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PS4が重い時の対処法を解説!動作が遅くなる原因も紹介

「最近PS4の動作が重くなったように感じる」
「頻繁にカクついたり止まってしまったりする」

PS4ユーザーの中には、こうした経験をした方も多いと思われます。

こうした症状は、ゲームを楽しむ人にとって致命的です。
本来のゲーム性を楽しむことができなくなり、大変なストレスを感じることになりますので。

そこでこの記事では、PS4の動作がなぜ重くなってしまうのか、どのように対処すれば改善されるのか、といった点について詳しく解説していきたいと思います。

【この記事でわかること】

  • PS4が重くなってしまう原因
  • PS4が重くなってきた時には必ずバックアップを取る
  • PS4の動作が重い時の対処法

PS4が重くなってしまう原因

PS4が重くなってしまうのは、主に以下の5つが原因です。

  • ネット接続が不安定
  • スタンバイモードの多用
  • ゲームのバージョンが古い
  • PS4本体のシステムソフトウェアのバージョンが古い
  • HDDに障害が発生している

ネット接続が不安定

通信型のゲームをプレイしている際は、ネット環境が不安定になることで動作が重くなったり止まってしまったりします。

特に無線を使用している場合は、環境によっては通信が不安定になりやすいケースも多々あります。

スタンバイモードの多用

スタンバイモードとは、パソコンで言うところのスリープ機能のようなもので、スタンバイモードに切り替えることで以下のようなメリットを得られます。

  • 省電力状態となる
  • すぐにゲームを再開できる
  • アップデート用のファイルをダウンロードできる
  • コントローラーの充電ができる

なお、スタンバイモードに切り替えるのは簡単で、以下のいずれかの方法で切り替わります。

  • 機能画面から電源ボタンのマークを選択した後、「スタンバイモードにする」を選択
  • クイックメニューから「電源」⇒「スタンバイモードにする」の順に選択
  • 電源ボタンを長押しし、「ピッ」という音がするまで待つ

非常に便利なPS4のスタンバイモードなのですが、このモードを多用してしまうと、動作が重くなってしまう可能性があります。

スタンバイモードは、あくまで省電力状態であり、再起動や電源を落とした時のように完全にリセットされるわけではありません。
そのため、スタンバイモードを多用することで不要な電気やデータがどんどん溜まってしまい、これが原因となって動作が遅くなったりカクついたりすることがあるのです。

パソコンでも、シャットダウンや再起動をせずに使い続けると段々重くなってきてしまうのと同じ原理です。

ゲームのバージョンが古い

ゲームのバージョンが古いと、最新の状態となっているPS4本体のシステムソフトウェアにゲーム側がついていけず、処理が遅くなってしまうことがあります。

当然、処理の遅れは画面上の動作の遅れに繋がります。

PS4本体のシステムソフトウェアが古い

上記とは逆に、ゲームのバージョンが最新でも、PS4本体のシステムソフトウェアが古ければ、PS4側の処理の遅れが発生してしまう可能性があります。

基本的にシステムソフトウェアは、普通に使用しているだけで常に最新状態となっているのですが、たまにアップデートの失敗などによって古いバージョンのままになっていることがあるので注意が必要です。

HDDに障害が発生している

経年劣化や環境不良、物理的な衝撃などによってHDD(ハードディスクドライブ)に障害が発生してしまうと、PS4の動作に悪い影響を与える可能性が高くなってしまいます。

環境不良とは、長時間連続でゲームをやり続けることが多かったり、湿気の多い場所や直射日光が当たるような暑い場所でプレイしたりといった、PS4の劣化が進みやすい環境のことです。
こういった環境でプレイを続けると、通常使用に比べてHDDの寿命が大幅に縮まってしまうこともあります。

物理的な衝撃とは、落下や踏みつけによってPS4に物理的な強い力を加えてしまうことです。
PS4に限らず、精密機械はこうした衝撃に非常に弱いため、故障の原因となりやすいです。

PS4が重くなってきた時には必ずバックアップを取る

PS4の動作が重くなってきたということは、PS4に何かしらの不具合が起きている可能性があります。

ゲームのバージョンやシステムソフトウェアが古かったというだけならば、すぐに対処が可能なので特に問題はありませんが、HDDに問題があった場合はいつ大事なデータが消えてしまうかわかりません。

そんな時に備え、動作が遅いと感じた時にはすぐにデータのバックアップを取っておきましょう。

バックアップを取る方法は、主に以下の2つとなります。

オンラインストレージを利用する

「PlayStation Plus(PS Plus)」に加入している場合は、オンラインストレージを利用してデータをバックアップしておくことができます。

PlayStation Plusとは、Sonyが提供する有料会員サービスで、加入することで様々な特典を得ることができます。
オンラインストレージ(クラウド上でのバックアップ)も、特典の一つです。

Sony公式のバックアップ方法であり、一番手軽で確実な方法となるため、PS Plusに加入しているならばオンラインストレージを利用すべきです。

なお、PS Plusに加入している場合は「自動アップロード」を有効にしておきましょう。
そうすることによって、ゲームのセーブデータが自動でクラウド上にバックアップされるため非常に便利です。

自動アップロードを有効にする方法は以下の通りです。

  1. 本体に作成したユーザーを選択する
  2. 「設定」 ⇒ 「省電力設定」 ⇒ 「スタンバイモード中の機能を設定する」と進む
  3. 「インターネットに接続したままにする」の横にあるチェックボックスをオンにする
  4. また「設定」に戻り、「アプリケーションセーブデータ管理」 ⇒ 「自動アップロード」と進む
  5. 「自動アップロードを有効にする」の横にあるチェックボックスをオンにする

参考:PlayStation®4本体のPlayStation®Plusオンラインストレージ

外付けHDD/SSDやUSBメモリを利用する

上記のPS Plusを利用したバックアップは非常に便利なものの、弱点もあります。
それは、「ゲーム中のスクショ画像」や「設定関連」のバックアップはできない、という部分です。

そんな弱点をクリアできるのが、外付けのHDDやSSD、USBメモリを利用してのバックアップです。こちらの方法ならば、ゲーム中のスクショ画像や設定内容もすべて保存することが可能です。

注意点として、PS4のデータをすべてバックアップするには、最低でもPS4ハードドライブの2倍の容量を持つ「FAT32」もしくは「exFAT」フォーマットの外付け機器が必要となります。
余裕を持たせるために、できるだけ大容量のHDDやSSD、USBメモリを用意しておいた方がよいです。

外付け機器へすべてのデータをバックアップする手順は以下の通りです。

  1. 「トロフィー」にアクセスし、OPTIONSボタンを押す
  2. 「PlayStation Networkと同期する」を選択する
  3. PS4へ外付け機器を接続する
  4. 「設定」 ⇒ 「システム」 ⇒ 「バックアップ/復元」と進む
  5. 「バックアップ」を選択する
  6. バックアップするデータをすべて選択し、「バックアップする」を選択する
  7. バックアップが開始され、進捗バーが表示されるのでそのまま待つ(バックアップはいつでもキャンセル可能)
  8. バックアップが終了したら、「バックアップ」を選択する
  9. PS4から外部機器との接続を解除する

なお、上記の手順で保存した外付け機器のバックアップデータを使って復元する際には、現在PS4の中にあるデータはすべて削除され、バックアップデータが上書きされてしまいます。
消えては困るデータがPS4の中にある場合は、迂闊に復元しないように気を付けてください。

参考:外部ストレージ機器でPlayStation®4データをバックアップ / 復元する方法

PS4の動作が重い時の対処法

PS4の動きが遅くなってきたと感じた場合は、まずは前述の方法でバックアップを取った後、これから紹介するような対処法を一つずつ試していってください。

有線で接続する

PS4とルーターとを無線で接続している場合は、有線での接続に切り替えてみてください。

無線の場合、家の環境やルーターなどによってどうしても通信が不安定になってしまうことがあります。

有線ならば通信状態はかなり安定するため、インターネットの問題で動作が重い場合は有線に切り替えることで解決します。

適度に電源を落とす

スタンバイモードは非常に便利ではありますが、多用すると不要なデータや電気が溜まってしまい、動作を重くする原因となってしまいます。

これを解消するため、面倒であっても適度に電源を落とすようにしましょう。

理想なのは、一日一度、夜寝る前には電源を落とすようにするという形です。

ゲームのバージョンやシステムソフトウェアを最新にする

ゲームのバージョン、そしてPS4本体のシステムソフトウェア。
このどちらかが最新の状態になっていないようですと、動作に悪影響を及ぼす可能性があります。

特に、システムソフトウェアを常に最新にしておくことは重要です。
「動作が遅い」・「フリーズやクラッシュ」といった不具合を回避しやすくなることはもちろん、新たに追加された機能を使用できたり、セキュリティが強化されたりといったメリットを享受できます。

システムソフトウェアのアップデートは自動で行われているため、基本的には常に最新の状態であることがほとんどですが、アップデートの失敗など何らかの理由で最新になっていない場合はアップデートファイルをダウンロードしておきましょう。

システムソフトウェアのアップデートファイルは、以下のPlayStation公式サイトからダウンロードできます。

参考:PlayStation®4システムソフトウェアアップデート

データベースを再構築する

PS4の動作が遅いということは、内部のデータベースに異常が発生しているケースも考えられますので、データベースの再構築によって状況が改善することもあります。

特に、長年使用したPS4の場合は、多くのデータの読み書きが行われてきたことでデータベースの状態があまり良くないことも珍しくありませんので、是非試してみてください。
なお、初期化とは違ってデータが消えることもないので安心です。

データベース再構築の手順は以下の通りです。

  1. PS4の電源が切れている状態であることを確認する
  2. 電源ボタンを7秒以上押し続け、「ピッ」という音が鳴るのを待つ(電源ボタンを押した直後の「ピッ」で指を離してしまわないように注意)
  3. 7秒以上押し続けた後に「ピッ」と鳴ったら、電源ボタンから指を離す
  4. 画面に「DUALSHOCK 4をUSBケーブルで接続して、PSボタンを押してください。」と表示されるので、指示に従って指定のケーブルを挿す
  5. PSボタンを押すと、セーフモードが起動する
  6. 「5.データベースを再構築する」を選択する
  7. HDDをスキャンして、新しいデータベースが作成される

参考:PS4®の調子が悪い……困った時に試しておきたい改善策【知っトク! PlayStation®】

PS4本体を初期化する

ここまでの対処法を実践しても改善しないようならば、PS4本体を初期化してみるという方法も試してみる価値はあります。

初期化とは、何のデータも入っていない購入当時の初期状態に戻すことです。
そのため、それまで蓄積されたデータはすべて消えてしまいますので、初期化前には必ずバックアップを取っておくようにしましょう。

初期化の方法は簡単で、「設定」⇒「初期化」⇒「PS4を初期化する」⇒「フル」と進むだけでOKです。
最後に「クイック」か「フル」かを選ぶのですが、クイックは簡易的な初期化となりますので、不具合解消が目的ならばフルを選択すべきです。

バックアップ可能なデータや、バックアップの取り方がわからない場合は、以下の公式ページを参照してください。

参考:PlayStation®4の初期化について

HDDの交換

調子が悪くなったHDD(ハードディスクドライブ)を新たなHDDに交換することにより、動作の大幅改善が期待できます。

新しいHDDを購入する必要があるため費用はかかってしまいますが、データベースの再構築や初期化を試しても改善しないようならば、HDDの交換くらいしか対処法がなくなってしまいます。

HDDの交換と聞くと、機械にあまり詳しくない方は「難しそう」という印象を抱くかもしれませんが、そんなことはありません。
HDDの交換は、初心者でも実行可能です。

なお、HDD交換の前には必ずデータのバックアップを取っておきましょう。

それでは、以下にてPS4でのHDD交換手順について紹介していきます。
PS4のシリーズによって多少手順が異なりますので、シリーズごとに切り分けて解説します。

参考:PlayStation®4のHDDを交換する方法

CUH-7000シリーズ

PS4の「CUH-7000」シリーズのHDD交換手順は以下の通りです。

  1. 平らな場所に、PS4本体を裏返して置く
  2. HDDベイカバーを取り外す。取り外す際はまず右側から外す(HDDベイカバーにステッカーが付いている場合があるが、ステッカーをはがしても安全であり、保証にも影響しない)
  3. 1本のネジを取り外し、HDDアタッチメントを引き出して取り外す
  4. HDDアタッチメントからネジ4本を取り外す
  5. アタッチメントからHDDを取り外し、新しく用意した交換用のHDDを挿入する
  6. 4本のネジを元に戻す(ネジを強く締めすぎないように注意)
  7. 上下の向きに注意しながらHDDアタッチメントを再度差し込む
  8. 「3.」で取り外した1本のネジを元に戻す
  9. HDDカバーを再度取り付ける(これでHDD交換作業は完了)
  10. HDDの交換完了後、 1GB以上の空き容量があるか確認した後、システムソフトウェアを再インストールする(再インストール手順のための参考リンク:PlayStation®4システムソフトウェアアップデート
  11. バックアップしたセーブデータをPS4にコピーするため、バックアップデータの入った機器とPS4を接続する
  12.  機能画面から「設定」を選択する
  13. 「アプリケーションセーブデータ管理」 ⇒ 「USBストレージ機器のセーブデータ」 ⇒ 「本体ストレージにコピーする」の順に進む
  14. タイトルを選択する
  15. コピーしたいセーブデータのチェックボックスにチェックを入れ、「コピー」を選択する(最初にセーブデータをコピーした時と同じアカウントでサインインしておく必要がある)

CUH-2000シリーズ

PS4の「CUH-2000」シリーズのHDD交換手順は以下の通りです。

  1. HDDベイカバーを外側へスライドさせて取り外す
  2. ネジを取り外し、 アタッチメントを持ってHDDを引き出して取り外す
  3. 四方にある4本のネジを取り外す(ネジ穴からゴムインサートを取り外さないように注意)
  4. アタッチメントからHDDを取り外し、新しく用意した交換用のHDDを挿入する
  5. 取り外した四方のネジを4本、もとに戻す(締め過ぎないように注意)
  6. HDDをHDDベイに完全に差し込んだことを確認した後、「2.」で外したネジをもとに戻す
  7. HDDの交換完了後、 1GB以上の空き容量があるか確認した後、システムソフトウェアを再インストールする(再インストール手順のための参考リンク:PlayStation®4システムソフトウェアアップデート
  8. バックアップしたセーブデータをPS4にコピーするため、バックアップデータの入った機器とPS4を接続する
  9.  機能画面から「設定」を選択する
  10. 「アプリケーションセーブデータ管理」 ⇒ 「USBストレージ機器のセーブデータ」 ⇒ 「本体ストレージにコピーする」の順に進む
  11. タイトルを選択する
  12. コピーしたいセーブデータのチェックボックスにチェックを入れ、「コピー」を選択する(最初にセーブデータをコピーした時と同じアカウントでサインインしておく必要がある)

CUH-1000、CUH-1110、CUH-1200シリーズ

PS4の「CUH-1000」「CUH-1110」「CUH-1200」シリーズのHDD交換手順は以下の通りです。

  1. PS4の電源を切る
  2. PS4の本体背面から、「電源」「HDMI」をはじめ、その他すべてのケーブルを取り外す
  3. PS4を清潔で平らな場所に置き、本体の前面が左になるよう配置する(PS4上部のPlayStation Family Markを右にする)
  4. パネルの上に手のひらを置き、指を本体の奥に置く
  5. 手のひらで軽くパネルを抑えながら、指で本体を押し、上部パネルを上にスライドさせる
  6.  カチッという音がしたら、7mm程パネルを動かせるので、左側からパネルを持ち上げる
  7. 上部パネルを取り外すと、PlayStation Family Markが付いたネジが見えるので、このネジを反時計回りに回して外し、HDDを取り外す
  8. HDDを本体の正面方向に引いて取り外す
  9. キャディー内でHDDを固定しているネジ4本を取り外す
  10. 新しく用意した交換用のHDDをキャディーに入れて、ネジ4本を元に戻す
  11. キャディーをPS4ベイに入れて、ネジを元に戻す
  12. 上部パネルを元に戻すため、パネルをPS4の露出している部分に、7mmほど間隔を開けて配置する。カチッと音がするまでパネルをスライドさせ、所定の位置に戻す
  13. 最初の手順で取り外したHDMIケーブルや電源コード、その他のすべてのケーブルを接続する
  14. PS4の電源を入れて、すべてが正常に機能していることを確認する
  15. HDDの交換完了後、 1GB以上の空き容量があるか確認した後、システムソフトウェアを再インストールする(再インストール手順のための参考リンク:PlayStation®4システムソフトウェアアップデート
  16. バックアップしたセーブデータをPS4にコピーするため、バックアップデータの入った機器とPS4を接続する
  17.  機能画面から「設定」を選択する
  18. 「アプリケーションセーブデータ管理」 ⇒ 「USBストレージ機器のセーブデータ」 ⇒ 「本体ストレージにコピーする」の順に進む
  19. タイトルを選択する
  20. コピーしたいセーブデータのチェックボックスにチェックを入れ、「コピー」を選択する(最初にセーブデータをコピーした時と同じアカウントでサインインしておく必要がある)

監修者/前田 知伸

富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。

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