Xperiaの電源が入らない／電源ボタンが反応しない時の対処法を紹介

「Xperiaの電源が入らなくなったんだけど、どうすればいいの！？」

このように、普段通りXperiaを使おうと思って電源ボタンを押したのに何の反応もないと、大きな不安に襲われるでしょう。

電源が入らなくなってしまう理由はいろいろありますが、単純なことが原因の場合は、自力で解決できることもあります。

そこでこの記事では、Xperiaの電源が入らなくなってしまう理由や、電源が入らない時の対処法について解説していきます。

【この記事でわかること】

• Xperiaの電源が入らない理由
• Xperiaの電源が入らない時の対処法
• 対処しても電源が入らない場合にすべきこと

Xperiaの電源が入らない理由

Xperiaの電源が入らなくなってしまうのは、主に以下のような理由です。

充電がない

単純なことですが、電池残量がゼロになっているために電源が入らないだけ、というケースも考えられます。

あまりに初歩的なことなので、充電ゼロという状況を見落としてしまうこともあるので要注意です。

バッテリーの劣化

Xperiaをはじめとするスマートフォンのバッテリーには、リチウムイオン電池が使われています。

リチウムイオン電池の性能は非常に高く、繰り返し何度も充電することが可能なのですが、それでも500回ほど充電すると性能が大きく劣化してしまい、寿命を迎えると言われています。

バッテリーは、劣化が進めば進むほど、徐々に充電スピードが遅くなったり充電の最大容量が減ったりします。
そして最終的には、電源が入らないという不具合が発生してしまうのです。

毎日のようにXperiaを充電している場合は、大体2年ほどで寿命を迎え、何らかの違和感を覚えるようになるはずです。

電源ボタンの故障

落下などの物理的衝撃や経年劣化によって、電源ボタンが故障してしまうことがあります。
電源を入れるためのボタンが故障するのですから、当然電源は入りません。

ボタンを押した時の感触が明らかにおかしい場合は、電源ボタンの故障を疑いましょう。

水没

ここ最近でXperiaを水没させてしまった記憶がある場合は、その水没が原因かもしれません。

精密機器は水に弱いため、水没してしまうとあらゆる不具合の元となってしまいます。
電源が入らなくなるという不具合もその一つです。

なお水没直後は、「絶対に通電させない」ということ守ってください。
水に濡れた状態でXperiaの電源を入れたり充電したりといった行動を取ってしまうと、内部でショートを起こしてしまい、個人では対応できない故障に繋がってしまうことが多いです。

OSのシステムトラブル

何らかの原因でOSのシステムトラブルが発生し、起動に関する処理が正常に行えなくなっているということも考えられます。

システムトラブルは、Xperiaを普通に使用していても発生してしまうことがありますし、ウイルス感染などによって引き起こされることもあります。

初期化によってシステムトラブルを解消できることもありますが、電源が入らない以上初期化することもできないため、OSが重大な問題を抱えていて起動できない時は個人で対応するのは難しいでしょう。

Xperiaの電源が入らない時の対処法

Xperiaの電源が入らなくなってしまっても、すぐに修理へは出さず、まずは以下の対処法を実践してみてください。

あまり多くはありませんが、個人でできる対処法も存在します。

充電してみる

単に充電がゼロの状態になっているだけの可能性を考慮し、まずは充電ケーブルをXperiaに差し込んでみましょう。

長い間充電ゼロの状態が続いていると、充電が始まるまで時間がかかることもありますので、すぐに充電が始まらなくとも焦らずにしばらく待ってみてください。

強制的な再起動

軽度なシステムトラブルが原因ならば、強制的に再起動してみることで改善することがあります。

強制再起動の手順は簡単で、Xperia本体が振動するまで「電源ボタン」と「音量を上げるボタン」を同時に長押しするだけです。

なお、基本的に強制再起動でデータが消えることはありませんが、一部では「データが消えてしまった」という報告もあるようです。
従って、データのバックアップを取っておらず、絶対に消したくないデータがある場合には、安易に実行しない方がよいかもしれません。

参考：Xperia Ace J3173 | ヘルプガイド | 再起動／リセット／修復する

SIMカード／SDカードの抜き差し

充電するとランプはつくものの電源が入らないという場合は、SIMカードやSDカードが起動の邪魔をしているのかもしれません。

SIMカードもSDカードも起動時に読み込まれるものなので、差し込みが甘かったりカード自体に不具合があったりするとうまく起動しなくなってしまうことがあるのです。

こういったケースを考慮し、Xperiaの電源が切れた状態でそれぞれのカードの抜き差しを試してみてください。
その際、差し込みが甘くなっていないかをしっかり確認しながら作業しましょう。

それでも駄目な時は、カード自体に何らかの不具合がある可能性があります。
ダミーのSIMカードや予備のSDカードがあるようならば、それらを差し込んだ状態で電源が入るかどうかを確かめてみてください。

なお、SDカードがなくても起動はするので、予備がない時はSDカードなしでの起動も試してみてください。

対処しても電源が入らない場合

上記の対処法をすべて試してみても電源が入らないようならば、経年劣化による物理的な故障や、個人での対応が難しい重大なシステムトラブルなどが原因で不具合が起こっている可能性があります。

こういった場合は、「公式サポート」か「専門の修理業者」に相談すべきです。
長年使用したXperiaならば、いっそのこと買い替えを検討するのもよいでしょう。

SONY公式サポート

Xperiaを製造しているのはSONYなので、何をやっても電源が入らない場合は、公式メーカーであるSONYに問い合わせてみるのがよいでしょう。

参考：メーカーブランドスマートフォン(MVNO)に関するお問い合わせ | サポート | Xperia（エクスペリア）公式サイト

保証期間であれば、無料で対応してくれることがほとんどです。

保証期間を過ぎると修理費用が高額になりがちですが、製造メーカーだけあってもっとも確実な修理が期待できるため、費用よりも信頼性を重視する場合はSONYへの修理依頼がベストです。

修理の問い合わせ方法は、電話のほか、LINEやチャットでも受け付けています。

スマホ修理の専門業者

SONYの保証期間を過ぎている場合は、スマホ修理の専門業者に頼るという方法もあります。

ただし、XperiaをSONY以外の業者で修理してしまうと、以降はSONYへ修理を依頼できなくなるかもしれないというデメリットがあります。
その分、修理費用はSONYよりも安く、かつ早く終わる可能性が非常に高いです。

どちらを選ぶかは一長一短ですが、ここは価値観の問題ですので、「今後公式サポートを受けるつもりはない」という方はスマホ専門業者へ依頼するのも良いかと思います。

買い替えの検討

何年も使い続けたXperiaの場合、内部の部品の劣化が進んでいる可能性も高いです。

こういった状態で、電源が入らないという不具合を解消したところで、すぐにまた別の故障が発生してしまうリスクを抱えることになります。

であれば、いっそのこと買い替えてしまうというのもよいでしょう。
スマホは消耗品であり、一度物理的に劣化してしまった部分が自然に回復することはありません。
何度も修理を繰り返すよりは、新たなスマホへの買い替えこそが一番コスパの良い方法かもしれません。

まとめ：電源が入らない不具合に対しては個人でできる対策が少ない

以上、Xperiaの電源が入らなくなる原因と対策法を中心に解説してきました。

正直、電源が入らなくなってしまうという不具合に対しては、個人で対処できることはあまり多くありません。
電源が入らなくなってしまうケースの大半は、電源関連のパーツの物理的な故障であることが多いためです。

従って、「しっかり充電する」・「強制再起動」・「SIMカードとSDカードの抜き差し」くらいしか対策できることはなく、これで改善しなければ修理に出すか買い替えるしかなくなってしまいます。

電源が入らないほど劣化しているXperiaの場合、一度修理に出してもまたすぐに違う不具合が発生してしまう可能性もありますので、状況によっては買い替えてしまう方がいいかもしれません。

なお買い替えた場合は、古いXperiaが不要になるでしょう。
そんな時は「パソコン廃棄.com」の利用が便利です。

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監修者/前田 知伸

富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。