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Dellのパソコンが遅い理由は?動きを軽くするための対処法も解説

「購入したばかりのDellのパソコンの動きが遅い」
「今まで普通に使えていたのに、急に動作が重くなった」

Dellのパソコンを使っていて、こんな場面に遭遇したことはありませんでしょうか?

パソコンの動作が遅いという現象は、非常にストレスが溜まるもの。
時間の無駄ですし、精神的にもよろしくありません。

一刻も早く、症状を改善させるべきでしょう。

そこでこの記事では、Dellのパソコンが遅くなってしまう原因や、動作を軽くするための対処法について解説していきます。

【この記事でわかること】

  • 購入直後のDell製パソコンが遅い原因
  • ある程度使用したDell製パソコンが遅い原因
  • Dellのパソコンの動作を軽くするための対処法

購入直後のDell製パソコンが遅い原因

買ったばかりのDellパソコンの動きが遅い場合は、主に以下の4つのうちのいずれかが原因であることが多いです。

アップデートが完了していない

パソコン購入後の初回利用時には、様々なセットアップが必要となります。

セットアップが完了した後も、Windows Updateをはじめとした利用可能なアップデートが自動で行われます。

アップデート処理は大量のメモリを必要とすることが多く、アップデート中はどうしても動きが重くなってしまいます。

従って、初回利用時のみしばらくの間動作が重いことがありますので、購入初日は様子を見るようにしてください。

ただし購入翌日以降も動きが重いようならば、アップデートが原因である可能性はほぼ無くなります。

スペック不足

購入したDellパソコンのスペックがもともと低ければ、使用開始直後から動作の重さを感じることがあります。
以前まで高スペックのパソコンを使っていたような場合は、特に重く感じるでしょう。

価格の安いパソコンの場合、CPUの性能が低かったりメモリが少なかったりするため、どうしても処理が遅くなってしまいます。

購入したDellパソコンのスペックと、それまで使っていたパソコンのスペックとを比較し、明らかにスペックが劣っているようならば、スペック不足が原因である可能性が高くなります。

この場合は故障ではないため、「こういうものだ」と受け入れて使い続けるか、CPUのオーバークロックやメモリ増設を行ってパソコンの性能を上げるしかありません。

プリインストール済みのソフトが多い

プリインストールとは、自分でインストールするのではなく、購入した時点ですでにソフトウェアがインストールされている状態のことです。

代表的なプリインストールソフトとして、Microsoftの「Office」やブラウザ、動画閲覧ソフトなどがあります。

プリインストール済みのソフトの多くは、パソコンを使う上で必須のソフトや、あると便利なソフトばかりなのですが、中には不要なソフトも存在します。

パソコンのスペックがあまり高くない場合、不要なプリインストリーズ済みソフトが多いと動作に影響を及ぼしてしまう可能性があるので、アンインストールしてしまった方が良いでしょう。

コントロールパネルでインストール済みのソフトを確認し、不要なソフトをアンインストールする方法は以下の通りです。

  1. タスクバー(画面下部の帯)の検索フォームに「コントロールパネル」と入力
  2. コントロールパネルアプリが表示されるのでクリックする
  3. 「プログラム」の項目にある「プログラムのアンインストール」をクリックする
  4. インストールされているソフトが一覧表示されているので、不要なソフトがあれば右クリックして「アンインストール」をクリックする

なお、必要か不要か判断できないソフトについては、安易にアンインストールせず、本当に外してしまっていいソフトなのかどうかをネットなどで確認するようにしてください。
中には、システムに関するソフトもあり、間違ってアンインストールすることで不具合が発生するようになってしまう場合もあるため注意が必要です。

初期不良

どのメーカーも、細心の注意を払いながら商品の製造を行っていると思われますが、精密な機械である以上どうしても一定の割合で初期不良が発生してしまいます。

初期不良とは、いわゆる「不良品」のことで、製造過程でのミスや輸送時の事故などにより、販売されている段階から不具合を抱えている状態のことです。

特に思い当たる節もないのに、購入直後のDellパソコンの動作がずっと重いようならば初期不良の可能性が高くなりますので、Dellのサポートに連絡をしてください。

初期不良である場合は、無償で対応してくれます。

参考:お問合わせ先一覧(電話・メール・チャット・店頭) | Dell 日本

ある程度使用したDell製パソコンが遅い原因

数か月~数年というスパンで使ってきたDellパソコンの動作が遅くなってしまう原因は、以下のようなものが考えられます。

経年劣化

パソコンなどの電化製品は、使用すればするほど劣化していきます。

経年劣化によってパソコンが重くなる原因は、主にHDDやSSDの劣化によって処理速度が遅くなることです。
HDDなら大体3~4年、SSDなら約5年で寿命を迎えますので、これくらいの年数に渡って使用しているパソコンは、経年劣化が原因である可能性が高いです。

また、電源ユニットやマザーボードなど、その他のハードウェアの劣化もパソコンを重くする原因となります。

排熱がうまくいっていない

冷却ファンによる排熱がうまくいっていないと、パソコン本体に熱がこもってしまうことがあります。
パソコンは熱に弱いため、一定以上の温度まで上がってしまうと処理能力に影響が出てしまいます。

冷却ファンがうまく機能しなくなる理由の多くは「ホコリ」です。
ファンの掃除をまったく行わなかったり、常にホコリっぽい場所でパソコンを使用しているような場合は要注意です。

インストールしているソフトが多すぎる

ソフトをインストールすればするほど容量が必要となるため、パソコンはどんどん重くなっていきます。

大容量でスペックも高いパソコンならばあまり気にする必要はありませんが、場合によってはソフトをインストールしすぎていることが原因となって動作が遅くなることもあるので気を付けてください。

スペックに見合わないソフトの使用

パソコンが年々進化しているのと同様に、ソフトの方もどんどん進化し、高性能なものが登場しています。

性能が上がれば、当然使用する領域も多くなるため、スペックの低い古いパソコンで最新のソフトを利用しようとすると、スペック不足に陥り動作が重くなってしまうことがあります。

データの断片化

データを保存する際、通常は一つのデータを同じ領域に格納する処理を行うのですが、長年の使用によってまとまった空き領域がなくなってくると、一つのデータを細分化していろいろな場所に格納するようになります。

こうした現象を「データの断片化」と呼びます。

そしていざデータが必要になった時には、バラバラに散ったデータを読み込むための処理を行うというわけです。

当然、散ったデータを探すのには時間がかかるため、処理速度の重さに関係してきます。

ハードウェア障害

CPUやメモリ、グラフィックボードといったハードウェアに何らかの障害や故障が発生すると、パソコン本来のスペックを維持できなくなり、動作が重くなってしまうことがあります。

経年劣化によって発生する障害が多いのですが、湿度の高い部屋でパソコンを使い続けるなど、使用方法に問題がある場合も障害発生の要因となってしまいます。

ウイルス感染

ウイルス感染による影響は様々ですが、パソコンの動作を遅くするという現象も起こり得ます。

怪しげな海外サイトを訪問したり、送り主不明のメールに添付されたファイルをダウンロードしたりするとウイルス感染のリスクが高まるので、こうした行為は避けるべきでしょう。

Dellのパソコンの動作を軽くするための対処法

Dellパソコンの動作が遅くなってしまっても、以下のような対処法を実践することによって動きが改善する場合があります。

是非、一つずつ試してみてください。

再起動

一時的なシステムトラブルで動作が遅くなっている場合を考慮し、一度再起動を試してください。
軽微なトラブルであれば、再起動するだけで解決することもあります。

ただし、再起動を何度も繰り返す行為はNGです。
1回か2回試して症状の改善がなければ、それ以上の再起動は症状の悪化を招く可能性もあるので避けてください。

ホコリの除去

冷却ファンにホコリが大量にこびりついていることで排熱がうまくいかず、処理スピードに悪影響を及ぼしている可能性があります。

ファンを確認し、ホコリが付着しているようならば除去するようにしてください。

ファンの掃除をする際は、ウェットティッシュや濡れた布といった湿気を含むものを使用しないよう注意が必要です。
湿気は精密機械にとって大敵ですので、必ず清潔な乾いた布を使用するようにしてください。

不要なソフトや重いソフトをアンインストール

コントロールパネルからインストール済みソフトの一覧を確認し、「サイズ」の大きいソフトで使用していないものがあればアンインストールした方が良いです。

サイズに関わらず、年賀状ソフトなど、普段使うことのないソフトがあるようならば極力外してしまいましょう。
外せば外すほど、パソコンは軽くなっていきます。

ただし、闇雲にアンインストールしてしまうのではなく、本当に外してしまっていいソフトなのかどうかを一度ネットなどで確認するようにしてください。
システムに関するソフトの場合、削除してしまうとパソコンに不具合が発生してしまう可能性がありますので。

SupportAssistで自動化ツールを実行

Dellパソコンには、「SupportAssistツール」というものが搭載されています。
これは、パソコンの状態がどうなっているのかを診断できるツールとなっています。

もしインストールされていない場合は、下記の公式サイトからダウンロードすることができます。

参考:家庭用PC向けSupportAssist | Dell

SupportAssistツールの使用方法は以下の通りです。

  1. 「Windowsキー」と「q」キーを同時に押す
  2. 検索ボックスに「Support Assist」と入力する
  3. 「今すぐ開始(Start Now)」をクリックする
  4. 一つずつテストが実行され、結果と推奨アクションが表示される

推奨されたアクションがあれば、それらを実行することで処理速度改善に繋がることがあります。

ハードウェア診断テストの実行

ハードウェアの不具合が原因で遅くなっているのかどうかを確かめるためには、「ハードウェア診断テスト」が有効です。

参考:診断およびツール | Dell

ハードウェア診断テストを実行することで、ハードウェア関連の問題を特定して問題を解決できることがあります。

ハードウェア診断テストの手順は以下の通りです。

  1. 再起動する
  2. Dellのロゴが表示されたら、すぐにF12キーを押す
  3. 「One-time Boot Menu」が表示されるので、矢印キーを使って「Diagnostics」を選択してからEnterキーを押す
  4. 画面に表示される指示に従って回答していく

もし診断テストでエラーが出た場合は、エラーコードをメモしてからDellのテクニカルサポートへ連絡するようにしてください。

参考:Dell テクニカルサポート

デフラグ

長年使用したパソコンの場合、ファイルの断片化が起こっている可能性が高いです。

こういったケースで有効なのが「デフラグ」です。
デフラグによって断片化を解消することができれば、処理速度向上が期待できます。

デフラグの方法は以下の通りです。

  1. スタートボタンの横にある検索ボックスに「デフラグ」と入力してENTERキーを押す
  2. 検索結果にある「ドライブのデフラグと最適化」をクリック
  3. 最適化を実行するドライブを選択し、「最適化」をクリック

参考:Windows 10 PC を最適化する | Microsoft

Windowsの「システムの復元」機能を利用

ある時から急にパソコンが遅くなってしまった、というケースでは、システムの復元が有効です。
システムの復元が成功すると、動作が遅くなる前の状態に戻すことができます。

動作が遅くなる前に復元ポイントが作成されていないと使えない方法なのですが、Windowsが自動で適切な復元ポイントを作成してくれていることが多いので、是非試してみてください。

手順は以下の通りです。

  1. 検索ボックスに「設定」と入力し、設定アプリをクリックする
  2. 設定画面が表示されるので、「システム」をクリック
  3. システム画面左側のメニューにある「詳細情報」をクリック
  4. 詳細情報画面右側にある「関連設定」の部分から「システムの保護」をクリック
  5. 「システムのプロパティ」が表示されるので、システムの保護タブをクリック
  6. 「システムの復元」をクリック
  7. システムの復元ダイアログが立ち上がるので、「次へ」をクリック
  8. 復元ポイントが一覧表示されるので、戻したいポイントを選択してから「影響を受けるプログラムの検出」をクリック
  9. 削除されては困るプログラムやドライバーがないことを確認してから、「閉じる」をクリック(削除されては困るものがあった場合は、メモしておき、システムの復元後に再インストールする)
  10. 復元ポイント一覧画面に戻るので、戻したいポイントが選択されていることを確認してから「次へ」をクリック
  11. 復元ポイントの確認画面が表示されるので、問題なければ「完了」をクリック
  12. システムの復元を行ってもよいかの最終確認メッセージが出るので、「はい」をクリック
  13. 「システムの復元の準備をしています…」というメッセージが表示されるので、復元が完了するまで待つ
  14. 復元が完了すると、自動で再起動される
  15. パソコンが立ち上がればシステムの復元完了

また、コントロールパネルから実行する方法もあります。
手順は以下の通りです。

  1. 検索ボックスに「コントロールパネル」と入力
  2. 検索結果からコントロールパネルを選択してクリック
  3. 「回復 ⇒ システムの復元」と進む
  4. 復元ポイントを選択し、「次へ」をクリック
  5. 表示内容に問題がなければ「完了」をクリック

参考:システムの復元を使用する | Microsoft

セキュリティソフトによるウイルスチェックと駆除

ウイルス感染がパソコンの動作を遅くしている可能性もありますので、心当たりがある場合は、セキュリティソフトを入れてスキャンをしてみてください。

ウイルスが発見されて駆除されれば、動作に改善があるかもしれません。

OSの再インストール

何をやっても動作の遅さが改善されない場合は、OSの再インストールという手段があります。
何らかのシステムトラブルが発生している場合は、OSの再インストールは非常に有効な対処法となります。

以下にて、個人データに影響せずシステムだけをリフレッシュする方法を紹介します。

  1. 「スタートボタン」をクリックして、「リセット」と入力する
  2. 「Reset this PC (System Setting)」、もしくは「このPCをリセットする(システム設定)」を選択する
  3. 「Reset this PC(このPCをリセットする)」の下で、「開始する」を選択する
  4. 「Keep my files(ユーザーファイルを保持する)」オプションを選択する
  5. リフレッシュ完了後に再インストールが必要となるアプリやドライバがあれば、メモしておく
  6. 画面の指示に従い、リフレッシュ(OSの再インストール)を開始する
  7. 完了するまで待つ
  8. 完了後、自動で再起動が行われる

なお、OSの再インストール作業が完了するまで時間がかかることもあるので、上記「7.」の間はパソコンを操作しないようにしてください。

参考:デル製コンピュータでWindows 10をリセットまたは再インストールする

まとめ:経年劣化でなければ多くの対処法が存在する

以上、Dellパソコンが遅くなってしまった時の対処法についてでした。

経年劣化などの物理的な故障や障害でなければ、これまで紹介してきた方法で動作スピードが改善する可能性が高いです。

特にOSの再インストールは、時間こそかかるもののシステムファイルがリフレッシュされるため、トラブルが解消されて動作が軽くなることにかなり期待できます。

なお、ハードウェアの物理的な故障や障害の場合は、業者に依頼して修理するか、パソコンを買い替えるしかありません。

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監修者/前田 知伸

富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。

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