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Surfaceを使っていると、バッテリーの持ちが悪くなったと感じることがありませんか。バッテリーの持ちが悪くなったら、Surfaceのバッテリーが寿命を迎えている可能性があります。

バッテリーを交換すれば、まだまだSurfaceを使い続けられる可能性があります。Surfaceのバッテリーは自分でも交換できますが、難易度が高く、専門の業者に任せるか、買い替えを検討する方がいい場合もあるでしょう。

この記事では、Surfaceのバッテリー交換料金の目安と、自分で交換する方法を紹介します。バッテリー交換する場合の注意点も詳しく紹介しますので、Surfaceのバッテリー交換について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

【この記事でわかること】

  • Surfaceのバッテリーの寿命確認方法
  • SurfaceにはMicrosoft、修理業者、自分でバッテリー交換する方法がある
  • Surfaceのバッテリー交換料金は3万円程度
  • Surfaceのバッテリー交換は難易度が高い
  • バッテリー交換が難しい場合は買い替えも検討する

Surfaceのバッテリー交換は必要?寿命を確認する

Surfaceのバッテリーには、スマホやモバイルバッテリーと同じくリチウムイオンバッテリーが使用されています。リチウムイオンバッテリーの寿命は、満充電で500回程度と言われており、約500回充電するとバッテリー容量が60%まで減少すると言われています。

バッテリーの駆動時間が半分以下になる、バッテリーが膨らみ本体がゆがむなどの症状もリチウムイオンバッテリーの寿命のサインです。

リチウムイオンバッテリーの状態は、パソコンの管理画面で確認できます。

  1. Windowsボタン+「R」ボタンを押す
  2. 「ファイル名を指定して実行」のウインドウが開いたら「cmd」を入力しOK
  3. コマンド画面が出てきたら「powercfg /batteryreport」のコマンドを入力してEnterを押す
  4. バッテリーの寿命レポートがファイルに保存される

出力されたファイルには、以下の項目が記載されており、バッテリーの状態がわかります。

名称内容
Battery reportコンピューターの名前や製品名、BIOSなどの基本情報
Installed batteries搭載されているバッテリー容量や充電回数
Recent usage過去3日間のバッテリーの電力状態
Battery usage(グラフ)過去3日間のバッテリーの使用状況
Usage historyACとバッテリーの使用履歴
Battery Capacity historyバッテリー容量の推移
Battery life estimates残り駆動時間の概算

「CYCLE COUNT」の項目により、充電回数を確認できます。画像では、8回充電済みであることがわかるでしょう。また、「Battery Capacity history」では、新品のバッテリーの最大充電容量から、どれくらい容量が減っているのかも確認できます。

充電回数が500回を超えている、新品に比べて最大容量が60%を切っている場合には、バッテリー交換を検討しましょう。とくに、バッテリーが膨らんでいる場合は、発火や爆発の可能性もあるため早めの交換がおすすめです。

Surfaceの充電ができない場合は、下記記事でも対処法を解説しています。

【Surfaceの充電ができない!】症状別の対処法を詳細解説>>

Surfaceのバッテリー交換方法

Surfaceのバッテリー交換方法は、以下3つがあります。

  • Microsoftでバッテリー交換
  • 修理業者でバッテリー交換
  • 自分でバッテリー交換

もっとも手軽で安心なのは、Microsoftで交換する方法です。

Microsoftでは、販売店での修理受付はしておらず、家電量販店などでの受付は初期不良のみに対応しています。

そのため、Microsoftでバッテリー交換を依頼する場合は、Microsoftの修理サービスに依頼することになります。

他には、Surfaceの修理に対応している、パソコン修理業者へ依頼する方法もあります。自分で交換する方法もありますが、ある程度の知識が必要です。

ここからは、それぞれの方法の特徴や、メリット・デメリットを紹介します。自分に合った方法を選びましょう。

Microsoftでバッテリー交換

Microsoftでバッテリーを交換する方法は、以下のメリットがあります。

〇Microsoftで交換するメリット

  • 保証期間内であれば無料でバッテリー交換可能
  • 整備済品との交換になる
  • 修理後に端末価格が落ちにくい

Surfaceの保証期間内であれば、無料でバッテリー交換ができます。

Surfaceの保証とは、新しいSurfaceを購入した場合についている以下の保証のことです。

  • 1年間制限付きハードウェア保証
  • 90日間のテクニカルサポート

ただし、これらの保証はSurfaceの欠陥や通常利用時の故障に対しての保証です。水濡れや落下、過充電などによる故障は対象外です。

さらにSurfaceには、有償で追加できる保証「Microsoft Complete」があります。Microsoft Completeは、Surface購入時もしくは購入後45日以内であれば加入できます。

Microsoft Completeへの加入料金は、11,800~78,980円とデバイスや保証期間によって異なります。例えば、Surface Laptop GOであれば14,080円(2年間)、Surface Proであれば16,280円(2年間)です。

Microsoft Completeの保証内容

  • 有効期限は最大4年間
  • 交換は2回まで交換まで
  • 落下や水漏れ、画面割れなどの故障も対象
  • バッテリーの劣化も対象
  • 修理費用は5,400円

参考:Microsoft Complete

手持ちのSurfaceの保証期間や種類は、アプリで以下の手順により確認できます。

  1. 「スタート」を選択
  2. 検索バーに「surface」と入力
  3. アプリ一覧から「保証とサービス」を選択

Surface内にアプリがない場合は、事前にダウンロードしておきましょう。また、Microsoftアカウントから保証を確認したいデバイスを選択すれば、保証期間を確認できます。

参考:Microsoft Surfaceの保証:よくある質問

Surfaceを購入して1年未満に通常の使用でバッテリーが故障した場合は、Microsoftでは無料で交換可能です。Microsoft Completeに加入している場合は、安価でバッテリーを交換できます。

Microsoftでバッテリー交換すると整備品と交換になるため、売却時にSurfaceの端末価格が落ちにくい点もメリットです。

〇Microsoftで交換するデメリット

  • 保証期間外の場合は費用が高額
  • データの初期化が必要(バックアップを取っておく)
  • 修理期間が3~12営業日

Microsoftでバッテリー交換する場合、保証期間外の場合は約30,000~100,000円程度と料金が高額になります。

依頼前にはデータの初期化が必要のため、事前にデータのバックアップを取っておく必要があります。そのため、Surfaceの電源が入らない場合は、データが失われる点には注意が必要です。

また、Microsoftでは、即日交換には対応していません。そのため、Surfaceがなくなると仕事に支障が出る場合などは、別の方法がおすすめです。

Surfaceを初期化する方法は、下記記事でも詳しく紹介しています。

surfaceは売却前に初期化をしよう。初期化方法から注意点を解説!>>

修理業者でバッテリー交換

Surfaceの修理等を請け負う非正規の修理業者でも、Surfaceのバッテリー交換ができます。ただし、Surfaceのバッテリー交換は難易度が高く、修理を受け付けている修理業者が限られています。依頼する際には、Surfaceのバッテリー交換ができる店舗を選びましょう。

〇修理業者で交換するメリット

  • Microsoftよりも料金が安い可能性がある
  • 最短即日で交換できる可能性がある
  • データを残して交換してくれる可能性がある
  • Microsoftでサポートが終了しているSurfaceでも修理できる

修理業者でバッテリーの交換するメリットは、Microsoftよりも安い料金で交換できる可能性が高いことです。店舗によって費用が異なりますが、Microsoftの保証期間外の場合は、Microsoftよりも料金が安い可能性が高くなります。

修理業者の場合、バッテリー交換にかかる時間は2~3時間程度、最短即日で作業する店舗もあり、データ消去せず交換できるため、電源が入らない場合でも安心してバッテリー交換を依頼できます。

ただし、バッテリー交換の際に、データが消える可能性があるため、データのバックアップを取っておくのがおすすめです。

Microsoftでは、Surface Pro3などの古い機種はサポートが終了しています。しかし、修理業者ではバッテリー交換に対応していることがあるため、古い機種でも相談してみるのも良いでしょう。

〇修理業者で交換するデメリット

  • 純正パーツではない
  • 保証の対象外になる
  • 売却の際に評価が下がる可能性がある

修理業者で使用されるバッテリーは、Microsoftの純正パーツではなく、互換パーツが使用されます。純正パーツを使用してほしい場合は、Microsoftでの修理がおすすめです。

Microsoftの保証期間内の場合は、Microsoft以外で修理をすると保証の対象外となります。そのため、保証期間内であればまずは、Microsoftへ相談しましょう。

互換パーツを使用していることから、Surfaceを売却する際に価格が下がる可能性もあります。売却を検討している場合は、注意が必要です。

自分でバッテリー交換

料金を抑えたい、すぐにバッテリー交換したい場合には、自分で交換する方法もあります。

〇自分で交換するメリット

  • 部品代だけでバッテリー交換できる
  • パソコンのカスタマイズもできる
  • いつでも交換できる

自分で交換するメリットは、バッテリー代だけで交換できるため料金が安いことです。バッテリーは数千円で購入できるため、修理業者に依頼するよりもさらに安く交換できます。

また、Surfaceを分解してバッテリー交換するため、同時に自由にカスタマイズも可能です。バッテリー交換を通して、Surfaceの修理技術が身につく点もメリットの1つです。

店舗へ行く、本体を郵送するなどの手間が不要で、自分の都合の良い時に作業できる点もメリットといえるでしょう。

〇自分で交換するデメリット

  • Surfaceの知識や技術が必要
  • 保証の対象外になる可能性
  • 故障のリスクがある

自分で交換するデメリットは、ある程度Surfaceに関する知識や技術が必要な点です。Surfaceは、一般的なパソコンと比べ内部構造が複雑なため、パソコン修理ができる場合でも最初は戸惑う可能性があります。全くパソコンの知識がない場合は、かなり時間のかかる作業となります。

自分でバッテリー交換した場合も、Microsoftの保証の対象外となります。そのため、再び不具合が起こった場合には、修理業者へ依頼する、自分で修理するなどの対応が必要になります。

自分でバッテリー交換すると、故障のリスクもあります。Surfaceは画面が薄く割れやすいため、ふたを開ける際に割ってしまうことが度々あります。また、バッテリーが劣化して、すでに膨張している場合は発火のリスクもあります。自分でバッテリー交換する場合は、慎重に作業を進めましょう。

Surfaceのバッテリー交換料金の目安

Surfaceのバッテリー交換には、3つの方法があります。方法を選ぶ際に重要なポイントになるのが、バッテリー交換にかかる料金です。

そこで、ここからはMicrosoft、修理業者、自分、それぞれの方法で交換した場合にかかる料金の目安を紹介します。

Microsoftでバッテリー交換した場合の料金

まずは、Microsoftで保証期間対象外の場合にバッテリー交換にかかる料金です。Microsoft Completeに加入している場合は、5,400円でバッテリーを交換可能です。


製品名
料金
Surface Laptop Go 233,561円
Surface Laptop Go33,561円
Surface Duo 293,555円
Surface Book 3 – 1590,761円
Surface Book 3 – 13.583,765円
Surface Go 334,969円
Surface Go 229,370円
Surface Laptop 5 – 1553,845円
Surface Laptop 5 – 13.553,845円
Surface Laptop 4 – 1555,935円
Surface Laptop 4 – 13.547,553円
Surface Laptop 3 – 13.547,553円
Surface Pro X46,156円
Surface Pro 955,935円
Surface Pro 9 (5G) 55,935円
Surface Pro 846,156円
Surface Pro 7+51,744円
Surface Pro 740,557円
※交換は、バッテリーのみの修理または交換、またはデバイス全体の交換です。
※2023年7月の料金
引用元:Microsoftサポート


バッテリーのみを交換する場合、整備品と交換する場合があります。バッテリー交換にかかる料金は、最高で90,000円程度と高額です。

Surfaceがリリースされてから約5~7年程度でサポートが終了する可能性が高いため、古いSurfaceはサポートの対象外の可能性もあります。

修理業者でバッテリー交換した場合の料金

次に非正規の修理業者でバッテリー交換した場合の料金の目安です。

製品名料金
Surface Book27,000円~
Surface Go27,000~33,000円
Surface Laptopシリーズ33,000~53,000円
Surface Proシリーズ27,000~44,000円

修理業者は、店舗によって料金も異なりますが、30,000円前後でバッテリー交換に対応している店舗が多いです。非正規の修理業者の場合、Microsoftよりも安い料金でバッテリー交換できる可能性があります。また、Microsoftではサポートが終了しているSurface Pro3などのバッテリー交換にも対応している店舗もあります。

古いSurfaceで、バッテリー交換が必要な場合は、非正規の修理業者へ確認してみるのも良いでしょう。

自分でバッテリー交換した場合の料金

自分でバッテリー交換する場合にかかる料金は、バッテリー交換に必要な工具代とパーツ代だけです。必要な工具がすでにそろっている場合、必要なのはバッテリーの料金だけです。

通販サイトを利用すれば、互換バッテリーは10,000円未満で購入できます。バッテリー交換にはドライバーやヘラなどの工具が必要ですが、これらもすべて通販サイトで数千円で購入できます。

そのため自分でSurfaceのバッテリー交換をした場合、必要な工具を揃えた場合でも修理業者に依頼するよりも安い料金に収まるでしょう。

Surfaceのバッテリー交換の手順

Surfaceのガラスは非常に薄く、粘着力が強力なため、バッテリー交換は難易度の高い作業です。故障のリスクもあるため自信がない場合は、修理を依頼するのがおすすめです。

まずは、バッテリー交換に必要な工具を揃えましょう。

〇Surfaceのバッテリー交換の準備物

  • ヒートガン(250℃に設定する)またはヘアドライヤー
  • ピック
  • クラフトナイフ
  • トルクスドライバー
  • ヘラ、ピンセット
  • 粘着はがし

〇Surfaceのバッテリー交換の手順

  1. ヒートガンやヘアドライヤーで画面の右端を温めてガラスの粘着を弱める
  2. すき間ができたらピックを5㎜程度差し込み画面をはがす(強引に差し込むと画面が割れるので難しい場合は再びヒートガンで粘着を弱める)
  3. ヒートガンで温めながら少しずつ画面をはがしていく
  4. 画面についたケーブルを断線しないように慎重に画面を持ちあげる
  5. ヘラやピンセットを使って画面パーツのコネクタを2か所外す
  6. コネクタが外れたら画面を持ちあげる
  7. バッテリー上部のネジをトルクスドライバーを使って外す
  8. バッテリー上部のヒートパイプのネジを外す
  9. 基板を浮かせてバッテリーと基板の間にピックを挟む
  10. 粘着はがしとヘラでバッテリーと取り外す
  11. 新品のバッテリーと交換する
  12. 逆の手順でふたをする

以上の手順で、バッテリーを交換できます。慎重に作業を進める必要があるため、時間もかかります。充分な作業時間を確保して、環境を整えてからバッテリー交換を始めましょう。

交換したSurfaceのバッテリーは、以下の方法で廃棄できます。あわせて、参考にしてください。

パソコン用バッテリーの廃棄方法>>

Surfaceのバッテリー交換の注意点

Surfaceのバッテリー交換をする場合には、次の5つの注意点があります。

  • データのバックアップを取ること
  • 修理業者や自分で交換した場合はサポート対象外になる可能性
  • 売却の際に値段が下がることがある
  • 自分でバッテリー交換すると故障する可能性がある
  • 発火の危険性がある

それでは、順番に解説していきます。

データのバックアップを取ること

Surfaceのバッテリー交換をする場合は、事前にデータのバックアップを取っておきましょう。

Microsoftにバッテリー交換を依頼する場合は、データが初期化されます。電源が入らないなどで、データのバックアップが取れない場合はデータをあきらめることになります。

非正規の修理業者に依頼すれば、データを残したままバッテリー交換できる場合が多いです。しかし、バッテリー交換の際にデータが消えてしまう可能性もあるため、事前にデータのバックアップを取っておくのが安心です。

自分でバッテリー交換をする場合にも、データが消える、故障するなどのリスクに備えてバックアップを取ってから作業を始めましょう。

修理業者や自分で交換した場合はサポート対象外になる可能性

非正規の修理業者や自分でバッテリー交換した場合には、保証期間内であってもサポートの対象外になる可能性が高くなります。

バッテリー交換でSurfaceを分解すると、故意に改造を加えたとみなされ、たとえ保証期間内であっても、バッテリー交換の際に故障した場合に保証の対象にはなりません。

Surfaceは保証期間内であれば、安価でバッテリー交換できるため、Microsoftに依頼するのがおすすめです。

売却の際に値段が下がることがある

Microsoft以外でバッテリー交換した場合は、売却の際に値段が下がる可能性があります。

Microsoftでバッテリー交換した場合は、純正パーツを使用しており、メーカー保証もあるため、値段が下がることはほぼありません。

自分でバッテリー交換する場合や、非正規の修理業者へ依頼する場合は、売却の値段が下がる可能性も考慮しておきましょう。

自分でバッテリー交換すると故障する可能性がある

Surfaceのバッテリー交換は、難易度の高い作業です。プロの修理業者でも、画面が割れるなどの失敗をしてしまう場合があります。

バッテリー交換の際には、画面を割ってしまった、基板に触れて起動しなくなった、断線してしまったなど、多くの故障リスクがあります。

自分でバッテリー交換する場合は、料金が安いメリットがありますが、故障のリスクも高くなります。Surfaceのバッテリー交換をする場合は、自己責任でおこないましょう。

発火の危険性がある

バッテリーが劣化し膨張している場合に、放置すると発火や爆発の危険があります。バッテリーが膨張している場合は、早めに交換するのがおすすめです。

バッテリー交換の際に、バッテリーを傷つけると発火のリスクがあります。バッテリー交換は、細心の注意を払っておこないましょう。

バッテリー交換が難しい場合は買い替えも検討する

Surfaceのバッテリーは、Microsoftの保証に入っている場合は安価で交換できますが、保証期間が過ぎている場合は、高額な費用がかかります。非正規の修理業者では、Microsoftよりも安い料金でバッテリー交換できる点がメリットですが、売却価格が下がる可能性がある点には注意が必要です。

Surfaceのバッテリー交換は、自分でもできます。バッテリー代のみで交換できるため、費用も安く抑えられます。ただし、Surfaceのバッテリー交換は、難易度の高い作業です。難しい場合は、業者への依頼も検討しましょう。

バッテリー交換には数万円の料金がかかるため、新しいSurfaceを購入するのも1つの方法です。

監修者/前野 哲宏

フィットネスの店舗運営と新規事業で培った改善力を活かし、PCリサイクル事業で社会課題の解決に挑戦しています。

「Chromebookのキーボードが正常に反応しなくなってしまった・・・」

このようなお悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
一部のキーが効かない、どのキーを押してもまったく反応しない、といった状態になってしまったChromebookでは、パソコンとしての機能をほとんど果たせないわけですから、すぐにでも解決したいと思うでしょう。

そこでこの記事では、Chromebookのキーボードが反応しなくなる原因や、症状を改善・解消するための対処法について解説していきます。

【この記事でわかること】

  • Chromebookのキーボードが反応しなくなる主な原因
  • Chromebookのキーボードが反応しない時の対処法
  • 対処しても解決しない場合にすべきこと

Chromebookのキーボードが反応しなくなる主な原因

Chromebookのキーボードが反応しなくなってしまう理由を大別すると、主に以下の2つに絞られます。

  • キーボードの故障
  • Chromebookの不具合

キーボードの故障

  • 経年劣化
  • ホコリによる詰まり

こういったことが原因で、物理的にキーボードが反応しなくなっている可能性があります。

キーボードは消耗品ですので、使えば使うほど劣化します。
キーがへこんで反応しづらくなったり、ホコリが詰まってキーをまともに押せなくなったり、といったことは当然のように起こってしまいます。

ホコリが原因である場合は、取り除けば復活することもありますが、経年劣化によるものであれば、キーボードの寿命と考えた方がよいでしょう。

Chromebookの不具合

Chromebookのシステム的な不具合によって、キーボードが反応しなくなることもあります。
ハードウェアやキーボードを制御するシステムなどに異常が発生したり、パソコンを動かすための大元であるOSに不具合が起こったりしたことも原因かもしれません。

ただ、システム的な不具合ならば、適切な対処をすることで改善することもあります。

後述する対処法について、是非参考にしていただければと思います。

Chromebookのキーボードが反応しない時の対処法

Chromebookのキーボードが反応しない場合は、以下の対処法を順番に試していってください。

  • キーボードに詰まっているホコリを除去する
  • 再起動する
  • ファンクションキーを無効する
  • ゲストとしてサインインする
  • Chromebookのハードウェアをリセットする
  • Chromeの設定をリセットする
  • Chromebookを初期化する

それぞれ、詳しく解説していきます。

キーボードに詰まっているホコリを除去する

長年キーボードの掃除をしていないと、ホコリが詰まってしまい、反応が鈍くなってしまうことがあります。

「ホコリが詰まったくらいでキーボードが反応しなくなるの?」と思う方もいるかもしれませんが、こういった物理的な要因によってキーボードの反応がおかしくなることは珍しくありません。

目に見えてホコリが詰まっているようならば、一度除去してみてください。

再起動する

軽微なシステム不良によってChromebookのキーボードが効かなくなっているような場合は、再起動するだけで直ることもあります。

パソコンは精密機械ですので、ちょっとしたシステム的な異常が発生しただけでも、多方面へ悪影響が出ることがあります。

しかし、再起動するだけで直る不具合も多いため、キーボードの異常に関しても、まずは再起動を試してみましょう。
なお再起動する際は、周辺機器についてはすべて取り外しておいてください。

注意点としては、一度の再起動で直らないからといって、何度も再起動を繰り返すような行為は避ける、という点です。
繰り返したところで意味はありませんし、過度な再起動は場合によって状況を悪化させることもあります。

一度再起動しても症状が解消しない時は、別の方法を試すようにしましょう。

ファンクションキーを無効する

キーボードの最上段にある「明るさ調整」や「音量調整」などのホットキーが機能しない場合は、ファンクションキーとして有効になってしまっている可能性があります。

ファンクションキーの設定をしたつもりはなくとも、間違ったキーボード操作などによって勝手に有効化されているケースも考えられますので、以下の手順で設定を確認しつつ、有効になっているようならば無効にしてください。

  1. 画面右下のステータスバーから「設定」を開く
  2. 左メニューから「デバイス」を選択
  3. 「キーボード」を選択
  4. 「キーボードの最上段のキーをファンクションキーとして使用する」の項目が有効になっていたら、無効へ変更する

参照:[Chromebook] トラブルシューティング – Chromebook のホットキーの問題を修正する方法 | サポート 公式 | ASUS 日本

ゲストとしてサインインする

キーボードが正しく反応しない時は、アカウントに問題があるということも考えられます。
したがって、「ゲスト」としてサインインしてキーボードを操作し、アカウントに問題がないか確認してみましょう。

ゲストユーザーとしてならばキーボードが正常に動くということであれば、アカウントに何かしらの問題が発生している可能性が高くなりますので、一度そのアカウントを削除し、再度アカウントを追加するようにしてください。

ゲストとしてサインインする方法は簡単で、Chromebookへサインインしている場合は右下のタスクバーから一度サインアウトし、その後ゲストとしてサインインするだけです。

参照:Chromebook をゲストとして使用する | Chromebookのヘルプ

Chromebookのハードウェアをリセットする

Chromebookのハードウェアをリセットしてみることで、解決することがあります。

ただし、ハードウェアのリセットを実行すると、ダウンロードフォルダに入っていたファイルが削除されてしまう可能性があるので注意してください。

ダウンロードフォルダとは、Web上から画像や動画などのファイルをダウンロードした時の保存先となるフォルダのことです。
消えては困るファイルがある場合は、ハードウェアリセットの前に別のフォルダへ移動させておきましょう。

なお、ハードウェアのリセット手順は以下の通りです。

  1. 一旦Chromebookの電源を落とす
  2. 電源が落ちた後、USBなどで接続している機器をすべて取り外す
  3. キーボードにある「更新」キーを押しながら電源を入れる
  4. Chromebookが起動したら、「更新」キーから指を離す

参照:Chromebookのハードウェアをリセットする

Chromeの設定をリセットする

テキストアプリでの入力やフォルダ名変更などではキーボードが反応するものの、ブラウザを使うと入力できないという場合は、Chromeの設定に問題があるかもしれません。
こういった場合は、一度Chromeの設定をリセットしてみましょう。

Chromeの設定をリセットする手順は以下の通りです。

  1. Chromeを立ち上げる
  2. 右上にある三点をクリックし、「設定」を選択
  3. 左メニューから「設定のリセット」をクリック
  4. 「設定を元の既定値に戻す」をクリック
  5. 設定をリセットするかどうかの確認メッセージが出るので、「設定のリセット」をクリック

なお、この手順によってすべての設定が完全にリセットされるわけではなく、フォントやユーザー補助機能などについては残る場合もあります。

参照:Chrome の設定をデフォルトに戻す – Chromebook ヘルプ

Chromebookを初期化する

ここまで紹介した方法で解決しない場合は、最後の手段としてChromebookの初期化を試してみてもよいかもしれません。

ただし、初期化するとChromebook内のデータがすべて消えてしまうため、大事なファイルがあれば初期化前に外付けHDDなどへ移動させておく必要があります。
また、設定情報もすべて消えてしまうので、初期化後はもう一度自分用に設定し直さなければならないというデメリットもあります。

面倒ではあるものの、システム的な不具合が原因でキーボードが反応しないのならば、初期化によって症状が改善する可能性も充分にありますので、もう初期化しか手段が残されていない場合はやってみてもよいでしょう。

Chromebookを初期化する手順は以下の通りです。

  1. Chromebookからログアウトする
  2. 「Ctrlキー」+「Altキー」+「Shiftキー」+「Rキー」を長押しする
  3. 「再起動」をクリック
  4. 表示されたボックスで、「Powerwash」を選択した後、「次へ」をクリック
  5. 表示された手順に従い、自分のGoogleアカウントでログインする(初期化後、最初にログインしたアカウントが所有者アカウントとなる)
  6. 初期化完了後、表示された手順に従ってChromebookの設定を行う

これで初期化完了となるので、キーボードが正しく反応するようになったか確認してみてください。

参照:Chromebook を初期状態にリセットする – Chromebook ヘルプ

対処しても解決しない場合は?

初期化まで試してもまだキーボードが反応しないままである場合は、Chromebook自体が故障している可能性が高くなります。

故障となると、パソコンの初心者が対応するのは難しいため、以下のような選択が必要となります。

  • メーカーに問い合わせる
  • パソコン専門業者に修理の相談をする
  • 外付けのキーボードを購入する
  • ノートパソコンの買い替えを検討する

メーカーに問い合わせる

最も確実なのは、メーカーに問い合わせて症状を伝え、どう対応すればよいのか質問することです。
保証期間内であれば、もし故障していたとしても無料で修理してもらえます。

ただし、メーカー修理の場合は時間がかかってしまう場合が多く、数週間程度は手元にChromebookがない状態となります。
また、保証期間外の場合は高い修理費用がかかってしまうこともありますので、費用面についてしっかり確認するようにした方がよいです。

パソコン専門業者に修理の相談をする

メーカー保証の期間が過ぎている場合は、パソコン専門業者へ修理を依頼するという方法もあります。
メーカー修理に比べて短期間でパソコンが戻ってきやすいですし、業者によっては格安で対応しているところもあります。

しかし、業者によって技術も対応もバラバラであり、変な業者に当たってしまうといい加減な修理をされてしまうかもしれません。

業者へ依頼する場合は、問題のない業者かどうかしっかり調べてから依頼するようにしましょう。
Google口コミやSNS、口コミサイトなどを活用することで、評判がわかることもあります。

外付けのキーボードを購入する

キーボードだけが故障しているという場合は、外付けのキーボードを購入するという方法もあります。
外付けキーボードは安く購入できるものも多いので、保証期間を過ぎているChromebookをお持ちで、あまり費用をかけたくないという時にはおすすめの方法です。

しかし、Chromebookを使用する際には常に外付けキーボードが必要となってしまうため、「持ち運びしやすい」というノートパソコンのメリットが失われてしまいます。
頻繁にChromebookを持ち歩くという人の場合は、不便に思えてしまうかもしれません。

ノートパソコンの買い替えを検討する

ある程度の期間使用したChromebookの場合、キーボードだけでなく他のデバイスも劣化している可能性があるため、キーボードを修理してもすぐに別の場所が故障してしまうというリスクがあります。

したがって、いっそのこと買い替えてしまうというのも選択肢として考慮すべきでしょう。

修理を重ねて費用が嵩んでしまうよりは、新品のノートパソコンを購入した方が、トータルで考えれば得になることも充分にあり得ます。

パソコンは消耗品なので、いつかは使えなくなります。
購入してそれほど経っていないChromebookならば別ですが、5年以上使用しているようならば買い替えてしまった方がよいかもしれません。

監修者/前野 哲宏

フィットネスの店舗運営と新規事業で培った改善力を活かし、PCリサイクル事業で社会課題の解決に挑戦しています。

「dynabookのキーボードが反応しなくなったけど、どうすればいい・・・?」

いつも通り使おうと思って立ち上げたdynabookのキーボードが、いきなり反応しなくなってしまったら、どうしたらいいのかと混乱してしまいますよね?

そこでこの記事では、なぜdynabookのキーボードが反応しなくなってしまうのか、そういった場合にはどのように対処すればいいのか、という点について詳しく解説していきます。

【この記事でわかること】

  • dynabookのキーボードが反応しない主な原因
  • dynabookのテンキーだけが反応しない場合の対処法
  • dynabookのキーボードが反応しない時の対処法
  • 自己解決できなかった場合は?

dynabookのキーボードが反応しない主な原因

dynabookのキーボードが反応しなくなってしまう原因には、主に以下のようなものがあります。

  • キーボードに水をこぼした
  • 経年劣化
  • キーボードにホコリが詰まっている
  • NumLockがオフになっている
  • Windows Updateに失敗した
  • 不要な静電気が溜まっている
  • キーボードの設定が変更されている
  • キーボードドライバーが間違っている

キーボードに水をこぼした

dynabookのようなノートパソコンは精密機械であり、水は大敵となります。
機械内部に水が入ってしまうことは、キーボードの不具合をはじめ、あらゆる部分に悪影響を与えます。

したがって、水をこぼした直後にキーボードを操作しても、まったく反応しないということは珍しくありません。
最悪の場合、そのままdynabook自体が故障してしまう可能性もあります。

万が一間違ってdynabookに水をこぼしてしまった場合は、下手にいじらず、数日放置して自然乾燥させましょう。

経年劣化

電化製品に限らず、どんな物でも使えば使うほど劣化していくことは避けられません。
dynabookのキーボードも同様で、何年も使い続けていると物理的に壊れてしまったり、システム的な問題が発生したりする可能性が高まります。

物を使う上での宿命なので、経年劣化でキーボードが反応しなくなってしまった場合は、修理に出すか買い替えるしか方法がありません。

キーボードにホコリが詰まっている

キーボードの掃除を一切せずにdynabookを使い続けていると、キーボードの隙間にどんどんホコリが蓄積されていきます。

その結果、反応が鈍くなってしまったり、効かなくなってしまうことがあります。

NumLockがオフになっている

テンキーでの入力ができないというお悩みの際に最も多い原因が、「NumLock(ナムロック/ニューメリックロック)」キーの存在です。

NumLockとは、テンキーの左上にあるキーのことで、オフにすることでテンキーをカーソルキーとして使うことができます。

テンキー入力をしていると、うっかりNumLockに触れてしまうことも多く、これが原因でテンキーでの数字入力ができなくなることも多いです。

Windows Updateに失敗した

Windows Updateの失敗は、様々なことに影響します。
キーボードの不具合もその一つです。

特に重い更新がある時には、なかなかアップデートが終わらず、待ちきれずに途中でパソコンの電源を落としてしまった、という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、こういった行動は厳禁となりますので、どんなに長いアップデートでも、完了するまで放置するようにしましょう。

キーボードの設定が変更されている

マウスキー機能やフィルターキー機能、キーボードレイアウトといった設定が、意図しない形に変更されてしまっているということも考えられます。

こういったことが原因であれば、故障というわけではないので、設定を変更することですぐに正常な状態に戻ります。

キーボードドライバーが間違っている

キーボードが「英語キーボード」として認識されてしまっている場合、キーボードドライバーが間違っているため、意図しているようなキーボード入力ができなくなってしまいます。

直すには、キーボードドライバーの更新が必要となります。
こちらの手順につきましては後述します。

dynabookのテンキーだけが反応しない場合の対処法

dynabookのテンキーだけが反応しなくなってしまった場合の対処法としては、以下のようなものがあります。

  • NumLockをオンにする
  • マウスキー機能をはずす
  • 外付けのテンキーを使う

NumLockをオンにする

テンキーの左上にある「NumLock」がオフになっていると、テンキー入力ができない状態となります。

dynabookの場合、NumLockのオン/オフは、NumLockキーの右上にあるランプで判別できます。
ランプが消えていれば「オフ」になっているということなので、一度NumLockキーを押して「オン」へ切り替えてください。

参照:テンキー搭載モデルのテンキーが使用できない<Windows 10>|サポート|dynabook(ダイナブック公式)

マウスキー機能を無効にする

Windowsには、テンキーをマウスのように使う「マウスキー機能」というものが搭載されています。
このマウスキー機能が有効になっていると、テンキーを押しても数字が入力されることはなく、マウスポインターが動いてしまうのです。

テンキーを押した時にマウスポインターが動いてしまう場合は、マウスキー機能が有効になっているので、無効になるよう設定変更してください。

マウスキー機能の設定変更方法はいろいろあるのですが、ここではコントロールパネルから設定する方法について紹介します。

  1. 左下にある検索ボックスに「コントロールパネル」と入力し、コントロールパネルを開く
  2. コントロールパネル内の右下にある「コンピューターの簡単操作」をクリック
  3. 「コンピューターの簡単操作センター」をクリック
  4. 「マウスを使いやすくします」をクリック
  5. 「マウス キー機能を有効にします」にチェックを入れる
  6. 「OK」もしくは「適用」のボタンをクリック

これで、マウスキー機能は解除されます。

参照:Windows のマウス キー機能 – マイクロソフト アクセシビリティ

外付けのテンキーを使う

上記2つの対処法を試しても駄目だった場合は、外付けのテンキーを購入して使うという方法もあります。

数字入力をする機会がそこまで多くなければ、わざわざ外付けのものを買う必要もないかと思われますが、事務作業などで頻繁にテンキー入力をするという場合は、テンキーがないと不便でしょう。1,000円以下で購入できる外付けテンキーもあるので、費用的にはあまり心配いりません。

なお購入の際は、dynabookに対応しているテンキーかどうかを事前に確認するようにしてください。

dynabookのキーボードが反応しない時の対処法

テンキーだけでなく、キーボードの一部や全部が正常に反応しない時の対処法について解説していきます。
すべて個人で対応できる方法ですので、是非参考にしてください。

キーボードに詰まったホコリを除去する

キーボードに詰まったホコリが物理的に入力を邪魔している、というケースも考えられます。
まずは、キーボードのホコリを綺麗に除去することから始めてみましょう。

パソコンに関する知識がまったくなくても簡単に実行できる対処法ですので、是非最初に試してみてください。

再起動する

パソコンというものは、ちょっとしたきっかけで軽微な不具合が起こりがちです。

したがって、キーボード入力がうまく認識されない時には、とりあえず再起動してみましょう。
ちょっとした不具合ならば、再起動だけで直ってしまうことも珍しくありません。

ただし、不必要に何度も再起動を繰り返すと症状が悪化してしまうことがあるのでNGです。
一度再起動を試しても解決しなかった場合は、他の対処法へ移ってください。

Windows Updateを行う

システム的な不具合によってキーボードが反応しなくなっているケースも考えられます。
特に、Windows Updateの失敗は様々なことに影響しやすく、キーボードの不具合についても誘発してしまう可能性があります。

  • Windows Updateの最中に電源を落としてしまった
  • Windows Updateが途中で止まってしまった

こういった場合は、アップデートを最後まで正常に終わらせるようにしてください。

フィルターキー機能を無効にする

フィルターキー機能とは、間違えて特定のキーを押し続けてしまっても反応しないようにする機能です。

参照:フィルターキー機能を使用して間違えて同じキーを押し続けた場合の入力を無視する方法<Windows(R)7>|サポート|dynabook(ダイナブック公式)

しかし、この機能が有効になっていると、素早いキーボード入力が正しく受け付けられなくなってしまいます。
特別な理由がない限りは、無効にしておいた方が操作性がよくなるでしょう。

フィルターキー機能を無効にする手順は以下の通りです。

  1. 左下にある検索ボックスに「コントロールパネル」と入力し、コントロールパネルを開く
  2. 「コンピューターの簡単操作」をクリック
  3. 「コンピューターの簡単操作センター」をクリック
  4. 「キーボードを使いやすくします」をクリック
  5. 「フィルターキー機能を有効にします」のチェックをはずし、「OK」か「適用」をクリック

キーボードレイアウトを変更する

押したキーと違う文字が入力されたり、特定の文字だけが入力できないという場合は、キーボードレイアウトがおかしくなっているのかもしれません。

  • キーボードで押した記号がずれて入力される
  • @(アットマーク)が入力できない
  • [¥]キー、[ろ]キーを押しても何も入力されない
  • [変換]キーを押しても何も起きない
  • [半/全]キーを押しても日本語入力の切り替えができない

このような時は、キーボードが「英語キーボード」として認識されてしまっている可能性がありますので、一度確認してみましょう。

確認方法は以下の通りです。
Windows10と11でやや手順が違うので、両方の手順を掲載します。

【Windows10の場合】

  1. スタートボタンを右クリックして「設定」を開く
  2. 「時刻と言語」をクリック
  3. 「地域と言語」をクリック
  4. 言語の項目で「日本語」をクリック
  5. 「オプション」をクリック
  6. 「ハードウェアキーボードレイアウト」の部分に「キーボードレイアウト:日本語キーボード(106/109キー)」と表示されていればOK

【Windows11の場合】

  1. スタートボタンを右クリックして「設定」を開く
  2. 「時刻と言語」をクリック
  3. 「言語と地域」をクリック
  4. 日本語というの項目の右にある「…」をクリックして展開
  5. 「言語のオプション」をクリック
  6. キーボードという項目に「キーボードレイアウト:日本語キーボード(106/109キー)」と表示されていればOK

もし「英語キーボード(101/102キー)」と表示されていた場合は、「レイアウトを変更する」というボタンを押して「日本語キーボード(106/109キー)」へ切り替えてください。

参照:キーボードが英語配列キーボードとして認識されてしまう(ハードウェアキーボードレイアウトの変更)<Windows 10>|サポート|dynabook(ダイナブック公式)

キーボードドライバーを更新する

キーボードが「英語キーボード」として認識されてしまっている場合、キーボードドライバーを変更する必要があります。

以下の手順で、キーボードのドライバーが日本語キーボードに設定されているかどうか確認しつつ、念のためドライバーの更新を行ってみてください。

  1. スタートボタンを右クリックして「デバイスマネージャー」を開く
  2. 「キーボード」という項目を開き、日本語キーボードのみならばOK。「101」「102」といった文字の入った項目があれば英語キーボードなので、ダブルクリック
  3. 「ドライバー」タブを選択し、「ドライバーの更新」をクリック
  4. 「コンピューターを参照してドライバーソフトウェアを検索します」をクリック
  5. 「コンピューター上のデバイスドライバーの一覧から選択します」をクリック
  6. 「このハードウェアのためにインストールするデバイスドライバーを選択してください」というメッセージが出るので、「互換性のあるハードウェアを表示」のチェックをクリックしてチェックをはずす
  7. 製造元とモデルの一覧が表示されるので、まずは「製造元」から「標準キーボード」を選択し、「モデル」からは「日本語PS/2キーボード(106/109キー Ctrl+英数)」を選択する。それから「次へ」をクリック
  8. ドライバー更新の確認画面が表示されるので、「はい」をクリック
  9. 更新完了画面を閉じ、キーボードプロパティ画面を閉じると、再起動するかどうかのメッセージが出るので、「はい」をクリック

これで日本語キーボードへの変更が完了します。

参照:キーボードが英語配列キーボードとして認識されてしまう(キーボードドライバーの変更)<Windows 10> 【動画手順付き】|サポート|dynabook(ダイナブック公式)

自己解決できなかった場合は?

これまで紹介してきた方法をすべて試しても症状が改善しない場合は、キーボードの故障が疑われます。
故障している場合は、初心者では対応することができないため、以下のいずれかの方法を選択するしかないでしょう。

  • メーカーへ修理を依頼する
  • 専門業者へ修理を依頼する
  • 外付けキーボードを購入する
  • dynabookを買い替える

メーカーへ修理を依頼する

保証期間内であれば、メーカーへ修理に出すのが第一選択肢となります。
無料で対応してもらえる上、もっとも確実に修理してくれるからです。

ただし保証期間を過ぎていると、高額な修理費用が必要となることもあるのが難点です。

専門業者へ修理を依頼する

dynabookは基本的にノートパソコンであり、キーボードと本体が一体化しています。
そのため、デスクトップのようにキーボードだけを買い替えればそれで済むということはありません。

したがって、保証期間を過ぎているのならば、パソコン修理の専門業者へ修理を依頼するという方法も有効でしょう。
メーカー修理よりも安くなることが多いですし、修理期間もメーカーより短いことがほとんどです。

とはいえ、パソコン修理専門業者もピンキリであり、修理費用が高いところや安いところ、修理技術が高いところや低いところ、いろいろとあるため、しっかり吟味してから依頼することが大事です。

外付けキーボードを購入する

やや不格好ではありますが、キーボードだけの不具合ということであれば、外付けのキーボードを購入して利用する、という手もあります。

ただし、dynabookを使う際は常に外付けキーボードも必要となるため、持ち運ぶ機会が多い方にとってはやや面倒になってしまうでしょう。
「コンパクトで持ち運びしやすい」というノートパソコン最大のメリットを潰してしまうことになります。

dynabookを買い替える

何年も使い続け、キーボードの不具合以外にも「dynabook自体の動作が遅い」「ディスプレイが割れている」「バッテリーが弱ってきた」などの劣化が目立つ場合は、いっそのこと買い替えてしまうという選択肢もあります。

ノートパソコンは消耗品ですので、ある程度の期間使い続けたのならば、新しいモデルへと乗り換えることを検討するのもよいでしょう。

監修者/前野 哲宏

フィットネスの店舗運営と新規事業で培った改善力を活かし、PCリサイクル事業で社会課題の解決に挑戦しています。

「最近iPhoneのバッテリーの調子がおかしい・・・」
「iPhoneのバッテリー交換ってどのタイミングでやればいいの?」

充電してもすぐに残量がなくなってしまったり、何年も同じバッテリーを使い続けていたりすると、そろそろバッテリー交換した方がいいのでは?と意識し始める方も多いでしょう。

しかし、実際にどういうタイミングで交換すればいいのか、値段はいくらくらいかかるのか、といった部分についてあまりよくわからないという方も少なくないと思われます。

そこでこの記事では、iPhoneのバッテリー交換時期の目安や値段、バッテリー交換前にやるべきこと、バッテリーを長持ちさせるコツなどについて解説していきます。

【この記事でわかること】

  • iPhoneのバッテリーを交換する目安
  • iPhoneのバッテリー交換ができる場所
  • iPhoneのバッテリー交換にかかる値段
  • バッテリー交換前には必ずバックアップを取る
  • iPhoneのバッテリーを長持ちさせる方法

iPhoneのバッテリーを交換する目安

普段iPhoneを使っている中で、以下のようなことを感じたらバッテリー交換を検討した方がよいです。

  • バッテリーの減りが異常に早い
  • バッテリーの最大容量が80%未満
  • シャットダウンや再起動を繰り返す
  • バッテリーの膨張

こうした症状は、バッテリーが限界に近付いているサイン。
そのままiPhoneを使い続けてしまうと、バッテリーだけの問題ではなく、iPhone本体そのものにもダメージを与えてしまう可能性がありますので、早めの対策が必要です。

バッテリーの減りが異常に早い

iPhoneのバッテリーにはリチウムイオン電池が使用されており、耐用性はかなり高いものとなっています。

とはいえ消耗品であることに変わりはありませんので、経年劣化や使用環境の問題などによってどんどん性能が落ちていき、最終的にはまともに充電することができなくなります。

バッテリーの減りがやたらと早くなるというのは、劣化が進んでいる時の代表的な症状であり、そのまま放置して使い続けるとそう遠くないタイミングでバッテリーとしての機能を果たせなくなります。

フル充電してもすぐにバッテリーがなくなってしまうような時は要注意です。

バッテリーの最大容量が80%未満

設定アプリを起動してから 「バッテリー」をタップし、そこから 「バッテリーの状態」をタップすると、バッテリーの最大容量が表示されます。

この最大容量が80%未満となっているような場合は、かなりバッテリーの劣化が進んでいると判断した方がよいです。

Appleの公式発表としては、iPhoneで500回のフル充電を繰り返しても最大容量80%を維持できるように設計しているとのことです。

参考:バッテリー – サービスとリサイクル – Apple(日本)

この基準すら割ってしまうまで劣化しているような時は、バッテリー交換を検討すべきでしょう。

シャットダウンや再起動を繰り返す

バッテリーが劣化してしまうと、iPhone本体への安定的な電力供給ができなくなってしまいます。
その結果、電力不足に陥って不意なシャットダウンや再起動を繰り返すような現象を引き起こしてしまうことがあります。

iPhone使用中にいきなりシャットダウンしてしまったり、電力が足りないことで正常に起動できず何度も再起動を繰り返すような時は、バッテリーの寿命が近いと考えた方がよいです。

バッテリーの膨張

バッテリーが物理的に膨らんでしまっているような状況になれば、いよいよ末期です。
バッテリーの膨張が見られた場合は、すぐにでも交換するようにしましょう。

そのまま放置しておくと、最悪の場合「爆発」といった事故を誘発してしまう可能性もあります。

バッテリーの膨張は、一刻の猶予もありませんので、とにかく急いで対策すべきです。

iPhoneのバッテリー交換ができる場所

そろそろiPhoneのバッテリーを交換した方がよいと感じたら、以下のような場所での交換を検討しましょう。

AppleストアなどのApple公式ショップ

バッテリー交換は、基本的に有料となります。

しかし使用しているiPhoneが、Appleの製品保証期間内、もしくは「AppleCare+」の保証対象であった場合は、Apple Storeにて無料でのバッテリー交換が可能となります。
また、iPhoneを購入したキャリアでもApple Storeと同等の扱いを受けることができます。

参考:AppleCare製品 – iPhone – Apple(日本)

ただし、保証期間外だったり、AppleCare+の保証対象外である場合は、有料でのバッテリー交換を依頼するしかありません。

Apple公式店を利用したバッテリー交換方法は、以下の3種類となります。

  • 持ち込み修理(近所のApple正規店などにiPhoneを持ち込んでバッテリー交換を依頼)
  • 配送修理(Apple指定の配送業者がバッテリー交換したいiPhoneを引き取りに来る)
  • お問い合わせ(Appleサポートのアドバイザーとの電話やチャットで修理手続き)

参考:iPhone のバッテリーサービス (バッテリー交換) – Apple サポート (日本)

非正規店

Appleとは関係のない、いわゆる「町の修理業者」へ依頼するという方法もあります。

Apple公式の場合、保証期間を過ぎていると費用が高額になりがちですし、バッテリー交換完了までの日数もかなりかかってしまうことが多いです。
その点修理業者であれば、最短即日対応というところも珍しくありませんし、費用もリーズナブルで済むことも多いです。

その分、一度非正規店を利用してしまうとその後はApple公式のサポートを受けられないというデメリットがありますし、おかしな業者に当たってしまうとまともな修理が受けられないというリスクもあります。

バッテリー交換に非正規店を利用するのは一長一短な部分がありますので、正規店と非正規店、どちらを選択するかについては慎重に検討するようにしてください。

iPhoneのバッテリー交換にかかる値段

Appleの保証期間内であればバッテリー交換は無償で行われますが、保証期間を過ぎている場合は有償での交換となります。

値段は、製品の種類やモデルによって異なりますが、概ね7,500円~9,800円となっています。

料金については、以下の公式サイトのツールにて、お使いの製品やモデルを入力することで、大体の見積もり額を算出することが可能です。

参考:iPhone のバッテリーサービス (バッテリー交換) – Apple サポート (日本)

バッテリー交換前には必ずバックアップを取る

バッテリーを交換する前には、必ずデータのバックアップを取っておきましょう。
修理に出した後にデータが残る保証はありませんので、念のためバックアップを取っておくことは非常に重要です。

iPhoneのデータのバックアップを作成する方法は、主に以下の3通りとなります。

iCloudでバックアップ

  1. 設定アプリを開く
  2. 「自分の名前」⇒「iCloud」⇒「iCloudバックアップ」と進む
  3. 「iCloudバックアップ」をオンにする

この設定をしておけば、iPhoneがネットに接続されてロックされている時に、毎日データのバックアップがiCloud上に自動で作成されるので安心です。

iCloudへの自動バックアップを設定している場合は、新たにバックアップを取る必要はありません。
バッテリーの状態がどうであれ、iCloud上にはデータが残っているので、いつでもデータを取り出せます。

なおiCloud上に保存したデータを表示するには、「設定」⇒「自分の名前」⇒「iCloud」⇒「ストレージを管理」⇒「バックアップ」と進めば閲覧できます。

Mac PCでバックアップ

  1. ケーブルを使ってiPhoneとMacパソコンを接続する
  2. MacのFinderのサイドバーでiPhoneを選択する(Finderを使用してバックアップを取る際は、macOS 10.15以降が必要となる)
  3. Finderウインドウの上部で「一般」をクリックする
  4. 「iPhone内のすべてのデータをこのMacにバックアップ」を選択する
  5. バックアップデータを暗号化してパスワードを保護したい場合は、「ローカルのバックアップを暗号化」を選択する
  6. 「今すぐバックアップ」をクリックする

これで、Macパソコン上にiPhoneデータのバックアップが作成されます。

Windows PCでバックアップ

  1. ケーブルを使ってiPhoneとWindowsパソコンを接続する
  2. パソコン上のiTunesアプリを立ち上げ、iTunesウインドウの左上付近にある「iPhone」というボタンをクリックする
  3. 「概要」をクリックする
  4. 「今すぐバックアップ」をクリックする
  5. バックアップデータを暗号化したい場合は、「ローカルのバックアップを暗号化」を選択し、パスワードを入力してから「パスワードを設定」をクリックする

これで、Windowパソコン上にiPhoneデータのバックアップが作成されます。

なお、コンピュータに保存されているバックアップを表示するには、「編集」⇒「環境設定」と進み、「デバイス」をクリックすればOKです。

iPhoneのバッテリーを長持ちさせる方法

iPhoneのバッテリーは消耗品であるため、劣化を避けることはできません。
とはいえ、使用方法に気を配ることで延命することは可能となっています。

以下にて、iPhoneのバッテリーを少しでも長持ちさせる方法を紹介します。

充電を100%や0%の状態にしない

iPhoneに使用されているリチウムイオン電池は、充電が100%となる「フル充電」の状態になったり、逆にすべての電力を使い切って0%になってしまうと、バッテリーとしての性能が劣化しやすくなってしまいます。

従って、毎回0%になるまでiPhoneを使用したり、フル充電状態になっているのにいつまでも充電器を挿しっぱなしにするような行為は避けましょう。

こまめな継ぎ足し充電を繰り返し、60%~80%あたりの充電量を維持するような使い方が、もっともバッテリーに負担をかけない方法となります。

充電時はiPhoneを使用しない

充電量の残りが少ない時、充電しながらiPhoneを操作する方もいらっしゃると思います。
しかしこのやり方は、iPhoneが発熱しやすく、バッテリーの劣化に繋がってしまいます。

精密機器にとって熱は大敵ですので、なるべく熱を持たせないように日々意識することが重要です。

バッテリーだけでなく、本体そのものにもダメージを与えてしまう可能性がありますので、充電しながらのiPhoneの使用はできるだけ控えてください。

高温な環境を避ける

前述の通り、iPhoneは熱に弱いです。
Apple公式でも、周囲の温度が 0° ~ 35℃ の場所で使用することを推奨しています。

参考:iPhone、iPad、iPod touch が高温または低温になりすぎた場合 – Apple サポート (日本)

特に、以下のような場所にiPhoneを放置しないように気を付けましょう。

  • 真夏の車内
  • 直射日光の当たる場所
  • クーラーを使用していない閉め切った暑い部屋

まとめ:iPhoneのバッテリーは消耗品なのでいつかは交換が必要

以上、iPhoneのバッテリー交換をすべき時期についてや交換にかかる値段、バッテリーを長持ちさせる方法などについて解説してきました。

バッテリーは消耗品であり、どんなに大事に使おうともいつかは必ず劣化してしまいます。
そして、劣化したバッテリーを復活させる方法はなく、交換する以外に手段はありません。

劣化したバッテリーを使い続けると、iPhone本体の劣化にも繋がってしまいますので、なるべく早めに交換するようにしましょう。

なお、バッテリー交換のタイミングでiPhoneを買い替える方も多いでしょう。
買い替えの際は、現在使っているiPhoneが不要になるかと思われますが、そんな時は「パソコン廃棄.com」の利用が便利です。

「パソコン廃棄.com」ならば、費用は一切かからず、事前のやり取りも不要。
ただ不要になったiPhoneを梱包して送付するだけで、無料廃棄が完了します。
送られてきたiPhoneのデータ消去も、責任を持って行わせていただきますので、セキュリティ的にも安心です。

パソコン廃棄.comでiPhoneを処分する>>

監修者/前野 哲宏

フィットネスの店舗運営と新規事業で培った改善力を活かし、PCリサイクル事業で社会課題の解決に挑戦しています。

iPhoneは高価なスマホなので、できるだけ長く使いたいですよね。

せっかく手に入れたiPhoneが、何年くらい使えるのか気になっている方も多いでしょう。

少し調子が悪くなると「そろそろ買い替えたほうがよいのでは?」と考えることがあるかもしれません。

今回は、iPhoneの寿命が何年くらいなのかと、寿命が近いときの予兆について解説します。iPhoneやバッテリーを長持ちさせるコツも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

  • 【この記事でわかること】
  • iPhoneの寿命
  • iPhoneの寿命が近づいているときのサイン
  • バッテリーの状態を確認する方法
  • iPhoneを長持ちさせるコツ

iPhoneの寿命とは?

iPhoneの寿命は、本体とバッテリーそれぞれで異なります。ここでは、おおよその寿命について紹介します。

iPhone本体の寿命は3~5年

iPhoneの本体は、約3年〜5年が寿命といわれています。Apple公式サイトによると、iOSを搭載したデバイスの使用年数は3年との記載があります。

しかし、3年くらい使用したiPhoneを他のユーザーに譲渡したり、転売したりするケースもあるでしょう。実際には、3年を超えて使い続けているユーザーも多いため、iPhoneの寿命は、3年〜5年程度が目安といえます。

iPhoneを丁寧に扱っている場合は、さらに寿命が延びることもあるでしょう。

バッテリーの寿命は3年

バッテリーの寿命は、一般的には3年とされています。使い方によっても大きく変わりますが、おおよそ3年経つと、バッテリーの持ちが悪くなるようです。

iPhoneに付属のバッテリーは、500回程度の充電に耐えられるように作られています。そのため、充電方法や扱い方によっては、3年を迎える前にバッテリーが劣化することもあるでしょう。

バッテリーの状態を確認する方法については、「iPhoneのバッテリー状態を確認する方法」で紹介しておりますので、合わせてご覧ください。

参考:環境のためのAppleの取り組み – Apple公式

iPhone本体の寿命が近づいているサイン

iPhone本体の寿命が近づいているかどうかを、判断する方法を3つご紹介します。

アプリの動作が遅い

アプリの動作が、以前より遅くなったと感じるときは、iPhoneの寿命が近づいている可能性があります。バッテリーの状態に問題がないのに、アプリの動作が重かったり、使用中に突然電源が落ちたりすることもあるでしょう。

全体的に動きが悪くなったときは、iPhoneの寿命が近くなっていると考えられます。

iOSの最新バージョンに対応していない

使っているiPhoneが最新のiOSに対応しなくなったときは、寿命が近いといえるでしょう。古いiPhoneだと、最新のiOSに対応していないため、アップデートができません。

現在のiOSの最新バージョンは、「iOS 16」です。これに対応していない場合はアップデートできないので、機種変更などを検討するとよいでしょう。

もちろん、アップデートせずに古いiPhoneを使い続けることもできますが、セキュリティ面でリスクが高まります。iPhoneの脆弱性を狙った不正アクセスに遭わないためにも、買い替えや機種変更を考えるのがおすすめです。

参考:iOS 16をサポートしているiPhoneのモデル – Appleサポート

修理より買い替えたほうが安い

iPhoneの修理代金が、買い替えるよりも高額な場合もあるでしょう。このようなときは、iPhoneの寿命が近いといえます。高い修理費用を支払って古いiPhoneを使い続けることは、あまりおすすめできません。

できれば、新しいiPhoneへの買い替えや機種変更をして使用することをおすすめします。

iPhoneのバッテリー寿命が近づいているサイン

ここでは、iPhoneのバッテリーの寿命が近いときに起こる症状を4つ紹介します。

充電してもすぐにバッテリーが減る

iPhoneを充電しても、すぐにバッテリーを消耗する場合は、バッテリーが劣化している可能性があります。購入したばかりのときはあまり気になりませんが、3年近く経つとバッテリーの持ちが悪くなることが多いです。

このような場合は、iPhoneのバッテリーを交換すると改善することがあります。iPhoneを3年以上使用していてバッテリーに不具合を感じたら、バッテリーの交換を検討しましょう。

使用中に強制終了する

iPhoneのバッテリーが劣化すると、使用中に突然シャットダウンしてしまうことがあります。何か不具合が発生した際に強制終了するのはiPhoneの仕様ですが、頻繁に起こる場合は注意してください。

再起動してもすぐにシャットダウンしてしまったり、何度も落ちたりといった現象が発生しているときは、バッテリーが劣化しているサインといえます。

画面が暗くなる

以前より、画面が暗いと感じるときは、寿命が近づいている予兆かもしれません。設定画面で画面の明るさを調節しても勝手に暗くなる場合は、バッテリーの劣化が進んでいる可能性があります。

iPhoneの電力供給量が減っているサインといえるでしょう。

バッテリーがふくらんでいる

iPhoneを使っていると、バッテリー部分がふくらんでくることがあります。これは、本体に内蔵されているリチウムイオン電池が、ガスを発生し膨張するためです。

このままの状態で使い続けると、発火するリスクがありますので使用は控えましょう。バッテリーと本体の間に、隙間が見つかったときも同様です。バッテリーの交換やiPhoneの買い替え、修理を検討してください。

iPhoneのバッテリー状態を確認する方法

iPhoneのバッテリーの状態を確認する方法を紹介します。

現在の状況をチェックしておくことで、バッテリーがどのくらい劣化しているかが分かるでしょう。

バッテリーの最大容量を確認する

バッテリーの最大容量では、新品のときと比較してどのくらいのバッテリー容量があるかが分かります。バッテリーの最大容量が低下すると、1回の充電によりiPhoneを使用できる時間が短くなることがあります。

最大容量を確認する手順は、次のとおりです。

  1. ホーム画面の「設定」を開く
  2. 一覧から「バッテリー」をタップ
  3. 「バッテリーの状態と充電」という項目をタップ
  4. 「最大容量」の値(%)を確認する

新品のiPhoneだと、最大容量は100%になっていますが、使っているうちに少しずつ減っていきます。フル充電したあとに最大容量をチェックしましょう。最大容量が80%以上にならない場合は、バッテリーが劣化しています。早めにバッテリー交換や、本体の買い替えを検討してください。

ピークパフォーマンスを確認する

ピークパフォーマンス画面を見ると、電源の供給状態が確認できます。iPhoneの動作に必要な電力が、正常に供給できているかが分かります。

確認手順は次のとおりです。

  1. ホーム画面の「設定」を開く
  2. 一覧から「バッテリー」をタップ
  3. 「バッテリーの状態と充電」という項目をタップ
  4. 「ピークパフォーマンス性能」の内容を確認する

ピークパフォーマンス性能に、問題がない場合は次のように表示されています。

「お使いのバッテリーは、現在、標準のピークパフォーマンスに対応しています。」
出典:iPhone のバッテリーとパフォーマンス – Appleサポート

上記以外の表示があるときは、バッテリーの供給量が不足しているか、バッテリーが劣化している可能性があります。

表示された内容をしっかり確認し、必要な対策を取りましょう。

iPhoneの寿命を長くするコツ

大切なiPhoneを長く使うためのコツを6つ紹介します。

  • バッテリーをフル充電しない
  • バッテリー残量が20%以下にならないようにする
  • 充電中は使用しない
  • 高温になる場所に放置しない
  • 本体が熱いときは使用を控える
  • 常に最新のiOSにしておく

これらを覚えておくと、iPhoneを長持ちさせることができますので、ぜひ参考にしてください。

バッテリーをフル充電しない

iPhoneはフル充電せず、80%程度までに抑えましょう。毎回100%の充電をすると、リチウムイオンバッテリーの負担が増えて劣化が進んでしまいます。

iPhoneの設定で、バッテリーを最適化できる場合もありますので、対応している機種をお使いの方は、ぜひ活用してみてください。

バッテリー最適化の設定手順は、次のとおりです。

  1. ホーム画面の「設定」を開く
  2. 一覧から「バッテリー」をタップ
  3. 「バッテリーの状態と充電」という項目をタップ
  4. 「バッテリー充電の最適化」をオンにする

この機能を使うと、ユーザーが日々iPhoneを充電する傾向を学習し、バッテリーの寿命を伸ばしてくれます。iOS13以降に搭載されていますので、確認してみてください。

参考:iPhone の「最適化されたバッテリー充電」について – Appleサポート

バッテリー残量が20%以下にならないようにする

iPhoneのバッテリー残量が、20%以下になる前に充電しましょう。

バッテリーを使い切ってから充電すると負荷がかかり、バッテリー劣化の原因になります。20%を切る前に充電をするのがおすすめです。

充電中は使用しない

充電したまま使用することは避けてください。充電中にアプリなどを利用すると、本体が熱くなることがあります。

バッテリーの劣化を防ぐためにも、充電中の使用は、なるべくしないようにしましょう

高温になる場所に放置しない

夏場の車内や、直射日光が当たる場所など、高温の場所にiPhoneを放置するのは避けましょう。

バッテリーは熱に弱く、気温が35℃を超えると故障する可能性もあります。iPhoneを長持ちさせるためにも、気温が高くなる場所には置かないでください。

本体が熱いときは使用を控える

iPhone本体が熱くなっているときは、使用を控えましょう。ケースをつけている場合は、外しておくと放熱されやすくなります。

本体が高温になるときは、何らかの原因で熱暴走を起こしている可能性もあります。さらにiPhoneに負荷をかけないためにも、しばらくそのままにしておき、冷めてから使用してください。

常に最新のiOSにしておく

iPhoneは、常に最新の状態にアップデートして利用してください。アップデートすることで、バッテリー関連の不具合が改善したり、長く使える便利な機能が提供されたりする場合があります。

バッテリーに限らず安心して使い続けるためにも、最新のiOSにして利用するのがおすすめです。

まとめ:iPhoneの寿命は使い方次第!コツをおさえて長持ちさせよう

iPhoneの寿命は、本体とバッテリーの使い方次第で変わります。購入したiPhoneを長く使うためにも、充電のコツを覚えておきましょう。バッテリーを最適化しながら利用するのもおすすめです。

アプリの動作が遅くなったときは、バッテリーが劣化している可能性もあります。また、iOSの最新バージョンに対応できなくなった場合は、本体の買い替えも検討するとよいでしょう。

なお、スマホの買い替えなどで古い端末が不要になった場合は、安全に処分しなければなりません。そんな時は「パソコン廃棄.com」の利用が便利です。

費用は一切かからず、事前のやり取りも不要。ただ不要になったスマホを梱包して送付するだけで処分できます。24時間365日いつでもお送りいただけますので、ぜひご利用ください。

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監修者/前野 哲宏

フィットネスの店舗運営と新規事業で培った改善力を活かし、PCリサイクル事業で社会課題の解決に挑戦しています。

「iPhoneを初期化する方法を知りたい」

「初期化が必要になるタイミングを知りたい」

「初期化前に必要な準備や注意点を知りたい」

急にiPhoneの初期化が必要になっても、正しいやり方を知っている方は少ないはずです。

この記事ではiPhoneの初期化で困っている方向けに、事前準備から正しい手順・復元方法を解説します。

記事の内容を読めば、自分でiPhoneの初期化ができるようになります。

準備から初期化完了まで1時間以上掛かることもありますので、時間の余裕のある時に作業しましょう。

iPhoneを初期化するとどうなる?

iPhoneを初期化すると、すべてのコンテンツと設定が消去され、デバイスが工場出荷時の状態に戻ります。

初期化後も必要な情報はバックアップすれば復元できますので、このまま安心して読み進めてください。

iPhoneの初期化が必要なケース8つ

本当に初期化する必要があるか心配という方は、始めに以下8つのケースに当てはまるか確認してみると良いでしょう。

パスコードを忘れた

iPhoneのロック画面で入力するパスコードを忘れてしまった場合、初期化する必要があります。

この場合、パソコンを使用した「リカバリーモード」による初期化を実行すると新しいパスコードを設定し直せます。

スクリーンタイム(Screen Time)のパスコードを忘れた

ペアレンタルコントロール等に使用する「スクリーンタイム」のパスコードを忘れてしまった場合、初期化する必要があります。

ロック画面のパスコード忘れと同様、「リカバリーモード」による初期化を実行すると新しいパスコードを設定し直せます。

下取りに出す

iPhoneを始めとするApple製デバイスは、Apple Storeやオンラインで下取りに出すことができます。

この場合、自己責任で全てのデータを消去し初期化する必要があります。

不具合を解消したい

iPhoneの反応がにぶい・頻繁にフリーズするなどの不具合は、初期化により解消される可能性があります。

全ての不具合が解消できるわけではありませんが、ソフト・ハードどちらが原因なのか切り分けることができます。

譲渡・売却する

知人に譲る・スマホ買取店やフリマサイトなどでiPhoneを売却する場合、初期化が必要です。

この場合、初期化後に他の人が使えるようにiCloudからサインアウトし、「デバイスを探す」をオフにする必要があります(方法は後述)。

修理に出す

Apple Storeやオンライン・街の修理店などに修理を依頼する場合、iPhoneの初期化が必要な場合があります。

店舗によって方針は異なりますが、情報漏えい・データ消失などのトラブルを回避するため、同意書にサインを求められることもあります。

iPhoneを紛失した

iPhoneが紛失や盗難にあった場合、後述の「デバイスを探す」でiPhoneを初期化できます。

この場合、初期化後もApple IDとパスワードでログインすれば再設定可能です。

処分・廃棄したい

使わなくなったiPhoneを処分・廃棄したい場合、個人データの流出を避けるために初期化する必要があります。

初期化作業に不安がある場合、無料でデータ消去してくれる処分専門業者に依頼するのもおすすめです。

初期化作業の注意点4つ

初期化作業は場合により1時間以上掛かり、データ通信も発生します。

安心・安全に作業できるように、あらかじめ以下の点を確認しておきましょう。

充電をしておく

バックアップや初期化作業中に電源が落ちないよう、しっかり充電しておきましょう。

初期化作業中も充電しておくとより安心です。

Wi-Fi接続しておく

iCloudへのバックアップや復元ではデータ通信が発生します。

モバイルデータ通信を使いたくない方は、Wi-Fiに接続しておくことをおすすめします。

パスコードとApple IDを確認する

iPhoneのリセットにはパスコード・Apple IDとApple IDのパスワードが必要です。

作業途中で困らないように、あらかじめ確認しておきましょう。

個別にデータ移行が必要なアプリも

ゲームアプリなどでは、個別にデータ移行が必要なものもあります。

以降の「iPhone初期化前の準備9つ」に記載のないアプリは、個別に確認をしましょう。

iPhone初期化前の準備9つ~バックアップと登録削除~

ここから、初期化前の事前準備について解説します。

確実にバックアップ・初期化できるよう、慌てずに作業しましょう。

SuicaをApplePayから削除する

SuicaはApple Payから削除することにより、残高などをサーバに退避できます。

退避したデータは初期化後のiPhoneで再設定できるほか、別端末に移し替えることも可能です。

削除手順は「JR東日本のサイト」をご確認ください。

PASMOをApplePayから削除する

PASMOの残高移行は、以下の点に注意してください。

  • iPhone→iPhoneへの機種変更では削除(サーバ退避)によりデータ移行できる
  • iPhone→Androidへの機種変更は一度退会(払い戻し)する必要がある

手順は「PASMOのサイト」をご確認ください。

LINEのトーク履歴をバックアップ

LINEトークの内容はスマホ本体に保存されているためバックアップが必要です。

手順は「LINEトーク履歴のバックアップ方法」をご確認ください。

Apple Watchのペアリング解除

Apple Watchのペアリングを解除しましょう。

ペアリングを解除したApple Watchのデータは、iPhone上に全てバックアップされます。

そのため、下記「iPhoneのバックアップ」を行えば、Apple Watchはいつでも復元できます。

手順は「Apple Watch のペアリングを解除して消去する」をご確認ください。

iPhoneのバックアップ

iPhoneのバックアップは以下3つの方法で作成できます。

  • iCloudを使って作成(※)
  • Macを使って作成
  • Windows PCを使って作成

手順は「iPhoneのバックアップを作成する」をご確認ください。

※iCloudの無料枠は5GBですが、新しいiPhoneへのデータ移行のために一時的に容量を拡大して利用できます。

ただし、利用期限など制約がありますので、詳細は「iCloud ストレージを一時利用する」をご確認ください。

「デバイスを探す」をオフにする

iPhoneを売却・譲渡・下取りで手放す場合、必ず「デバイスを探す」をオフにしましょう。

オフにしないと初期化後のiPhoneでロックが掛かり、他の人が利用できなくなります。

手順は『iPhone やその他のデバイスで「探す」を無効にする』をご確認ください。

Apple Careの解約

iPhoneを売却・譲渡・下取りで手放す・または廃棄する場合、Apple Careプランを解約しましょう。

手順は「AppleCare プランを解約する」をご確認ください。

iCloudからサインアウト

iPhoneを売却・譲渡・下取りで手放す場合、iCloudからサインアウトしてください。

サインアウトせずに初期化すると、初期化後のiPhoneでロックが掛かり他の人が使えなくなる可能性があります。

手順は「iPhone、iPad、iPod touch、Apple TV、Mac で iCloud からサインアウトする」をご確認ください。

iMessageの登録解除(Androidスマホに機種変更する場合)

Androidスマホに機種変更する場合、iMessageの登録を解除しましょう。

iMessageはAppleのサービスであり、電話番号と紐づいています。

そのため、Androidへ機種変更するとSMS/MMSメッセージを受信できなくなってしまいます。

iPhone またはオンラインで iMessage の登録を解除する」の手順で登録解除しましょう。

iPhone初期化の実行

ここまでの手順で準備を終えたら、iPhoneを初期化しましょう。

初期化する方法は3通りありますので、最適なものをお選びください。

設定アプリからの初期化

通常の初期化は設定アプリから実行できます。

パスコードとApple IDの入力が必要になりますので、あらかじめ確認しておきましょう。

手順は「iPhone、iPad、iPod touch を初期化する (工場出荷時の設定に戻す) 方法」をご確認ください。

パソコンからの初期化(リカバリーモード)

ロック画面のパスコードやスクリーンタイムのパスコードを忘れた場合、MacまたはWindows PCを使用してリカバリーモードでの初期化を実行してください。

手順は「iPhone のパスコードを忘れた場合」をご確認ください。

「デバイスを探す」による初期化

iPhoneが紛失や盗難にあった場合は、「デバイスを探す」から初期化しましょう。

iPhoneがオンラインの場合リモートで初期化され、オフラインの場合は次にオンラインになったときに初期化されます。

手順は『iCloud.comの「デバイスを探す」でデバイスを消去する』をご確認ください。

「信頼できるデバイス」から削除

iPhoneを売却・譲渡・下取りで手放す場合、「信頼できるデバイス」からiPhoneを削除しましょう。

削除することにより、本人確認などに使用されることが無くなるため安心です。

手順は「Apple ID のデバイスリストを調べ、Apple ID でサインインしているデバイスを確認する」でご確認ください。

データの復元

初期化後のiPhone、または新しいiPhoneでデータを復元する手順を解説します。

iPhoneの復元

iCloudまたはパソコンにバックアップしたデータをiPhoneに復元できます。

手順は「iPhone、iPad、iPod touch をバックアップから復元する」でご確認ください。

Suicaの復元

Suicaは、同じApple IDでサインインすればサーバに退避したデータを復元できます。

手順は「JR東日本のサイト」をご確認ください。

PASMOの復元

PASMOもSuica同様、サーバに退避したデータを復元できます。

手順は「PASMOのサイト」をご確認ください。

LINEトーク履歴の復元

初期化後または新しいiPhoneでLINEを起動した後、バックアップしたトーク履歴を復元できます。

手順は「LINEあんぜん引き継ぎガイド」をご確認ください。

それでもiPhoneを初期化できない場合

ここまでの手順でiPhoneが初期化出来ない場合、修理を検討しましょう。

修理する

iPhoneの修理は、以下の方法で依頼することができます。

  • Appleストア・Appleサポート
  • au・docomoなどのキャリアショップ
  • 民間の修理店

修理期間や費用、デバイスの発送方法などが異なりますので、ご自身に最適な方法を選択してください。

まとめ:日頃からバックアップをしておこう!

今回は、iPhoneの初期化について解説しました。

  • 初期化する前にしっかりと準備しておこう
  • 初期化の方法は、状況に合わせ最適なものを選ぼう
  • 正しく初期化できないときは、修理も検討

iPhoneの不具合や紛失は、ある日突然起こります。

いざという時に備え、日頃からApple IDの確認やデータのバックアップを心掛けましょう。

監修者/前野 哲宏

フィットネスの店舗運営と新規事業で培った改善力を活かし、PCリサイクル事業で社会課題の解決に挑戦しています。

スマホをお風呂やプールに落としてしまったら、すぐに適切に対処しなければなりません。しかし、慌ててスマホを振ったり、動作確認したりしてしまうことも。

こういった対応は、のちに故障につながることがありますので、まずは電源を切って、乾かすことが大切です。

万が一、スマホが水没したときに備えて、正しい対処法を覚えておきましょう。

今回は、スマホが水没したときに、すぐにやるべきことを解説します。やってはいけないことや、復旧後にチェックすることも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

【この記事でわかること】

  • スマホが水没したやること
  • スマホが水没したときにやってはいけないこと
  • 水没したスマホの復旧後にやること
  • 復旧しない場合の対処法

スマホが水没したらまずやること

スマホを水没させてしまったら、まずやるべきことは4つです。しっかりチェックして、適切に対応しましょう。

スマホの電源を切る

まずは、すぐにスマホの電源を切ってください。これは、水が内部に侵入して、基板がショートするのを防ぐためです。もし、電源を入れてしまった場合は、すぐにオフにしましょう。

一瞬だけ水没してしまったときも同様です。故障の可能性はゼロではないので、すぐに電源を切ってください。

水分を拭き取る

乾いたタオルやキッチンペーパーで、スマホの水分を拭き取ってください。

スマホ本体を振らず、優しく拭くのがポイント。スマホをぐるっと回転させると、水が中まで入ってしまう可能性があるので、あまり角度を変えないようにして拭いてください。

パーツを取り外す

スマホ本体の水分を拭き取ったら、パーツを取り外します。取り外し可能なパーツには、次のようなものがあげられます。

  • SIMカード
  • SDカード
  • バッテリー

外せない部分は、無理する必要はありません。取り出したパーツは、柔らかい布などで、優しく水分を拭き取りましょう。ティッシュは細かいくずが出るので、吸水性の高い布がおすすめです。

SIMカードやSDカードには、大事なデータが入っているので、取り扱いには十分注意してください。また、外したパーツは元に戻さず、そのまま1〜2日程度、自然乾燥させてください。

充電ケーブルの差し込み口や、スピーカーなど、小さな穴にも水が入っている可能性があります。乾いた綿棒や布の角などを使って、できるかぎり水気を取り除きましょう。

電源を切ったまま乾燥させる

本体と内部の水分を拭き取ったら、スマホを乾燥させましょう。このとき、電源はオフのままにしておいてください。

内部の部品が濡れていると、ショートして故障する可能性があるので、絶対に電源を入れてはいけません。

乾燥させるには、スマホを乾いたキッチンペーパーなどで包んで、乾燥剤と一緒に密閉袋に入れておきます。チャック付きの袋を使って、中の空気をできるだけ抜いておきましょう。1〜2日くらい、この状態で乾燥させてください。

自然乾燥の場合は、キッチンペーパーや布でスマホをくるんだら、直射日光が当たらない場所に、3〜4日置いておきます。

なお、スマホ本体に、水が少しだけかかったときと、完全に水没した場合では、水の侵入具合が異なります。スマホの内部まで濡れている可能性がある場合は、長めに乾燥させましょう。

スマホが水没したときにやってはいけないこと

ここでは、スマホが水没したら、やってはいけないことを6つ説明します。

  • 濡れたまま電源を入れる
  • スマホを振って水を落とす
  • スマホをドライヤーで乾かす
  • 濡れたまま充電する
  • 電源のオンとオフを繰り返す
  • 濡れたままスマホを放置する

これらは慌ててやってしまいがちなので、注意しましょう。

濡れたまま電源を入れる

スマホが水没したら、「もしかしたら壊れたかも」と焦って不安になりますよね。しかし、濡れたままスマホの電源を入れたり、操作したりしてはいけません。

濡れたまま操作すると、奥まで水が入り込み、どんどん症状が悪化します。内部の基盤がショートする恐れもあるでしょう。

水没したときは、慌てて動作チェックはせず、すぐに電源をオフにしてください。ここで適切に対応できるかどうかで、故障の度合いが変わることもあります。

スマホを振って水を落とす

スマホが濡れたからといって、水分を振り落としてはいけません。スマホを振ることで、内部の部品の奥まで、水が入ってしまう可能性があります。

これ以上、症状を悪化させないためにも、まずは傾けないようにして、スマホの電源を切りましょう。

スマホをドライヤーで乾かす

すぐに乾かすために、ドライヤーを使うのもNGです。ドライヤーの熱で、内部の基板や部品が壊れてしまうことがあります。プラスチックのパーツが、熱でゆがむこともあるでしょう。

スマホとはいえ、中身は精密機器です。部品や基板は熱に弱く、故障の原因となるので、熱を加えないようにしましょう。

濡れたまま充電する

スマホが濡れたまま充電してしまうと、内部がショートする危険性があります。水によって感電するリスクもありますので、絶対に濡れたまま充電しないでください。

水分を拭き取った直後に、充電するのもNGです。まずは、スマホをしっかり乾燥させましょう。

電源のオンとオフを繰り返す

スマホが正常かどうかを確認するために、電源のオンとオフを繰り返してはいけません。スマホ内部の基板が濡れていると、ショートして故障する可能性があるからです。

水没したら、すぐに電源をオフにしておき、まずは水分を取り除くことが大切です。

濡れたままスマホを放置する

濡れたスマホを拭かずに、そのまま放置するのもNGです。濡れたまま時間がたつと、スマホについている水分が、徐々に中に入り込んでしまうためです。

スマホを傾けたときに、隙間から奥の基板に水が入ってしまうことも。濡れたスマホはそのままにしないで、まずは電源をオフにして、水分を優しく拭き取ってください。

水没したスマホの復旧後にやること

水没したスマホが復旧したら、まずやるべきことを紹介します。

スマホの動作確認をする

数日間しっかりと乾燥させたら、電源を入れて動作確認をしましょう。次のような項目をチェックしてください。

  • 電源が入るか
  • 画面が正常に表示されるか
  • アプリやメールなど動作に問題がないか
  • スピーカーから音が聞こえるか
  • マイクが反応するか
  • 充電ケーブルをつないで充電ができるか

もし、正常に動作しないときは、修理または買い替えを検討しましょう。

データのバックアップを取る

電源が入って、動作確認ができたら、すぐにスマホのバックアップを取りましょう。水没して復旧した場合でも、時間が経ってから故障する可能性があるからです。

水没以外の落下や、紛失といったリスクに対応するためにも、日ごろからデータのバックアップを取っておくのがおすすめです。

バックアップには、PCを使う方法や、「iCloud」「Googleドライブ」などのクラウドストレージを使う方法があります。

設定で自動的にバックアップできるデータと、手動でバックアップを取らなくてはいけないものがありますので、必要なデータを確認のうえ、作業をしてください。

念のため修理に出す

スマホが水没から復旧したからといって、油断はできません。一見問題がなさそうでも、時間の経過とともに、故障の症状が現れることがあります。

たとえば次のような現象が発生します。

  • 勝手にボリュームが変わる
  • タップしても反応しない場所がある
  • タップしていないのに、勝手に反応する
  • 時間がたってから電源が入らなくなる
  • 画面が表示されなくなる
  • スマホが熱をもつ
  • 正常に起動しなくなる

「いつも通り使えるから大丈夫」と思って使い続けると、突然、起動しなくなったり、中のデータが取り出せなくなったりと、手遅れになることも。

そのため、水没したスマホが復旧した場合でも、修理に出すのがおすすめです。本当に異常がないかを点検してもらいましょう。

修理が面倒なら、この機会に、買い替えや機種変更も検討してください。

水没したスマホが復旧しない場合

もし、水没からスマホが復旧しない場合は、次のいずれかの方法で対処しましょう。

  • キャリアの補償サービスを利用する
  • スマホの修理専門業者に依頼する
  • スマホの買い替えを検討する

ひとつずつ、説明していきます。

キャリアの補償サービスを利用する

キャリアの故障対応サービスに加入している場合は、水没などのトラブルに対応できることがあります。ただし、補償内容によっては、水没は対象外となることも。

サービスの加入状況を確認のうえ、購入した店舗や、キャリアのオンライン問合せ窓口などで相談してみてください。

水没によるスマホの故障は珍しくありません。たとえば、川や海に落としたり、スキー場で雪に埋もれたりと、アウトドアでの水没もよく起こります。

スマホを過去に水没させたことがある方は、次回購入時に、キャリアの保障サービスに加入しておくと、万が一に備えられるので安心です。

詳しくは、キャリアのサイトで修理対応についてご確認ください。

参考:docomo-お客様サポート-修理手続きのご提案
参考:auサポート-携帯電話機の故障・紛失の対応
参考:ソフトバンク-スマートフォン修理時の最適な手続きをシミュレーションする

スマホの修理専門業者に依頼する

キャリアの保障サービスが利用できないときは、スマホの修理業者に依頼するのも手です。故障の状況によっては、スマホが起動しなくても、中のデータを取り出せる場合があります。

ただし、業者によって、費用や対応が異なります。複数の業者を比較したり、公式サイトなどで口コミを調べたりと、あらかじめ作業内容をしっかり確認しておきましょう。

修理費用の目安は、状況によっても変わりますが、5,000円〜20,000円くらいが相場です。

スマホの買い替えを検討する

修理にかかる費用があまりに高い場合は、スマホの買い替えを検討しましょう。

キャリアの補償サービスによっては、新しいスマホがお得に購入できることもあります。たとえば、ドコモの場合、補償サービスに加入していれば、自己負担金は必要ですが、同じ機種の新しい商品(リフレッシュ品)と交換してもらうことができます。

どうしても水没したスマホを使いたいなら修理をするべきですが、一度水没したスマホを使い続けると、故障のリスクがあります。こだわりがないなら、新しいスマホに思い切って買い替えるのもよいでしょう。

スマホの買い替えについては、こちらの記事もあわせてご覧ください。
スマホの買い替え時期はいつ?事前にやることやデータ移行について解説

まとめ:スマホが水没したら冷静に対処することが大切!

スマホが水没したら、落ち着いて対処しましょう。慌てて振ったり、ドライヤーを使って乾かしたりといったことは、絶対にしないでください。まずは、電源を切って、水気を拭き取ることが大切です。

万が一の水没や故障に備えて、日ごろからバックアップを取っておくのがおすすめ。機種変更のときも、バックアップがあれば安心です。

監修者/前野 哲宏

フィットネスの店舗運営と新規事業で培った改善力を活かし、PCリサイクル事業で社会課題の解決に挑戦しています。

「スマホを初期化する方法を知りたい」

「スマホをリセットするとどうなるのか知りたい」

「初期化後に適切にデータを復元したい」

Androidスマホを初期化する必要があるけれど、正しい手順がわからないという方も多いのではないでしょうか。

今回は、そのような方に向けバックアップ・初期化・復元方法を解説します。

この記事を読めば、自分でスマホを初期化しバックアップから復元できるようになります。

慌てずに、時間にゆとりがあるときに作業しましょう。

初期化すると工場出荷時の状態に戻る

初期化作業は、「フォーマット」「リセット」「ハードリセット」とも呼ばれ、端末が出荷時の設定(購入時の状態)にリセットされます。

以下のデータが削除されますので、あらかじめ把握しておきましょう。

  • 購入後にダウンロードしたアプリ
  • アプリのデータ・コンテンツ
  • 音楽ファイル
  • 動画ファイル
  • 画像ファイル
  • 全てのユーザーデータ
  • MicroSDカードのファイルの暗号キー(※)

初期化後も使用したいデータは、後述する方法でバックアップできますのでご安心ください。

※MicroSDカードを暗号化している場合、カード内のデータは必ずバックアップしておきましょう。

準備と注意点

作業には1時間以上掛かることもあり、バックアップのためのデータ通信も発生します。

安心して初期化できるよう、しっかりと準備しましょう。

70%以上充電する

初期化中にバッテリーが切れないよう、あらかじめ70%以上充電しておきましょう。また、充電しながら初期化するとより安心です。

Wi-Fiに接続しておく

このあと説明するバックアップ作業では、写真や動画などの転送で大量のデータ通信が発生することがあります。

契約しているモバイルデータ通信量の上限を超えないように、Wi-Fiに接続しておくことをおすすめします。

現在のGoogleアカウントを確認する

Andoroidスマホのバックアップ・復元にはGoogleアカウントが必要です。

既にアカウントをお持ちの方は、Gmailアドレスとパスワードを確認しておきましょう。

Googleアカウントをお持ちでない方は、以下のページの手順で新規作成してください。

Googleサポートページ:Google アカウントの作成

各アプリのアカウントを確認する

初期化後に再ログインできるよう、前もって各アプリのログイン情報を確認しておきましょう。

データのバックアップ

代表的なバックアップ手順をご紹介します。

ここに記載の無いデータは、それぞれのアプリでご確認ください。

GoogleOneでのバックアップ

GoogleOneはGoogleのオンラインストレージサービスで、15GBまで無料で使用できます。写真や動画をはじめ、以下のデータをバックアップできます。

  • アプリとアプリデータの一部
  • 写真と動画(Googleフォトと同期)
  • デバイスの設定
  • SMSメッセージ
  • 通話履歴
  • グーグルアカウントのデータ(Googleコンタクト・Googleカレンダーなどと同期)

Googleフォトでカメラフォルダ以外をバックアップする方法

Googleフォトではカメラフォルダのデータは自動バックアップされますが、それ以外の写真と動画のバックアップには設定変更が必要です。

Googleフォトを開き、以下のように設定を変更してください。

  1. 画面右上のアカウントアイコンを選択
  2. 「フォトの設定」を選択
  3. 「バックアップ」→「デバイスのフォルダのバックアップ」
  4. バックアップしたいフォルダを選択

GoogleOneでのバックアップ手順

機種毎に画面表示は異なりますが、以下の手順でバックアップを実行できます。

  1. 設定アプリを開く
  2. 「Google(Googleサービス)」→「バックアップ」
  3. 「今すぐバックアップ」を選択

手動バックアップ(音楽データ他)

音楽データ・Wordやエクセルなどの文書ファイル等は、手動でバックアップする必要があります。

今回はMicroSDカード・PCへのバックアップ方法をご紹介しますので、どちらかお好きなやり方を選択してください。

MicroSDカードに手動バックアップする

フォルダ管理アプリなどを使用すると、MicroSDカードに簡単にデータコピーできます。

Windowsパソコンに手動バックアップする

以下の手順でパソコンにデータをコピーできます。

  1. スマホとWindowsパソコンをUSBケーブルで接続
  2. スマホ画面の「端末のデータへのアクセスを許可しますか?」で「許可」を選択
  3. パソコンの「エクスプローラー」からスマホのデータをコピー

おサイフケータイのバックアップ

おサイフケータイのバックアップ操作は、アプリ毎に異なります。

以下の手順で必要な操作を確認してください。

  1. おサイフケータイアプリを開く
  2. 画面左上の「三本線」を選択
  3. 「機種変更手続きのご案内」を選択
  4. 表示されたページで手順を確認

LINEトーク履歴のバックアップ

LINEのトーク履歴もGoogleアカウントを使用してバックアップできます。

以下の手順でバックアップしてください。

  1. LINEアプリを開く
  2. 画面右上の設定アイコンを選択
  3. 「トークのバックアップ・復元」を選択
  4. 「今すぐバックアップ」を選択

初期化の実行

バックアップを終えたら、以下の手順で初期化を実行してください。

作業完了まで1時間以上掛かることもありますので、時間にゆとりを持って行いましょう。

Googleアカウントの削除

売却・譲渡の場合、他の人がスマホを使用できるようにグーグルアカウントを削除してください。

手順は以下の通りです。

  1. 設定アプリを開く
  2. 「アカウントとバックアップ」→「アカウントを管理」を選択
  3. 〇〇〇@gmail.comを選択
  4. 「アカウントを削除」を選択

設定アプリでの初期化

通常は、設定アプリから以下のように初期化することができます。

  1. 設定アプリを開く
  2. 「一般管理」を選択
  3. 「リセット」を選択
  4. 「工場出荷状態に初期化」を選択
  5. 画面を下にスクロールし「リセット」を選択

リモートでの初期化 [デバイスを探す]

スマホを紛失した・画面操作ができない場合、リモートからの初期化を行います。

  1. パソコンのブラウザからhttps://android.com/findにアクセス
  2. 「デバイスデータを消去」をクリック

「デバイスを探す」が上手く実行できない場合、「紛失した Android デバイスの位置の特定、ロック、データ消去を行う」をご確認ください。

データの復元

バックアップしたデータを復元する方法を解説します。

GoogleOneからの復元

GoogleOneのバックアップデータは、初期化後のスマホで画面表示の通り操作すれば復元できます。

表示内容は機種ごとに異なりますので、詳細はメーカーのサポートページなどでご確認ください。

手動バックアップデータの復元

MicroSDカード・パソコンに保存したデータは、バックアップと逆の手順で復元できます。

おサイフケータイの復元

おサイフケータイデータの復元は、アプリごとに手順が異なります。

「おサイフケータイのバックアップ」に記載した「機種変更手続きのご案内」で、必要な操作を確認してください。

LINEトーク履歴の復元

初期化後のスマホにLINEアプリをインストールし、以下の手順で復元してください。

  1. LINEアプリを開く
  2. 画面右上の設定アイコンを選択
  3. 「トークのバックアップ・復元」を選択
  4. 「復元する」を選択

それでも初期化できない場合

ここまでの手順で初期化できない場合、リカバリーモードでの初期化をお試しください。

強制初期化する(リカバリーモード)

電源ボタンと音量ボタンを使うとスマホを強制初期化できます。

ボタン操作は機種により異なりますので、以下のページから各メーカーのサポートサイトでご確認ください。

デバイス メーカーや携帯通信会社のサポートを利用する

修理する

ここまでの手順で初期化できない・不具合が解消されない場合、修理を検討しましょう。

修理を依頼する方法は、大きく以下の3通りです。

  • 各メーカーの修理サポートページ
  • キャリア(docomo・au・Softbank等)の実店舗・サポートページ
  • 民間の修理店

それぞれ修理期間・費用が異なりますので事前に比較検討した上で利用しましょう。

まとめ:慌てずに正しい手順で初期化しよう!

今回は、Androidスマホの初期化手順について解説しました。

  • 初期化前にしっかり充電し、アカウントの確認も行う
  • 確実にバックアップしてから初期化する
  • 初期化できない場合は、修理も検討

スマホを初期化すると、不具合が解消され動作が安定するなどのメリットがあります。

しかし、スマートフォン本体の寿命は数年といわれています。

日頃からバックアップを心掛け、トラブルや故障に備えておきましょう。

監修者/前野 哲宏

フィットネスの店舗運営と新規事業で培った改善力を活かし、PCリサイクル事業で社会課題の解決に挑戦しています。

「スマホがフリーズした!直し方を知りたい」

「スマホがフリーズする原因を知りたい」

「フリーズしないようにする方法を知りたい」

ある日突然スマホがフリーズ!皆さんも一度は経験があるのではないでしょうか?この記事では、iPhone・Androidがフリーズする原因と直し方・予防法について解説します。

フリーズする要因は複数あり、状況に応じ適切な対処をするのが得策です。この記事を読めば、自分でフリーズを解消できるようになります。

フリーズのパターン5つ【iPhone・Android共通】

フリーズするタイミングがわかっていれば、おおまかな原因を推測できます。

①たまにフリーズ

この場合、原因は一時的なものです。アプリをたくさん立ち上げすぎた、高負荷なアプリを使用したなどのケースが該当します。

スマホの処理が追いついていないだけですので、負荷を下げれば解消できる可能性があります。

②特定のサイトでフリーズ

この場合、サイト側の応答が遅延しているだけかもしれません。他のWebサイトでもフリーズするか確認してみるとよいでしょう。

③特定のアプリでフリーズ

この場合、おそらくアプリに問題・バグがあります。また、アプリのキャッシュがたまり過ぎて動作が遅くなる場合もあります。

④あるアプリをインストール後にフリーズ

この場合、アンインストールすれば解消されますが、アプリのレビュー等で同じ症状が報告されていないかチェックしましょう。

⑤頻繁にフリーズ(数分おきなど)

この場合、慢性的なトラブルが生じている可能性があります。後述するバージョンアップ・ストレージの空き容量確保などの対策を実施してください。

フリーズする原因8つ【iPhone・Android共通】

慌てて対処せずに、まずは考えられる原因を把握しましょう。多くの場合、以下8つのどれかに当てはまります。

①充電不足

端末の電圧が低下すると、タッチパネルの反応が鈍くなるためフリーズしたと勘違いしてしまうことがあります。

まずはきちんと充電されているか確認しましょう。

②スマホの性能不足(CPU・RAM)

以下のような場合、スマホには大きな負荷が掛かります。

  • 3Dゲームや実況配信
  • 高画質の動画再生
  • 複数アプリの同時立ち上げ

これらの場合、CPU処理能力の限界を超えてしまうことがあります。

また、CPUが使用するRAM(メモリ)の空き容量も不足するためスマホ全体の処理が遅延します。

③アプリケーションのバグ

App Store・Google Playからダウンロードできるアプリは、審査を経て公開されています。それでもソフトにバグ(欠陥)はつきもので、度々問題が報告されています。

この場合、後述のアンインストール・バージョンアップのどちらかの対策を取りましょう。

④OSとアプリのバージョンが古い

OSとアプリのバージョンアップでは、過去の不具合が修正されていることがあります。そのため、バージョンが古いままだとトラブルの原因となります。

⑤ストレージ不足(ROM)

ストレージの空き容量が不足していると一時的にRAMが代用されるため、RAM不足からスマホの処理が遅くなります。これにより、画面がカクカクしたりフリーズにつながったりします。

⑥ウイルスに感染

ウイルスに感染すると、スマホはフリーズなどの異常動作を繰り返します。後述の対策で直らない場合、感染が疑われますのでウイルス駆除・スマホ初期化などが必要です。

⑦本体の温度上昇による熱暴走

高負荷アプリの長時間使用・炎天下での使用などでスマホが高温になることがあります。一般的に本体温度が35℃を超えると、フリーズなどのトラブルが発生します。

高温になった場合は使用を中断し、温度が下がるのを待ちましょう。

⑧ハードウェア故障

劣化や衝撃等によるハード故障が原因の可能性もあります。また新品でも運悪く、初期不良の端末に当たってしまうことがあります。この場合、修理・交換が必要です。

フリーズの直し方7つ【iPhone・Androidそれぞれの手順】

まずは「①充電する」を確認しましょう。その後、以下の順番でひとつずつ確認してください。

フリーズしたまま操作できない場合

→「⑦強制再起動」の後②~⑥を確認

操作できる場合

→②~⑥を確認

①充電する

基本的なことですがバッテリー残量を確認し、必要であれば充電をしましょう。

②再起動する

再起動することでスマホのRAMがリフレッシュされます。アプリのバグによるメモリリーク(RAMの解放もれ)なども解消されます。

iPhoneの手順

モデルごとに手順が異なります。下記のAppleサポートページでご確認ください。

Appleサポートページ「iPhone を再起動する

Androidの手順

機種により手順が異なりますが、基本的には以下の手順で再起動できます。

  1. 電源ボタン長押し
  2. 「再起動」アイコンをタップ
  3. 確認画面で「再起動」アイコンを再度タップ

③アプリ全てを強制終了

起動したままのバックグラウンドアプリが、通信や高負荷の処理を実行している可能性があります。下記の手順で全てのアプリを強制終了し、フリーズが解消されるか確認しましょう。

iPhoneの手順

モデルごとに手順が異なります。下記のAppleサポートページでご確認ください。

Appleサポートページ「iPhone や iPod touch で App を終了する方法

Androidの手順

機種により手順が異なりますが、基本的には以下の手順で再起動できます。

画面下に「<」「□」「|||」ボタンがある場合

  1. 「|||」ボタンをタップ
  2. 画面下部「全て閉じる」ボタンをタップ(※)

画面下に「<」「□」「|||」ボタンがない場合

  1. 画面下から画面中央まで、上にスワイプ
  2. 「すべてクリア」ボタンをタップ(※)

※アプリを上にスワイプすると、ひとつずつ終了できます。

④フリーズするアプリのアンインストール

怪しいアプリが特定できている場合、そのアプリをアンインストールしてフリーズが解消されるか確認しましょう。

iPhoneの手順

下記Appleサポートページの手順でアンインストールできます。

Androidの手順

下記Google Playヘルプの手順でアンインストールできます。

Google Playヘルプ「Android で使用していないアプリを削除、無効化、管理する

⑤OSとアプリを最新バージョンにする

OSとアプリを最新バージョンにすると、バグ修正や性能改善が反映されるためフリーズが解消されるかもしれません。

iPhoneの手順

どのモデルも、下記Appleサポートページの手順でアップデートできます。

Appleサポートページ

Androidの手順

機種により違いはありますが、基本的には下記Androidヘルプの手順でアップデートできます。

⑥ストレージの空き容量を増やす

空き容量を無理に増やす必要はありません。下記手順で現在の使用済み容量を確認してから行ってください。

iPhoneの手順

どのモデルも、下記Appleサポートページの手順で確認できます。

Androidの手順

機種により異なりますが、基本的には以下の手順で確認できます。

  1. 「設定アプリ」をタップ
  2. 「ストレージ」または「バッテリーとデバイスケア(Galaxyの場合)」をタップ

iPhone・Android共に、データ(アプリ・画像等)を削除するか、クラウド等に移動すると空き容量を増やせます。

⑦スマホの強制再起動(電源を落とせない・再起動できない場合)

フリーズして操作不能の場合、下記の手順でスマホを強制再起動してください。

iPhoneの手順

下記Appleサポートページから、自分のiPhoneモデルに合った手順を実行してください。

iPhoneのモデル強制再起動
iOS16対応モデル手順
iOS15対応モデル手順
iOS14対応モデル手順
iOS13対応モデル手順
iOS12対応モデル手順

Androidの手順

機種ごとに異なるため、ここでは代表的な機種での手順をご紹介します。

AQUOS

  1. 電源ボタンを8秒長押し
  2. 振動したら指を離す

Galaxy

  • 「電源ボタン」と「音量ダウンボタン」を同時に7秒長押し

OPPO

  • 「電源ボタン」と「音量アップボタン」を同時に10秒長押し

Xperia

  1. 「電源ボタン」と「音量アップボタン」を同時に8秒長押し
  2. 3回振動したら指を離す

フリーズさせないための上手な使い方

以下の点に注意して使用すれば、フリーズ頻度を低く抑えることができます。

  • こまめな充電
  • 定期的に再起動
  • 不要なアプリは終了させる
  • OSとアプリを最新のバージョンに保つ
  • 不要データは削除
  • 発熱したら使用を控える
  • 性能不足なら高性能機種への買い替えも検討

それでもフリーズしてしまう場合

以上の対処を行ってもフリーズしてしまう場合、修理・処分を検討しましょう。

修理に出す

修理に出す方法は大きく3種類です。

  • メーカーの修理サービス
  • キャリアの修理サービス
  • 民間の修理店

ネット検索すれば、店舗や依頼方法が確認できます。費用や期間が異なりますので、比較検討すると良いでしょう。

まとめ:スマホがフリーズしても慌てず対処しよう!

今回は、iPhone・Androidがフリーズする原因と対処法・予防法について解説しました。

  • フリーズの原因は複数あるので、ひとつひとつ確認
  • 適切に対処・予防を行えばフリーズする頻度を抑えられる
  • それでも直らない場合は、修理・処分も検討

スマホはこまめにケアをすれば、フリーズせず安定して動作します。日頃からバージョンアップなどを心がけ、長く使用できるよう心掛けましょう。

監修者/前野 哲宏

フィットネスの店舗運営と新規事業で培った改善力を活かし、PCリサイクル事業で社会課題の解決に挑戦しています。

Windows11のPCに不具合が生じたとき、何をやってもうまくいかないということがありませんか?

そんなときは初期化することで改善できることがあります。

この記事では

  • Windows11のPCを初期化のメリットとデメリット
  • Windows11のPCを初期化する方法
  • Windows11のPCを初期化する前の注意点
  • Windows11のPCを初期化できないときの対処法

について解説します。

PCを初期化するメリット

Windows11を初期化するメリットは以下の通りです。

  • 処理速度の向上
  • ウイルス除去
  • 個人情報流出の防止

処理速度の向上

PCを初期化すると処理速度が上がります。

PCは使用に伴い様々なデータが溜まっていきますが、それらはスムーズな動作を妨げることもあります。

初期化することで溜まった不要なデータを消去することで動作が軽くなります。

ウイルス除去

PCの初期化はウイルス感染した場合にも有効です。

ウイルスソフトで特定できなかった場合にはウイルス除去の最後の手段となります。

個人情報流出の防止

PCを処分したり誰かに譲る場合は初期化することで個人情報を削除することが出来ます。

初期化するデメリット

初期化をデメリットは以下の通りです。

  • バックアップしないとデータが戻せない
  • 作業が長時間する場合がある

バックアップしていないデータは消える

当然ですが、初期化をするとデータは全て失われます。

バックアップを忘れてしまった場合は元に戻すことができないので注意しましょう。

作業が長時間に及ぶこともある

通常初期化は30分程度で終わりますが、PCのスペックによっては数時間かかることもあります。

初期化後の設定等も含めて、時間に余裕があるときに初期化するようにしましょう。

Windows11の初期化方法

Windows11のPCを初期化には以下の2種類があります。

  • 個人用ファイルを保持する
  • 全て削除する

それぞれの方法を解説していきます。

個人用ファイルを保持する

個人用ファイルを保持して初期化する場合は以下の手順で行います。

  1. スタートボタンから「設定」をクリック
  2. システムの中の「回復」をクリック
  3. 「このPCをリセットする」をクリック
  4. 「個人用ファイルを保持する」をクリック
  5. Windowsの再インストール方法を「クラウド」か「ローカル」から選択
  6. 追加の設定でダウンロードするかしないかを選択
  7. このPCをリセットする準備が出来ましたと表示されたら「リセット」をクリック
  8. 削除されるアプリを確認
  9. リセットをクリック
  10. そのまま待つ

全て削除する

全て削除する場合は以下の手順で行います。

  1. スタートボタンから「設定」をクリック
  2. システムの中の「回復」をクリック
  3. 「このPCをリセットする」をクリック
  4. 「すべて削除する」をクリック
  5. Windowsの再インストール方法を「クラウド」か「ローカル」から選択
  6. 追加の設定でクリーニングするかしないかを選択
  7. データのクリーニングを実行すれば完全にデータを削除できる
  8. このPCをリセットする準備が出来ましたと表示されたら「リセット」をクリック
  9. そのまま待つ

Windows11を初期化する際の注意点

Windows11のPCを初期化するときの注意点は以下のものがあります。

  • 十分な時間を確保する
  • 消えてしまうデータや設定を確認
  • 必要なデータはバックアップを取る
  • Microsoftのメールアドレス、パスワードや各種設定をメモしておく
  • Microsoftアカウントでの注意事項
  • BitLockerドライブの暗号化

十分な時間を確保する

PCの初期化はPCのスペックにもよりますが、かなり時間がかかることもあります。

急ぎPCを使う予定がある場合は初期化は避け、時間に余裕があるときにしましょう。

思わぬトラブルなどが発生することも加味して半日ぐらいは見ておいた方が無難です。

初期化の種類を確認する

Windows11の初期化には2種類あり、

  • 個人用ファイルを保持する
  • すべて削除する

があります。

個人用のデータや設定を残したい場合は【個人用ファイルを保持する】を選びましょう。

必要なデータのバックアップを取る

初期化すれば当然データは消えてしまうので、大切な写真やファイルなどはUSBや外付けのストレージに保存しておきましょう。

このときにウイルスチェックを怠らないように注意が必要です。

ウイルスに感染したデータを初期化後のPCに戻せばそのままウイルスも侵入してしまいます。

Windows11のPCを初期化できない時の対処法

Windows11のPCを初期化できないときは以下の対策が有効です。

  • 初期化に必要ない周辺機器を外す
  • 自信がないときは業者へ依頼

周辺機器を外す

PCに接続されているプリンターなどの周辺機器は全て外しておきましょう。

接続しているままで初期化を始めると、デバイスドライバー関連で不具合が発生することがあります。

不具合が原因で初期化ができないこともありますので、初期化に必要なキーボードやマウスなどの周辺機器以外はすべて外して初期化を始めましょう。

自信がない場合は業者へ依頼

初期化は手順を誤ると大切なデータが消えてしまう可能性があります。

自分で初期化する自信がなかったり、PCの操作に苦手意識がある場合は無理に作業をせず、業者に依頼しましょう。

監修者/前野 哲宏

フィットネスの店舗運営と新規事業で培った改善力を活かし、PCリサイクル事業で社会課題の解決に挑戦しています。

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