
昨日まで使えていたレノボ(Lenovo)のノートパソコンが、突然起動しなくなり困っていませんか。
「電源ランプが点灯しない」「Lenovoロゴから進まない」「画面が真っ暗」「ブルースクリーンになる」など、症状によって考えられる原因と対処法は異なります。
すぐに故障と判断する必要はありません。ACアダプターや周辺機器の確認、放電、Windowsのスタートアップ修復などで改善する場合があります。
ただし、SSD・HDDや基板の故障が疑われる状態で起動や初期化を繰り返すと、データを取り出せなくなる可能性があります。必要なデータがある場合は、無理に操作を続けないことも重要です。
この記事では、レノボのノートパソコンが起動しない原因と、ロゴから進まない、画面が真っ暗、ビープ音が鳴るなどの症状別対処法を解説します。
目次

| 症状 | 考えられる主な原因 |
|---|---|
| 電源ランプが点灯しない | 充電切れ、ACアダプター、バッテリー、電源回路 |
| Lenovoロゴから進まない | Windows、SSD・HDD、更新プログラム、BIOS設定 |
| 電源ランプは点くが画面が真っ暗 | 液晶、表示切り替え、メモリー、グラフィック |
| ブルースクリーンになる | ドライバー、Windows、メモリー、SSD・HDD |
| ビープ音が鳴る | メモリーや基板などの自己診断エラー |
Windowsのシステムファイルや起動情報が破損すると、Lenovoロゴから先へ進まない、再起動を繰り返す、ブルースクリーンになることがあります。直前にWindows Updateやアプリのインストールを行った場合は、スタートアップ修復やシステムの復元が有効です。
USBメモリー、外付けHDD、SDカード、ドッキングステーションなどが起動を妨げる場合があります。起動に必要のない周辺機器をすべて取り外して確認します。
Windowsが保存されているSSD・HDDが故障すると、「Boot Device Not Found」「No Bootable Device」などが表示される、ロゴで止まる、極端に起動が遅くなることがあります。必要なデータがある場合は、初期化をせず修理やデータ復旧へ相談してください。
メモリーの故障や認識不良では、画面が表示されない、ビープ音が鳴る、ブルースクリーンになるなどの症状が出ます。利用者による交換を想定していない機種は、無理に分解しないでください。
バッテリー切れ、充電器の出力不足、充電端子の破損などで、起動に必要な電力が供給されない場合があります。純正または対応するレノボのACアダプターを接続し、5~10分程度充電してから確認してください。
電源がまったく入らない、焦げたにおいがする、異常発熱する場合は、基板や電源回路の故障が疑われます。起動順序などを変更した後に起動しなくなった場合は、BIOS・UEFI設定が原因の可能性があります。

ACアダプターが異常に熱い、焦げたにおいがする場合は使用を中止してください。
内蔵バッテリー型は分解しないでください。底面に緊急リセットホールがある機種は、機種別マニュアルに従います。
DVD・CD、USBメモリー、外付けドライブ、SDカードを取り外し、キーボード、マウス、ACアダプターだけで起動を確認してください。
排気口がふさがっている場合は、本体を冷ましてから外側のほこりを取り除きます。掃除機を本体内部へ直接当てたり、保証期間中に分解したりしないでください。
レノボのUEFI診断ツールでは、Windowsが起動しない状態でもメモリーやストレージを検査できます。ThinkPad・ThinkBookは起動時にF10キー、IdeaPad・Yoga・Legion・LOQはNovoボタンから診断できる機種があります。
「FAILED」やエラーコードが表示された場合は、結果を撮影してレノボサポートへ伝えてください。

ACアダプターを接続しても充電ランプが点灯しない場合は、コンセント、ACアダプター、充電端子、本体の電源回路を確認します。可能であれば、同じ規格の正常な純正ACアダプターで確認してください。
デスクトップ型や外部モニターを使用している場合は、本体とディスプレイの電源ケーブル・映像ケーブルを確認します。電源タップを外し、壁のコンセントへ直接接続してください。
スタートアップ修復は、破損したシステムファイルや起動構成など、Windowsの起動を妨げる問題を自動的に診断・修復する機能です。
ストレージが暗号化されている場合は、BitLocker回復キーを求められることがあります。
Windowsのスタートアップ修復を確認する(Microsoft公式)
キーや項目名はモデルごとに異なります。会社・学校のパソコンでは管理者へ相談してください。
画面が完全に停止し、通常の操作ができない場合は、電源ボタンを長押しして電源を切ります。更新中の強制終了はWindowsを破損させる可能性があるため、繰り返し行わないでください。
外部モニターだけ映る場合は、ノートパソコンの液晶、バックライト、内部ケーブルなどの故障が疑われます。外部モニターにも映らず診断エラーがある場合は、メモリーや基板の故障が考えられます。
Windows自体が起動していてカメラだけ使えない場合は、パソコンの起動トラブルとは別の問題です。カメラのプライバシーシャッター、ファンクションキー、Windowsのプライバシー設定、デバイスマネージャーを確認してください。
「No Bootable Device」「Boot Device Not Found」などが表示される場合は、Windowsが保存されたSSD・HDDを認識できていない可能性があります。メッセージとエラーコードを撮影し、UEFI診断を実行してください。
音の回数や長短を記録し、レノボのUEFI診断またはLenovo PC Diagnosticsアプリで確認します。ビープ音が続く場合は、電源のオン・オフを繰り返さず修理へ相談してください。

セーフモードは、必要最低限のドライバーとサービスでWindowsを起動する機能です。セーフモードで起動できる場合は、追加したアプリやドライバーが原因の可能性があります。
セーフモードで必要なデータをバックアップし、直前に追加したアプリやドライバーを削除します。
Windowsのセーフモードを確認する(Microsoft公式)
システムの復元は、システムファイル、ドライバー、レジストリ、インストールしたアプリなどを、復元ポイント作成時の状態へ戻します。通常、個人用ファイルは削除されません。
復元ポイントが作成されていない場合は利用できません。BitLocker回復キーを求められる場合があります。
スタートアップ修復やシステムの復元でも改善しない場合は、「このPCをリセット」でWindowsを再インストールします。初期化前に必要なデータのバックアップとBitLocker回復キーの確認を行ってください。
| 選択肢 | 内容 |
|---|---|
| 個人用ファイルを保持する | 個人ファイルを残してWindowsを再インストールする。アプリと設定は削除される |
| すべて削除する | 個人ファイル、アプリ、設定を削除してWindowsを再インストールする |
処分・譲渡する場合は「すべて削除する」を選び、データのクリーニング設定を確認します。ただし、機密情報がある場合は専門業者のデータ消去を利用すると安心です。
Windowsの「このPCをリセット」を確認する(Microsoft公式)
一部のIdeaPadなどにはNovoボタンがあり、電源を切った状態でボタンを押すと、Novo Button Menuから「System Recovery」を選択できます。
OneKey Recoveryは古い対応機種に搭載された回復機能です。回復領域が削除・破損している場合や、非対応機種では利用できません。ThinkPad、ThinkBook、IdeaPad、Yogaなどで方法が異なるため、機種別マニュアルを確認してください。

次の状態では、利用者による対処を続けず、修理や買い替えを検討してください。
購入から5年以上経過している、Windows 11に正式対応していない、動作速度や容量にも不満がある場合は、修理より買い替えが合理的なことがあります。
Windows 10の通常サポートは2025年10月14日に終了しています。Windows 11へ対応できない古い機種は、起動を直しても安全に利用できる期間が限られます。
一つの部品を修理しても、バッテリー、ストレージ、冷却ファンなど別の部品が続けて故障する可能性があります。修理費と新品・中古パソコンの価格を比較して判断してください。
レノボのノートパソコンが起動しない場合は、電源ランプ、Lenovoロゴ、画面表示、ブルースクリーン、ビープ音など、どの段階で止まるかを確認してください。
最初にACアダプター、周辺機器、バッテリーを確認し、放電を試します。Lenovoロゴから進まない場合は、Windows回復環境からスタートアップ修復やシステムの復元を行います。
診断エラー、異音、異常発熱がある場合や、必要なデータが残っている場合は、初期化を繰り返さず修理・データ復旧へ相談してください。
古い機種やWindows 11非対応機種は、修理費と今後の使用期間を比較し、買い替えも検討しましょう。不要になったパソコンは、データを安全に処理できる回収サービスで処分してください。

監修者/前野 哲宏
フィットネスの店舗運営と新規事業で培った改善力を活かし、PCリサイクル事業で社会課題の解決に挑戦しています。