用してパソコンを動作するなど、定期的に充電状態をチェックしてください。
Let’s noteのバッテリーは、着脱式で簡単に自分で交換できます。バッテリーが劣化すると、持ち運びができない、突然シャットダウンするなど様々な問題が発生します。またバッテリーパックが膨張している場合は、発火のリスクがある危険な兆候です。バッテリー劣化のサインを見逃さずに、早めに交換しましょう。
Let’s noteは高価なパソコンですが正しくバッテリーを使用することで、通常のノートパソコンよりも長く使い続けることもできます。バッテリーの状態を日頃から確認し、早めにバッテリー交換して快適に使い続けましょう。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。
高性能で安定しているNECのノートPCといえばLAVIEですが、長く使っているとバッテリーの持ちが悪くなったり、充電できないなど劣化を感じるケースもあるでしょう。
NECのノートPCは基本的にバッテリーが交換できるので、性能を新品同様に戻すことができます。
バッテリーの交換はNECに依頼して交換してもらうほかにも自分で交換することも可能です。
この記事では
について解説していきます。
バッテリー交換が必要となる目安は以下のものがあります。
ノートPCを始め多くの製品に使われているリチウムイオンバッテリーは充放電を繰り返すと最大容量が徐々に減っていくという特徴があります。
これはどんなに大切に扱っても防ぐことはできず、やがては容量が減少して稼働時間が短くなります。
バッテリーがすぐ切れるようになった、以前よりも稼働時間が短くなった場合はバッテリーの交換が必要となります。
また充電を始めてもすぐに終わってしまう場合も最大容量が減っている可能性が高くなります。
さらにバッテリーが膨らんでる場合も内部が劣化しているサインなので、交換が必要です。
NECのノートPCにはバッテリーの状態を確認する「PC設定ツール」という機能が搭載されており、これを使うことでより詳細にバッテリーの状態を確認することができます。
PC設定ツールでバッテリーの状態を確認するには以下の手順で行います。
電源状況にはバッテリー残量やステータスを確認することができます。
NECのノートPCのバッテリーを交換する方法は大きく分けて以下の2つです。
バッテリーが外れないタイプのノートPCの場合はNECに依頼して交換してもらうのがもっとも確実な方法です。
NECでは対象機種限定でバッテリー交換のキャンペーンを実施しているので、まずは自分の機種が対象になっているか確認しましょう。
またキャンペーン対象外でも有償にてバッテリーを交換してもらえます。
キャンペーン対象外の場合は型番によって申し込み方法が変わります。
LAVIEシリーズは以下の窓口に「電話にて」申し込む必要があります。
【121コンタクトセンター】
バッテリー交換の費用は以下の通りです。
機種 | 型番 | 料金(税込み) |
---|---|---|
ノートPC | LAVIEシリーズ全般 | 29,480円 |
タブレット | LAVIE Tab W | 29,480円 |
LAVIE Tab T12、LAVIE T11、LAVIE Tab T10、LAVIE T08、LAVIE T07 | 22,440円 | |
LAVIE Tab E(10型ワイド、8型ワイド、7型ワイド) | 22,440円 |
ただし型番が「PC-HZ300」、「PC-HZ330」、「PC-GN11S」から始まる製品はバッテリーが2個必要なので、個数に応じて料金が変わります。
Versa Proシリーズの場合は以下にEメールまたはFAXにて申し込みが必要です。
【サービス問い合わせセンター】
料金は一律で【29,480円】です。
ただしLAVIE同様に型番が「PC-VJ23TM」、「PC-VJ24MM」、「PC-VK23TM」、「PC-VK24MM」から始まる製品はバッテリーを2個内蔵するタイプなので、個数に応じて料金が変わります。
バッテリーが外せるタイプのノートPCは自分でバッテリーを交換することも可能です。
手持ちの機種のバッテリー型番がわかったら以下の手順で交換します。
自分でバッテリーを交換するときは以下の点に注意しましょう。
バッテリーが簡単に外れるタイプの場合は本体や基板などを破損する可能性は低くなりますが、裏側の蓋を全て外すタイプの場合はSSDやマザーボードなどがむき出しになることもあります。
バッテリーを交換する際に他の部品を傷つけてしまうと正常に動作しなくなる可能性もあるので、交換の際は慎重を期すようにしましょう。
また機種によってはユーザーによるバッテリーの交換を想定していないものもあります。
保証期間内に分解してバッテリーを交換してしまうと保証の対象外となることもあるので、バッテリー交換に不安がある場合は無理に自分で交換せず、NECに依頼することをおすすめします。
ノートPCのバッテリー寿命を延ばす方法は以下のものがあります。
可能な限りバッテリーを100%まで充電しないようにしましょう。
特に100%まで充電した後にアダプターを繋ぎっぱなしにしていることはバッテリーを傷めます。
PCによっては過充電を避けたり、バッテリーを保護するように充電するプログラムを備えたものがありますが、80%程度までの充電がもっとも負担が少ないとされています。
完全にバッテリーを使い切るような過放電はバッテリーの容量を減らすことがあります。
特に長期間使っていない状態で徐々に放電していくと充電不可能な状態に陥ってしまうこともあるので、保管する場合は30~50%程度充電しておくようにしましょう。
真夏の車内や寒冷地など極端に温度が高いまたは低い場所でPCを操作することは避けましょう。
バッテリーは高温や低温に弱く、そのような状況下で利用すると劣化が早まります。
人間が快適と思えるような場所で使うようにしましょう。
以上、NECのノートPCのバッテリー交換について解説してきました。
NECのノートPCはNECに依頼してバッテリーを交換してもらうほかに、バッテリーが外せるタイプのものは自分で交換することも可能です。
ただしバッテリー交換時に本体の分解が必要になるモデルは保証の対象外となってしまうこともあるので、不安が残る場合は素直にNECに依頼することをおすすめします。
またバッテリーの寿命を延ばすには満充電や過放電を避け、常温に近い状態でPCを使うようにしましょう。
Dynabookのバッテリーは、使用頻度や環境によって劣化します。劣化が進むと、充電時間が長くなったり、電源に接続しないと起動しなくなったりするなど、様々な問題が発生します。
Dynabookのバッテリー交換は、自分でできるモデルもあります。バッテリー交換をすると、パソコンの不具合が改善される可能性もありおすすめです。
この記事では、Dynabookのバッテリー交換方法について詳しく解説します。型番の調べ方や費用、バッテリー交換の必要性と劣化のサインなども解説しますので、参考にしてください。
【この記事でわかること】
Dynabookのバッテリーは、使用頻度や環境によって劣化します。バッテリーの寿命は2~3年と言われてと言われており、劣化によってさまざまな問題が発生します。
また、バッテリーの劣化は、パソコン本体の寿命を縮め、故障リスクを高めます。バッテリーを交換することで、これらの問題を解決し、快適にパソコンが使用できるようになるでしょう。
以下のいずれかの症状が現れたら、バッテリーの劣化のサインです。
それぞれ解説します。これらのサインに気づいたら、Dynabookのバッテリー交換を検討しましょう。
バッテリーが劣化すると蓄電量が減少し、持ちが悪くなります。バッテリーの充電サイクルは限られており、使用回数が増えることで容量が低下します。例えば、使い始めはフル充電で1日持っていたバッテリーが、数時間で切れるようになった場合は劣化している可能性が高いでしょう。
本来よりも充電に時間がかかるようになった場合も、劣化の兆候です。内部のイオンが移動する速度が遅くなり、充電効率が下がるためです。バッテリーの劣化が疑われる場合は、充電にかかる時間にも注目してみましょう。
Dynabookが充電できなくなった場合の対処法は、下記記事でも詳しく解説しています。
dynabookのパソコンが充電できない原因とその解決方法を紹介! >>
バッテリーが完全に機能しなくなり、ACアダプターを接続しないとDynabookが起動しない場合は、交換時期の可能性が高いです。バッテリーが必要な電力を供給できておらず、劣化していることを意味しています。
使用中にバッテリー残量が急激に減少する現象も、劣化のサインです。これはバッテリーセルの不均一な劣化により、正確な残量が計測できなくなっていることが原因です。
バッテリーの膨張は、内部でのガス発生が原因であり、非常に危険な状態です。バッテリーに膨らみがある以外にも、液漏れしている、異臭がするなど場合も速やかに使用を中止して、Dynabookサポートへ相談しましょう。
Dynabookは、ツールによってバッテリー状態の確認もできます。バッテリーの状態をあらかじめ確認しておくことで、事前に備えることができます。
Dynabookはバッテリーの充電能力が低下してくると「バッテリー充電能力が少し低下しています。」または「バッテリー充電能力が大幅に低下しています。早期の交換をおすすめします。」のメッセージが表示されます。メッセージが表示された場合にも、以下の方法でバッテリーの状態を確認しましょう。
Windows11では、「Battery report」を使用して、バッテリーの劣化状況を確認できます。Battery reportは以下の手順で使用します。
【Windows標準機能を使う(Windows 11の場合)】
Windows11 に組み込まれたPowerfgコマンドプロンプトを使用して、バッテリーレポートを生成できます。
Enterキーを押すと、すぐにバッテリーレポートが作成されます。PC上のフォルダにHTMLファイルとして保存されています。ファイルの場所は、コマンドプロンプトウィンドウに表示されるため、確認しておきましょう。
バッテリーレポートを確認するには、エクスプローラーからレポートが保存されたフォルダーに移動します。「battery-report」をダブルクリックすると、ブラウザ上でレポートが表示されます。
バッテリーレポートでは、使用状況と容量などの詳細な情報を取得できます。バッテリー容量は、「Installed batteries」の項目を確認しましょう。バッテリー容量が、購入時よりも50%以下になっている場合は交換するのがおすすめです。
参考:Microsoftサポート バッテリーの取り扱いWindows
Dynabookには、バッテリー寿命を確認できる専用ツール「dynabookサービスステーション」があります。ここでは、Windows11の場合の使い方を紹介します。
以上の操作でバッテリーの状態を確認できます。
参考:dynabookサポート「dynabook サービスステーション」パソコンを診断し、トラブルを解決する方法<Windows 11>
バッテリーの外観を目視で確認することも大切です。膨張や変形が見られる場合は、バッテリーの寿命が尽きている可能性が高く、交換が必要です。
外観を確認する際には、以下の点を特に注意しましょう。
ただしバッテリーを確認するためには、パソコンのカバーを開ける必要があります。故障や保証の対象外になるリスクもあるため、自信がない場合は開けないようにしましょう。
バッテリーが劣化すると、パソコンのパフォーマンスが下がり、快適に使用できなくなります。バッテリーを交換すると、以下のメリットがあります。
バッテリーを交換することで、バッテリー持ちが改善されます。そのため、長時間の外出時でも充電の心配が減ります。
バッテリーが劣化していると、パソコンの動作が遅くなったり、電源が落ちたりするなどの問題が発生します。バッテリーを交換することで、パソコンのパフォーマンスが向上し快適に使用できます。
さらにバッテリーのみを交換すれば、新しいパソコンを購入するよりも経済的です。長期的なコストを抑えつつ、最適な状態でパソコンを使用できます。
ただし、ノートパソコンの寿命は3~5年と言われているため、それ以上経過している場合は、バッテリーのみを交換しても、その他の箇所に故障が見られる場合も。たとえバッテリーを交換しても、別の不具合が現れる可能性があるため、買い替えも選択肢に入れましょう。
Dynabookのバッテリーには、ユーザー自身で交換が可能なバッテリーパック搭載モデルと、専門の修理が必要なバッテリーパック内蔵モデルの2種類があります。
バッテリー交換の際には、パソコンにあった交換用のバッテリーを選ぶ必要があり、型番は正しいバッテリーを知る上で重要です。以下で、Dynabookバッテリーの型番の調べ方を紹介します。
バッテリー型番の調べ方は、次の3つの方法があります。バッテリーの型番がわからない場合は、Dynabookのカスタマーサポートに相談しましょう。
【本体底面やバッテリーパックのシール】
まずは、本体底面のシールで確認する方法です。Dynabookの底面をひっくり返し、そこに貼られているシールを確認します。
シールには製品のシリアル番号やモデル番号が記載されており、バッテリー型番の情報もここに含まれていることがあります。
または、本体カバーを外し、バッテリーパックを取り出します。バッテリーパックに貼付されたシールにバッテリーパックの型番が記載されています。
【BIOS画面】
パソコンを起動して、F2キーまたはDeleteキーを押し続けBIOS画面に入ります。BIOS画面が表示されたら、矢印キーで「System Information」のタブを選択します。システム情報の中に、バッテリーの型番が記されていることがあります。
【Dynabook公式サイト】
Dynabookの公式サポートサイトにアクセスし、使用しているDynabookのモデル名を入力します。スペック表などで、対応するバッテリー型番が確認できます。
バッテリー交換の費用は、使用するバッテリーの種類やモデルによって大きく異なります。以下に、純正バッテリーと互換バッテリーの場合とバッテリーパック内蔵モデルの修理費用についての目安を紹介します。
種類 | 費用の目安 |
---|---|
純正バッテリー | モデルによって異なる(目安:2万円前後) |
互換バッテリー | 約4,000円~9,000円 |
Dynabookのバッテリーパック搭載モデルの場合、純正バッテリーの交換費用はモデルによって異なりますが、2万円程度が目安となります。純正バッテリーはメーカーが提供するため、品質や互換性に関しては安心ですが、価格は高めです。
一方、市場には純正品ではない互換バッテリーもあります。互換バッテリーは純正品よりも安価であることが多く、価格は数千円から始まることが一般的です。ただし、互換バッテリーを使用すると故障などのリスクもあり、選ぶ際には品質や安全性を確認することが重要です。
バッテリーパックが内蔵されているモデルでは、ユーザー自身での交換ができないため、Dynabookサポートに修理を依頼する必要があります。修理費用は数万円からが目安となりますが、モデルによって異なります。
修理費用は、修理代金の見積もりを確認後に決まります。なおバッテリー交換の費用の目安は、以下の通りです。
パソコンの種類 | 費用 |
---|---|
スタンダードノートPCシリーズ | 39,400円~ |
モバイルノートPCシリーズ | 40,200円~ |
5in1/2in1モバイルノートPCシリーズ | 40,200円~ |
参考:Dynabookサポート Dynabook修理 概算料金
Dynabookのバッテリー交換は、バッテリーパック搭載モデルと、バッテリーパック内蔵モデルで異なります。バッテリーパック搭載モデルは自分で交換できますが、バッテリーパック内蔵モデルは修理が必要です。以下で、それぞれのバッテリー交換方法を紹介します。
まずは、バッテリーパック搭載モデルのバッテリー交換方法を紹介します。
以上の手順で交換しましょう。
手持ちのDynabookにあったバッテリーを購入しましょう。次にバッテリー交換に必要な道具を準備します。
必要な道具は以下の通りです。
バッテリーパックの取り外し方法は、モデルによって異なります。
ここではdynabook T45/D、T55/D、T65/D、T75/D、AZ15/D、AZ25/D、AZ35/D、AZ45/D、AZ55/D、AZ65/Dシリーズを例に挙げ、紹介します。
以上で取り外しは完了です。
バッテリーパックを取り付けたらDynabookの裏蓋を閉め、ネジを締め直します。電源を入れてDynabookが正常に起動するか確認します。新しいバッテリーの充電と放電が正常に行われるかも、チェックしましょう。
バッテリーパックが内蔵されているモデルは、自身での取り外しや交換ができません。バッテリー交換が必要な場合は、以下の手順でサポートに依頼しましょう。なお、バッテリー交換は保証期間内であっても有料になります。
Dynabookあんしんサポートの修理相談窓口へは、電話やFAXで申し込みできます。インターネットで申し込む場合は「PC i-repair」で手続きします。電話は9時~18時のみの対応ですが、FAXやインターネットなら24時間受付できます。
バッテリー交換を申し込むと、修理状況がWebで確認できるようになります。申し込み受付から修理が完了しDynabookを出荷するまで8段階で修理状況を確認できるため便利です。バッテリー交換にかかる期間は、およそ1週間ですが、交換用のバッテリーが在庫切れの場合はさらに時間がかかる場合があります。
修理代金の支払方法は、代金引換とクレジットカード払いです。代金引換の場合は、修理が終わったDynabookと引き換えに代金を支払いましょう。
バッテリー交換は、パソコンを快適に使用するために必要ですが、以下のように注意点もあります。
それぞれ解説します。
純正品は、Dynabookの推奨バッテリーで、デバイスとの完全な互換性と安全性が保証されています。
互換品は他社が製造しており、純正品と同等の性能を有する場合がありますが、以下のリスクもあります。
互換バッテリーは、品質が不安定で中には性能が悪い物もあります。新しいバッテリーを取り付けても、すぐに劣化する可能性もあります。またパソコンとの相性が悪い場合には、故障する原因となる場合も。
さらに品質が低い互換バッテリーは、過熱や発火のリスクもあります。互換バッテリーを購入する際には、信頼できる業者で購入しましょう。初めてバッテリーを購入する際には、リスクを避けるためにも純正品がおすすめです。
パソコンにとって静電気は大敵です。静電気によって故障する可能性もあるため、Dynabookのバッテリー交換作業をする際には、以下のような静電気対策をしましょう。
高温多湿の環境では、バッテリーが過熱しやすく、劣化が早まることがあります。また、湿気はパソコン内部の電子部品に悪影響を及ぼす可能性があるため、涼しく乾燥した場所で作業を行ってください。
バッテリーに膨張、液漏れ、破損が見られる場合は、使用を直ちに中止しましょう。これらの症状はバッテリーの劣化や内部ショートの兆候です。異臭がする場合などは過熱によって発火するリスクもあるため、すぐに使用を中止しましょう。
Dynabookのバッテリー内蔵モデルの場合は、自分でバッテリーを交換すると保証の対象外となる可能性があります。たとえ保証期間内であっても、バッテリー交換で故障した場合にも無料修理の対象にはなりません。バッテリー交換を行う前には、必ず取扱説明書や保証書を確認しましょう。
Dynabookのバッテリーは、バッテリーパック搭載モデルの場合は自分でも交換できます。バッテリーが劣化すると、外出先でDynabookが使用できなくなる、すぐに電源が切れるなど、不具合が起こります。またバッテリーパックに膨張が見られる、異臭がする場合には、発火の危険もあるためすぐに使用を中止してください。
バッテリー交換すると、それらの不具合が改善され快適に使用できるようになります。バッテリーパック搭載モデルの場合は自分でも交換できるため、パソコンにあったバッテリーの型番を調べて交換しましょう。バッテリー内蔵モデルの場合は、Dynabookあんしんサポートに依頼することで1週間程度で交換可能です。
この記事を参考にDynabookのバッテリーを交換し、快適なパソコン生活を送りましょう。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。
「Lenovoのノートパソコンの充電がすぐになくなる」「最近Lenovoのノートパソコンの動作が悪い」などの症状がある場合は、バッテリーが劣化している可能性があります。
ノートパソコンのバッテリーが劣化しているにもかかわらず、そのまま使い続けるとデータ消失やパソコンからの発火のリスクなどがあります。できるだけ早く、バッテリー交換するのがおすすめです。
この記事では、Lenovoのノートパソコンのバッテリー交換が必要なサインやバッテリー交換方法、かかる費用などを徹底的に解説しています。ぜひ参考にしてください。
【この記事でわかること】
Lenovoのノートパソコンは、いつ頃バッテリーを交換するのかわからない方もいるでしょう。Lenovoノートパソコンのバッテリーは、経年劣化によって徐々に性能が低下していきます。
一般的にバッテリーの寿命は通常の使用で2~3年と言われており、それ以上経過している場合はバッテリー交換を検討するのがおすすめです。満充電時のバッテリー容量が50%を切っている場合も、交換が推奨されるタイミングです。さらに30%を切るとパソコンのパフォーマンスが大幅に低下する可能性が高くなります。
また、以下の症状が現れた場合は、Lenovoノートパソコンのバッテリー交換が必要なサインです。
これらの症状は、バッテリーの劣化が原因である可能性が高いです。放置すると、データの損失やパソコンの故障につながる恐れがあるため、早めに対処しましょう。
ここからはそれぞれの症状について、詳しく解説します。
新品のバッテリーと比べて、充電の持ちが明らかに短くなった場合は、バッテリーの劣化が疑われます。
以上のような症状が現れたら、バッテリーが劣化している可能性が高いです。バッテリー交換を検討しましょう。
充電してもすぐに電源が落ちてしまう場合は、バッテリーが劣化している可能性があります。ACアダプターを接続しても、以下の症状が現れる場合は要注意です。
ACアダプターを接続しているにもかかわらず、このような症状が現れる場合は、バッテリーの劣化が考えられます。ただし、ACアダプターが正しく接続されていないこともあるため、まずはアダプターや接続状態を確認しましょう。
Lenovoのパソコンが充電できない場合の対処法は、下記記事でも詳しく解説しています。
【もしかして故障?】LenovoのPCが充電できないときの原因と対処法を解説!>>
ACアダプターを接続した状態では問題なく動作するものの、ACアダプターを外すとすぐに電源が落ちてしまう場合は、バッテリーが正常に機能していない可能性があります。以下の症状が現れる場合は、バッテリーの劣化が疑われます。
これらの症状がある場合は、ノートパソコンの電源周りには問題がなく、バッテリーに問題がある可能性が高いです。バッテリー交換すると、問題なく使用できるようになるでしょう。
Lenovoのパソコンが起動できない場合の対処法は、下記記事でも詳しく解説しています。
Lenovoのパソコンが起動しない!ロゴから動かないときの対処法も>>
バッテリーが膨張している場合は、非常に危険な状態です。すぐに使用を中止し、バッテリー交換をおこなう必要があります。以下の症状が現れた場合は、速やかにLenovoサポートに連絡してください。
中でも特に、バッテリーから異臭がする場合は危険です。劣化したバッテリーは高温になり膨張すると、発火する可能性があります。異臭がする場合は、パソコン内部でバッテリーが高温になっている可能性があり、爆発する危険があるため、すぐに使用を中止しましょう。
バッテリーの劣化によって、パソコンが強制的に電源オフになる場合があります。作業中に突然電源が切れると、データ損失や作業効率の低下に繋がります。
作業中に強制的に電源が切れるのは、バッテリーの劣化によって正常に電源供給されないためです。バッテリー残量が十分あるにもかかわらず、突然シャットダウンした場合はバッテリーの劣化を疑いましょう。
バッテリーの劣化によって、パソコンの動作に不具合が発生する場合があります。以下のような症状が現れた場合は、バッテリーが原因である可能性があります。
これらの症状は、バッテリーの劣化によって電源が十分供給されないために起こる症状です。バッテリーの劣化だけでなく、電源周りの不具合が原因になっている可能性もあります。
Lenovoのパソコンが重い場合の対処法は、下記記事でも詳しく解説しています。
lenovoのパソコンが重い原因は?改善方法や不要なソフトを解説>>
ブルースクリーンの対処法については、下記記事でも詳しく解説しています。
パソコンのブルースクリーンが頻発する原因は?エラーコードの種類と対処法>>
Lenovoのノートパソコンに劣化の兆候が現れた場合は、まずバッテリーのリフレッシュを試してみましょう。バッテリーを長期間使用していると、内部ケージが消耗、劣化して、充電容量やパソコンの駆動時間が短くなります。
バッテリーをリフレッシュすると、症状が改善する可能性があります。バッテリーリフレッシュには、時間がかかるため時間に余裕があるときに実行しましょう。
【ThinkPadでバッテリーをリフレッシュする方法】
※バッテリーを複数搭載している場合は、上段でリフレッシュするバッテリーを選択する
内部ゲージのリセットは中断できます。終了まで待てない状況が発生した場合は、「リセットの停止(R)」ボタンをクリックしましょう。
参考:Lenovoサポート <バッテリーのリフレッシュ(内部ゲージのリセット)の方法>
バッテリーをリフレッシュしても症状が改善しない場合は、バッテリー交換が必要です。Lenovoノートパソコンのバッテリー交換方法は、次の3つがあります。
それぞれの手順とかかる費用を解説します。
自分で交換できるなら、安価で早くバッテリーを交換できます。ただし、保証の対象外になる、故障する可能性があるなどのリスクもあります。自分で交換する自信がない場合は、Lenovoや専門業者に依頼するのがおすすめです。
【事前準備】
自分でバッテリー交換する前には、まず以下の準備をしましょう。
まずは、交換用のバッテリーを準備します。バッテリー本体に貼ってあるシールにある型番を調べて、ノートパソコンにあったバッテリーを購入しましょう。
バッテリー交換に必要な道具は、以下3つです。
バッテリー交換すると、データが消失する恐れがあるため、あらかじめバックアップをとっておくと安心です。注文したバッテリーが届いたら、バッテリー交換作業をしましょう。
【バッテリーの取り外し】
【新しいバッテリーの取り付け】
バッテリー交換が終わったら、BIOS画面からバッテリーを初期化します。
【バッテリーの初期化】
以上でバッテリーの交換作業は終了です。作業時間は、機種や作業する人の慣れ具合によって異なりますが、30分~1時間程度です。
自分でバッテリー交換を行うのが不安な場合は、Lenovoサポートに依頼できます。購入時に加入した保証内容によっては、無料で修理を受けられる場合があります。
保証期間が過ぎている場合は、有償修理となります。サポートをうける対象製品のシリアル番号、または購入証明書があれば、保証期間内であるかを確認できます。
バッテリー交換は、Lenovoサポートサイトの「お問い合わせと修理申込み」、「修理申し込み(単体)」から申し込み可能です。
バッテリー交換したいノートパソコンのシリアル番号や個人情報など必要事項を入力し、送信ボタンを押します。
バッテリー交換を申し込み後、2営業日程度で修理費用の見積りが届きます。正式見積もり後に作業をキャンセルする場合は、送料や故障個所の検査料が発生します。あらかじめ、概算費用を知った上で修理を依頼しましょう。修理期間の目安は、7~10営業日程度です。
パソコン修理専門業者に依頼する場合は、まず店舗へメールや電話で問い合わせをします。依頼したい修理業者の公式サイトでは、修理にかかる概算費用を公開していることが多いため、参考にすると良いでしょう。
店舗が近い場合や急いでバッテリー交換したい場合には、店舗持ち込みが可能な業者もあります。近くに店舗がない場合や持ち込みできない場合は宅配や出張に対応している業者もあり、用途に応じて選べます。
店舗に持ち込みすれば、1時間程度でバッテリー交換をしてくれることが多いため、急いでいる場合にはおすすめです。
Lenovoノートパソコンのバッテリー交換費用は、バッテリー交換する方法によって異なります。ここでは、バッテリー交換方法による交換費用の目安の違いを紹介します。
自分でバッテリー交換した場合は、購入するバッテリーによって費用が異なります。
純正バッテリーの費用の目安は、8,000円~20,000円程度です。Lenovo純正のバッテリーは、互換バッテリーよりも高価ですが、品質や安全性が高く、パソコンとの相性も問題ありません。
ただし、Lenovoの場合は公式サイトで純正バッテリーを取り扱いしていません。そのため、Lenovo純正のバッテリーに交換したい場合は、Lenovo公式サポートに依頼する必要があります。
互換バッテリーの場合は、2,000円~5,000円程度でAmazonやYahoo!ショッピングなどの通販サイトで購入できます。
互換バッテリーは、Lenovo以外のメーカーが製造・販売しているバッテリーです。純正バッテリーよりも安価ですが、品質や安全性は純正バッテリーに劣る場合があります。
Lenovoサポートでバッテリー交換をした場合は、以下の費用が発生します。Lenovoノートパソコンの場合の作業費は18,920円、送料は3,410円、部品代は6,930円~11,550円です。
作業費(18,920円)+送料(3,410円)+部品代(6,930円~11,550円)=29,260円~33,800円 |
Lenovoサポートでバッテリー交換した場合には、およそ30,000円前後の費用がかかります。
パソコン修理専門業者で、バッテリー交換した場合の費用は以下の通りです。
修理業者 | 交換費用(税込) | 所要時間 |
---|---|---|
A社 | 8,800円+部品代 | 約1時間 |
B社 | 17,600円~ | 約1時間 |
C社 | 10,000円~17,000円 | 約1時間 |
D社 | 25,000円~ | 約1時間 |
バッテリー交換にかかる費用は、作業費用と部品代を合わせた費用です。店舗によってはさらに送料がかかる場合もあります。費用の目安は20,000円程度と、Lenovo公式サポートに依頼するよりも、安いことが多いです。
また、店舗にパソコンを持ち込めば1時間程度でバッテリーを交換してくれるため、作業時間が早いこともメリットです。
Lenovoのノートパソコンは、自分でバッテリー交換できます。バッテリーを新しいものに交換すれば、再び快適に動作するようになる可能性が高いです。
ただし、バッテリー交換する際には注意点もあります。自分で交換するのが難しいと感じた場合には、Lenovo公式サポートや専門の修理業者への依頼がおすすめです。
Lenovoノートパソコンのバッテリー交換をする際には、以下の点に注意しましょう。
それぞれ解説します。
購入するバッテリーは、パソコンの機種に合ったものが必要です。Lenovo公式サイトやバッテリーに貼られたステッカーで、交換したいバッテリーの型番を確認しましょう。型番を確認したら、型番にあうバッテリーを購入します。
一見同じように見えるバッテリーでも、わずかに異なることがあります。異なるバッテリーでは、パソコンに取付できない、不具合が起こるなどの可能性もあります。必ず型番を確認して、正しいバッテリーを用意しましょう。
バッテリー交換作業を行う前に、静電気対策をしておきましょう。パソコンは静電気に弱く、静電気によってバッテリーや周辺のパーツが破損する可能性があります。
バッテリー交換の際には、静電気防止手袋をつける、事前に金属製の机や棚に触るなど静電気を除く処置をするなどの対策をしましょう。また作業中には、ウールなど静電気を発生しやすい衣服を身に着けないことも大切です。
作業スペースは、平らで安定した場所を選びましょう。精密機器を扱うため、作業中に落としたりぶつけたりしないよう注意が必要です。
また細かいパーツが多いため、パーツを紛失しないように注意することも大切です。パーツケースなどを用意して大切に保管しましょう。
バッテリー交換作業中には、パソコン内のデータが消失する可能性があります。作業前に必ずデータのバックアップを取っておきましょう。
保証期間内にバッテリーが故障した場合は、無料で修理を受けられる場合があります。購入時の保証書を確認しておきましょう。
保証期間内であっても、パソコンの裏蓋を開けた場合には保証の対象外になります。バッテリーを確認するために裏蓋を開けた場合でも保証の対象外になる可能性があるため、保証期間内の場合はパソコンを触らないでLenovoサポートに修理を依頼しましょう。
バッテリーが劣化したサインが現れたら、できるだけ早めにバッテリーを交換しましょう。特に「バッテリーを交換してください。」の警告が現れたら、早急に交換するのがおすすめです。
ACアダプターに繋いだままで使える場合には、そのまま使い続ける人も多いかもしれません。しかし、ACアダプターが抜けたり、停電したりした場合には作業中のデータを失うリスクが高くなります。さらにバッテリーが高温になり膨張すると、発火するリスクもあります。
電源の供給状態が不安定になると、使用中に突然シャットダウンするなどで、パソコン本体が故障する可能性もあります。パソコンにとって良くない影響を与えるため、バッテリー交換は早めにおこないましょう。
パソコンの状態によっては、パソコンを買い替えた方が安い場合もあります。ノートパソコンの寿命は3~5年と言われています。そのためノートパソコンを購入から3年以上経過している場合は、バッテリーを交換するだけでは不具合が改善しない可能性があります。
たとえバッテリーを交換しても次々に不具合が起こる可能性があるため、結果的に買い替えた方が安かったという事態にもなりかねません。パソコンを購入してから3~5年程度経過している場合は、買い替えを検討するのも良いでしょう。
Lenovoのバッテリーに交換のサインが現れたら、データ消失や発火のリスクがあるため、できるだけ早く交換しましょう。
Lenovoノートパソコンのバッテリー交換は、自分でできます。費用を抑えてバッテリー交換したい場合は、自分で交換するのがおすすめです。パソコンにあったバッテリーを選び、データのバックアップを取り、静電気対策をおこなった上で作業しましょう。
自分で交換する方法は費用を抑えられますがある程度の知識や技術が必要となるため、自信がない場合はLenovoサポートやパソコン修理業者に依頼する方法がおすすめです。
ノートパソコンの寿命は3~5年のため、購入からそれ以上経過している場合は、買い替えた方が安い可能性もあります。パソコンの状態をよく確認し、修理だけでなく買い替えも選択肢に入れて検討しましょう。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。