※こちらの情報は2023年6月時点の情報です。詳しくは公式サイトをご確認ください。
不要なパソコンを処分する方法に悩むことはありませんか?
パソコンの処分方法としてはメーカーで処分する方法や自治体で処分する方法などがありますが、家電量販店でも処分することができます。
エディオンでも無料でパソコン処分を受けて付けています。この記事では
について解説していきます。
目次
エディオンでは店頭持ち込みにてパソコンの処分を受け付けています。
配送では受けて付けていないので、その点は注意しましょう。
エディオンでパソコン処分を受け付けている理由はエディオンの子会社であるイー・アール・ジャパンが再資源化事業者として国から認定を受けていることから可能になっています。
再資源化事業者とは小型家電リサイクル法に基づいて使用済みの小型家電の再資源化を適正に行うことができる者とされており、イー・アール・ジャパンは平成26年8月29日に認定を受けました。
ここでいう小型家電とは【テレビ】【エアコン】【冷蔵庫】【洗濯機】を除く、ほぼ全ての電気機器のことを指します。
パソコンはその中でも特定品目という項目に分類され、エディオンで無料処分の対象となっています。
エディオンの各店舗はこちらから検索できます。
エディオンでパソコンを処分するメリットは以下の通りです。
エディオンでパソコンを処分するメリットは店頭に持ち込みさえすれば無料で処分してもらえることでしょう。
近くにエディオンがあるという人にとっては買い物ついでに行くこともできますし、配送よりも手軽に処分できるでしょう。
またエディオンだけではなく、100満ボルトというエディオン系列の店舗でも受けて付けているのでより選択肢が増えます。
処分したいパソコンは動いて動かなくても問題はありません。
特に壊れてしまったパソコンは早く処分したいという人は多いでしょう。
ただし、動作しないパソコンを処分する場合はデータ消去に十分注意しましょう。
エディオンでパソコンを処分する際の注意点をいくつか紹介します。
エディオンではパソコン処分を受け付けてはいますが、データの消去の扱いに関しては言及されていません。
大きなグループなので何らかの処分をしている可能性はありますが、自分で消去しておくことをおすすめします。
エディオンで無料処分できるのは基本的にパソコン本体のみです。
スキャナやモニターなどは有料となるので、持ち込む際は注意しましょう。
無料で処分できるものの一覧は以下の通りです。
カテゴリ | 内容 |
---|---|
情報通信機器 | ●BDドライブ(BD、CD、DVD、FD) ●タブレット端末 ●メモリーカード(SD、MS、CF等) ●CPU ●テレビドアホン ●メモリーカードリーダー/ライター ●HDD ●ドアホン ●モデム ●PC用小型スピーカー ●ドアモニター ●デメリットPC用小型マイク ●トランシーバー ルーター(無線、有線) ●PHS端末 ●ハードディスク ●ワープロ ●USBメモリー ●パソコン(本体のみ) ●携帯電話 ●グラフィックボード ●ファックス、電話機 電子辞書 ●キーボード(パソコン) ●ブルートゥース機器 ●電子書籍端末 ●テレビゲーム機(ファミコン、PS等) ●ポータブルゲーム機(DS、PSP等) ●自作パソコン(CPU、マザーボード、HDD含む)※ |
映像用機器 | ●ビデオカメラ ●デジタルカメラ ●ドライブレコーダー |
音響機器 | ●MDプレーヤー ●ICレコーダー ●携帯音楽プレーヤー |
※自作パソコンはCPU・HDD・マザーボード・グラフィックボードの中の3つ以上を含むものに限ります。
有料にはなりますが、モニターやプリンターなどの付属品も処分してもらうことができます。
パソコン関連機器の処分料金は以下の通りです。
処分料金(税込み) | 対象機器 |
---|---|
550円 | ●スキャナ ●モニター(23インチ以下) ●家庭用複合機 ●プリンター ●パソコンケース ●モバイルバッテリー |
1100円 | ●ブラウン管モニター(23インチ以下) |
4400円 | ●モニター(24インチ以上) ●コピー機 ●複合機 |
エディオンで処分できるパソコンの種類を解説します。
エディオンで処分できるパソコンは特に種類を限定されていることはありません。
デスクトップでもノートパソコンでも持ち込めば処分してもらえます。
またパソコンだけではなく、スマホやタブレットも処分してもらえます。
基本エディオンではパソコン本体であれば処分してもらえますが、自作したパソコンは【 CPU】【グラフィックボード】【HDD】【マザーボード】のうち3つ以上の部品が揃っているものに限ります。
無料で処分を受け付けている理由はCPUやHDDに使われている貴金属を回収できるからであり、それらの回収が見込めない部品は有料での処分となります。
パソコンを自作できる人は新しいパソコンに以前使っていたパーツを移行させることも可能かと思いますが、エディオンに処分を依頼する場合は構成に注意して持ち込みましょう。
エディオンではデータ消去について言及していないので、自分でデータを消去して持ち込むことをおすすめします。
パソコンを初期化しただけではデータの消去にはならない点に注意しましょう。
データを完全に消去する方法は以下のものがあります。
パソコンがしっかりと動作するという状況で、データを復元不能まで消去するには専用のソフトを使うのが手っ取り早いです。
ソフトには有料、無料のものがありますが、どちらも確実に消去可能です。
メリット | デメリット |
---|---|
●無料で利用できる ●米国国防総省などの基準を満たした消去ができる | ●フロッピーやCD-Rがないと動作しない |
「DESTROY」は、無料ソフトの中では特におすすめできるソフトです。
米国国防総省と同等の基準でパソコンからデータを完全に消去することができます。
企業での利用ではライセンス契約が必要となりますが、個人のパソコンのデータ処分に関してはフリーで利用できます。
DESTROYはフリーソフトでありながら米国国防総省や北大西洋条約機構が定める基準でデータを消去できる点も大きなメリットです。
一方、デメリットとしてはフロッピーディスクやCD-Rなどにソフトのデータを保存しないと使うことができない点です。
USBメモリで動作する有料ソフトと比べた際の最大のデメリットといえるでしょう。
特にフロッピーディスクのリーダーなどは搭載されているパソコンを探す方が困難なので、実質CD-Rに書き込んでの利用が中心となります。
今使っているパソコンにCD-ROMドライブがない場合は外付けのCD-ROMドライブを使ってソフトを動作させましょう。
有料ソフトのメリットはパソコンが苦手な人でも簡単に操作できるようになっている点です。
無料ソフトはフロッピーディスクやCD-Rが必要ですが、有料のソフトはUSBメモリを使って動作させることができるので、ほとんどのパソコンのデータを消去することができます。
メリット | デメリット |
---|---|
●操作が簡単 ●USB経由で消去できる | ●価格が高い(4580円(税込) |
有料ソフトの中でおすすめは「ターミネータ10plus データ完全抹消」です。
操作が簡単というメリットに加え、動作に必要なメモリが2GBからとなっているのでスペックの低いパソコンでも十分動作させることができます。
4580円とそこそこの値段ではありますが、一度購入すればずっと使うことができるのでデータが消去できたか不安な人は購入を検討しても良いでしょう。
処分したいパソコンがWindowsの場合はサイファーコマンドという機能を使ってデータを消去することができます。
サイファーコマンドとはSSDやHDDに特定パターンのデータを3回書き込みます。
詳細は割愛しますが、ランダムに情報を書き込むことにより、データを削除できるWindowsにもともと備わっている機能です。
サイファーコマンドの手順は以下の通りです。
処分する予定のパソコンに搭載されているSSD、HDDをまずはNTFSという形式でフォーマットします。
このサイファーコマンドはNTFSでしか動作できません。
またサイファーコマンドはダミーデータを書き込んでデータを消去する仕組みなのでもともと空っぽの方がより確実にデータ消去できます。
コマンドプロンプトとはWindowsに命令を出すための機能です。
Windowsキーを押して検索欄に【コマンドプロンプト】と入力、管理者として実行をクリックすると以下のような画面が出てきます。
コマンドプロンプトが起動したら以下のコマンドを入力します。
【cipher /w:c:】
最後の「c」は 消去したいドライブを指します。Dドライブを消去したければ「d」、Eドライブを消去したければ「e」を入力します。
サイファーコマンドを実行すると【0×00に書き込み中】【0×FFに書き込み中】と表示されていきます。
最後に【乱数に書き込み中】と表示されて、それが終了すればサイファーコマンドは実行完了です。
HDDの容量やCPUの性能によって時間は変わってきますが、4~5時間以上かかることもありますので、その間に電源を抜いたり、バッテリーが切れることのないように注意してください。
SSDやHDDを物理的に破壊することでもデータを消去するという目的は達成できます。
データ消去ソフトの利用やサイファーコマンドはパソコンが正常に動作しているということが条件となります。
壊れてしまったパソコンや起動しないパソコンには使うことができません。
動作しないパソコンに対してのデータ消去(読み込み不可能にする)は
という方法もあります。
HDDはプラッタという円盤のようなものにデータを書き込むので、その部分が変形したり穴が空いたりすれば読み込むことは不可能になります。
ただし、ハンマーもドリルも確実に読み込み不能になったか確認する方法がないのが欠点といえます。
どうしても自分で破壊するということであれば、分解して破損するのがおすすめです。
SSDの場合は端子もろともハンマーで砕いてしまえば問題ありません。
いずれの方法もケガをしないように注意して行いましょう。
詳しくはハードディスクを物理的に破壊する方法も参考にしてみてください。
エディオン以外にパソコンを処分する方法を解説します。
パソコンは製造メーカーでも処分を受け付けています。
パソコンの裏側などにPCリサイクルマークがあれば無料で処分が受けられます。PCリサイクルマークがない場合は有料での処分となります。
メーカーにパソコン処分を依頼する際の注意点としてはパソコン一台につき申請が必要だということです。
2つのパソコンを処分するときは2つ申請書が必要となります。
また回収自体にも時間がかかることも予想されますので、急いでいる人は別の方法で処分した方がよいでしょう。
リサイクルショップなどの中古買い取り店に売りに出すことでも処分することはできます。
型が新しかったり、SSDの容量が大きい場合は買い取り金額のアップも期待することができるでしょう。
買い取り業者は自宅まで見積もりに来てくれたり、宅配で送ったりとユーザーの都合に合わせてくれるのも便利なポイントです。
注意点としてはしっかりとデータを消去しておかないと次のユーザーに渡ったときにどういう扱いをされるかわからないという点です。
データ消去を謳っていてもどんな方法で消去しているかまで明示しているリサイクルショップは少ないので、信頼できる業者に依頼しましょう。
一部の自治体でもパソコンなどの小型家電の回収を行っています。
ただし全ての自治体で実施しているわけではないので、自分の住んでいる地区が対応しているか確認する必要があります。
また処分の料金や回収方法も自治体によって異なるので、その確認がひと手間ともいえます。
自治体によってはパソコン本体だけではなく周辺機器も同時に回収してくれるところもありますので、その点は便利といえるでしょう。
データ消去に関しては完全に自己責任で行う必要があるので、その点は注意しましょう。
以上、エディオンでパソコンを処分する方法とメリット、注意点を解説してきました。
エディオンではほとんどのパソコンを無料で処分できますが、店頭持ち込みでしか受け付けていないことに注意が必要です。
またデータ消去に関しても特に明言されていないので、完全にデータを消去してから出すようにしましょう。
パソコンの無料処分はパソコン廃業.comでも受け付けています。
パソコン廃業.comでは持ち込み、配送のどちらでも処分を受け付けています。
またデータ消去も専用の施設で確実に実施するので、より安全に処分することができます。
パソコンを処分したい人はぜひパソコン廃業.comでの処分も検討してみてください。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。