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Let’s noteのバッテリー交換時期は?方法や劣化の症状を徹底解説

Let’s note(レッツノート)は、軽量でバッテリーの持続時間も長いため、持ち運びに便利で人気のノートパソコンです。Let’s noteのバッテリー持ちが悪くなったと感じたら、バッテリー交換時期が近いサインかもしれません。

Let’s noteのバッテリーは着脱式となっており、自分で簡単に交換できます。バッテリー劣化のサインを見逃さずに、正しく交換することで長持ちさせることも可能です。

この記事ではLet’s noteのバッテリー交換時期や、交換方法をわかりやすく解説。バッテリー劣化の症状から、バッテリー寿命を延ばす方法まで詳しく紹介します。ぜひ、参考にしてください。

【この記事でわかること】

  • Let’s noteはバッテリー交換すると長持ちする
  • バッテリー交換費用はバッテリーパックの費用による
  • Let’s noteのバッテリー交換は自分でできる
  • バッテリー寿命を延ばすためには満充電しないこと

Let’s noteのバッテリー交換の必要性

Let’s noteは、持ち運びに便利な軽量設計で人気の高いノートパソコンです。

Let’s noteに限らずノートパソコンは、長く使っているとバッテリー劣化が避けられません。劣化したバッテリーは持ち運びができなくなったり、使用時間が短くなったりするだけでなく、場合によってはデータ損失やシステムの不具合などパソコンの性能にも影響を与えます。

これらのリスクを避け、快適にLet’s noteを使い続けるためにも、バッテリー交換は重要なメンテナンス作業なのです。

Let’s noteは着脱式のバッテリーを採用しているため、いつでも交換可能です。長期出張などの際により長い駆動時間が必要な場合には、持ち歩きできる軽量のバッテリーパックも別売りで販売されています。万が一のときの予備に、持っておくのもおすすめです。

参考:Panasonic Store バッテリーパックの買い替え・買い増しについて

Let’s noteのバッテリー劣化のサインと交換時期の目安

Let’s noteのバッテリーには寿命があります。バッテリー交換の時期は、寿命や劣化のサインが目安になります。Let’s noteのバッテリー寿命や劣化のサインは、以下の通りです。

バッテリー寿命

Let’s noteのバッテリー寿命は使用頻度や充電状況によって変わりますが、一般的に約3年~5年と言われています。常に電源を接続して使用したり、頻繁に充電や放電を繰り返したりしていると、さらに劣化が進み、寿命が短くなる可能性があります。

Windowsではバッテリーの状態を、「Battery report」機能を使って確認できます。

  1. Windowsボタン+「R」ボタンを押す
  2. 「ファイル名を指定して実行」のウインドウが開いたら「cmd」を入力しOK
  3. コマンド画面が出てきたら「powercfg /batteryreport」のコマンドを入力してEnterを押す
  4. バッテリーの寿命レポートがファイルに保存される

出力されたファイルで、バッテリーの状態がわかります。「CYCLE COUNT」の項目では、充電回数を確認できます。また、「Battery Capacity history」では、新品のバッテリーの最大充電容量から、どれくらい容量が減っているのかも確認できます。

バッテリーは充電回数が約300~500回になると満充電時の容量が50%になり、その後は徐々に充電容量が減るか、ある日突然充電できなくなるパターンに分かれます。満充電時のバッテリー容量が30%を切ると、動作に影響が出るためそれまでにはバッテリーを交換しましょう。

バッテリー劣化のサイン

以下のような症状がLet’s noteに現れたら、バッテリー劣化のサインです。

  • 駆動時間が新品購入時より半分以下になった
  • 充電してもすぐに減ってしまう
  • 充電できなくなった
  • 電源に接続しないと起動しない
  • パソコンが突然シャットダウンする
  • バッテリーパックが膨らんでいる

バッテリー劣化のサインの中でも特に、バッテリーパックのふくらみは、発火の恐れがあり非常に危険です。Let’s noteから異臭がする、本体が異常に熱い場合などは、早急にバッテリーを交換しましょう。

Let’s noteの動作が重い場合や起動しない場合には、下記記事で対処法を解説しています。

レッツノートが重い原因とは?対処法を徹底解説>>

レッツノートが起動しない!よくある症状と原因別の対処法を解説>>

バッテリー交換時期の目安

バッテリーが寿命の時期になる、紹介したような劣化のサインが見られたら、バッテリーの交換を検討しましょう。

また、劣化のサインが見られる前に定期的にバッテリーの状態をチェックしておくことも大切です。Let’s noteの一部機種には、「バッテリーライフサイクルNAVI」というバッテリー交換時期を判断するパナソニックが提供するサービスがあります。

カスタマイズLet’s note購入時に「バッテリーライフサイクルNAVI」(有料)を選択した場合に利用でき、専用ソフトをインストールするとバッテリー満充電容量の低下を自動で検知し、Let’s note画面上でお知らせが届きます。有料サービスにはなりますが、常に快適にLet’s noteを使い続けたい方にはおすすめです。

Let’s noteのバッテリーリフレッシュ方法

バッテリーが劣化すると、残量が誤表示することがあります。Let’s noteにはPC設定ユーティリティに「バッテリー残量表示補正」が搭載されており、バッテリーパックの劣化によるバッテリー残量の誤表示を修正できます。

使えないと思っていたバッテリーが誤表示を起こしているだけで、まだ使える可能性もあります。そのため、バッテリー交換の前に、バッテリーリフレッシュを試してみるのもおすすめです。ただし、バッテリー劣化の原因になる可能性があるため、頻繁に行わないようにしましょう。また、バッテリー残量表示補正には時間がかかるため時間に余裕をもって実行しましょう。

バッテリー残量表示補正の手順は、以下の通りです。(Windows10)

  1. バッテリーパックと標準ACアダプター以外の周辺機器を取り外す
  2. スタートボタンをクリックし「パナソニックPC設定ユーティリティ」のタイルをクリック
  3. 「サポート」タブから「バッテリー」をクリック
  4. 「バッテリー残量表示補正を実行する」をクリック
  5. バッテリー残量表示補正を実行するバッテリーと実行方法にチェックを入れ「開始」をクリック

開始をクリックすると、実行にかかる時間が表示されます。「Windowsの操作を続けたままバッテリー残量表示補正を実行する」を選択すると、バッテリー残量表示補正中の画面が表示されますが、パソコンの操作が可能です。

「Windowsを終了してからバッテリー残量表示補正を実行する」を選択すると、操作中のアプリなどを終了してから「はい」をクリックします。画面が切り替わりバッテリー残量表示補正が始まります。

参考:パナソニックパソコンサポート Windows 10プリインストールモデルで充電してもバッテリーや内蔵バッテリーが満充電(100%)になりません。

Let’s noteのバッテリー交換費用の目安

次に、Let’s noteのバッテリー交換にかかる費用を紹介します。バッテリー交換費用は、購入するバッテリーの種類やバッテリー交換方法によって異なります。

Let’s noteは、着脱式バッテリーを採用しているため、基本的にはバッテリーパックを購入して、自分でバッテリー交換します。ここでは、バッテリーパックの参考価格や交換費用について紹介します。

バッテリーパックの価格

純正のバッテリーパックの価格はモデルによって異なりますが、11,000~27,500円です。Panasonic Storeで購入可能です。互換バッテリーの場合は、数千円~1万円程度で購入可能です。

ただし、互換バッテリーは、動作不良や発火などでパソコンが故障するリスクがあります。純正品よりも長持ちしない可能性もあるため、できるだけ純正のバッテリーパックを使用するのがおすすめです。

修理サービス費用(バッテリーライフサイクルNAVI)

Let’s noteはバッテリーパックの取り外しができるため、修理サービスに預ける必要はありません。バッテリーパック交換を依頼したい場合は、「バッテリーライフサイクルNAVI」をレッツノート購入時に申し込む必要があります。

バッテリーライフサイクルNAVIを申し込むと自動でバッテリーの状態を検知して、バッテリー交換時期になるとポップアップでお知らせが届きます。そのままバッテリー交換を申し込むと、新しいバッテリーが届けられます。バッテリーライフサイクルNAVIは、Let’s note購入時に有料で申し込みできるサービスで、価格は3~4年で2~3万円程度です。

自分で交換する場合の費用

自分で交換する場合にかかる費用は、バッテリーパックの価格のみです。Let’s noteは、着脱式バッテリーのため、バッテリー内蔵型のパソコンと比較すると簡単に自分で交換できます。

Let’s noteのバッテリー交換方法

Let’s noteは着脱式バッテリーのため、交換しやすいことが特徴です。パソコンを修理に預ける必要がないため、少しでもパソコンがない期間があると困るような方にも向いています。ここでは、Let’s noteのバッテリー交換方法を詳しく紹介します。

準備するもの

まずは、準備物の確認です。Let’s noteは簡単にバッテリーパックを着脱できるため、パソコンカバーを開けるためのドライバーなどは不要です。必要なものは、以下の通りです。

  • 新しいバッテリーパック
  • 取扱説明書

バッテリー交換前には、新しいバッテリーパックを購入しておきましょう。使用しているLet’s noteにあったバッテリーを購入する必要があります。バッテリーの型番は、パソコン裏面のラベルや取扱説明書、バッテリーパックのシールなどで確認できます。

バッテリー交換の際の作業スペースは、平らで安定した場所を選びましょう。作業中にパソコンを落としたりぶつけたりしないように注意が必要です。

またバッテリー交換作業の際には、静電気対策をしておくことも大切です。パソコンは静電気に弱く、故障を招く恐れがあるためです。作業前にはあらかじめ金属製のものに触って静電気を逃す、静電気防止手袋を付ける、静電気が発生しやすいウールの洋服を着ないなど、細心の注意を払いましょう。

バッテリー交換前の準備

バッテリー交換すると、パソコン内のデータが消失する可能性があります。バッテリー交換前には、必ずデータのバックアップを取っておきましょう。電源を切りACアダプターを外して、パソコンが冷えていることを確認してからバッテリー交換をおこないましょう。

Let’s noteのバッテリー交換手順

次に、CF-FVシリーズを例にバッテリー交換の手順を解説します。

  1. 本体の電源を切りACアダプターを取り外す
  2. ディスプレイを閉じて本体を裏返す
  3. パソコンの裏側にある左右のラッチをロック解除した状態でバッテリーパックを本体と平行に押し出す
  4. 新しいバッテリーパックの左右にあるくぼみとパソコン本体の突起を合わせるように、本体と平行にスライドして取り付ける
  5. バッテリーが確実にロックされていることを確認する

参考:パナソニックパソコンサポート バッテリーパックを交換する方法(CF-FVシリーズ)

バッテリー交換の注意点

Let’s noteのバッテリー交換には、できるだけ純正バッテリーを使用しましょう。互換バッテリーは、動作保証がないため、異常な発熱などで本体が故障するリスクがあります。

互換バッテリーは多くの業者で販売していますが、動作保証がついているなど信頼できるサイトで購入しましょう。不安な場合は、パナソニック公式サイトで純正バッテリーを購入するのがおすすめです。

バッテリーの寿命を延ばす方法

バッテリー交換後は、バッテリー寿命を延ばすために使い方にも注意しましょう。次にバッテリーの寿命を延ばすためには、以下の点に注意してLet’s noteを使用しましょう。

  • 充電しながら使用しない
  • 80%程度まで充電する
  • 高温を避ける
  • 省エネ設定にする
  • 長期間使用しない場合は、50%程度充電して保管する

順番に解説します。

充電しながら使用しない

Let’s noteを充電しながら使用すると、バッテリーパックが充電によって熱を持ち、使用し続けるとさらに高温になる恐れがあります。高温によってバッテリーの劣化が早まるため、充電しながら使用することは避けましょう。

ACアダプターを接続したまま使用する場合は、バッテリーパックを外してから使うのがおすすめ。Let’s noteは、バッテリーパックを簡単に取り外しできるため、ACアダプターを接続したままの場合は取り外すことで寿命を延ばせます。

80%程度まで充電する

バッテリー交換後、最初は満充電まで充電しましょう。次回以降は、常に満タンまで充電するのではなく、80%までの充電を心がけるとバッテリーの劣化を防げます。バッテリーを0%近くまで使い切る過放電を避け、20%から80%の範囲で充電することが理想的です。

例えば、ACアダプターを接続したままで長時間使用する、ノートパソコン使用後にACアダプターを接続したまま放置するなどは、100%充電状態が続くためバッテリーを劣化させます。80%充電し終わったらACアダプターを抜きましょう。

Let’s noteでは、「Panasonic PC快適NAVI」アプリによってバッテリー残量やバッテリーの使用状況を確認できます。バッテリー残量が少ない場合には節約設定にもできるため、活用しましょう。

高温を避ける

ノートパソコンのバッテリーは高温に弱く、バッテリーの周りの温度が10℃上昇するごとに寿命が半減するとも言われています。例えば、20~25℃に保たれた室内と、30~40℃の高温の室内では、後者のバッテリーの寿命が明らかに減少します。

高温状態で、長時間使用し続けるとバッテリーが劣化しやすくなるため、直射日光の当たる場所や車内など高温になる場所での使用や保管を避けましょう。

省エネ設定にする

明るさの調整、不要なアプリケーションの終了など、パソコンの設定を工夫して電力消費を抑えましょう。

Let’s noteは、「Panasonic PC設定ユーティリティ」によって設定できます。比較的新しいLet’s noteのモデルには、省電力設定がありませんが、ファンのモードやバッテリ残量の補正、照度センサーを利用した電源管理などが可能です。

長期間使用しない場合は、50%程度充電して保管する

長期間使用しない場合は、50%程度の充電状態で涼しく乾燥した場所に保管しましょう。1か月以上保管する場合は、月に1回はバッテリーを使用してパソコンを動作するなど、定期的に充電状態をチェックしてください。

まとめ:Let’s noteはバッテリー交換可能!劣化のサインを見逃さない

Let’s noteのバッテリーは、着脱式で簡単に自分で交換できます。バッテリーが劣化すると、持ち運びができない、突然シャットダウンするなど様々な問題が発生します。またバッテリーパックが膨張している場合は、発火のリスクがある危険な兆候です。バッテリー劣化のサインを見逃さずに、早めに交換しましょう。

Let’s noteは高価なパソコンですが正しくバッテリーを使用することで、通常のノートパソコンよりも長く使い続けることもできます。バッテリーの状態を日頃から確認し、早めにバッテリー交換して快適に使い続けましょう。

監修者/前田 知伸

富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。

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