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iPadが熱いとどうなる?熱くなってしまう原因や対処法も紹介

「いつの間にかiPadが異常に熱くなってる! このまま使い続けても大丈夫?」

iPadを使っている時に、こんなトラブルに遭遇したことがある人も少なくないでしょう。

普通にiPadを使用していても、多少熱を持つことはあります。
しかし、触り続けられないほどの異常な高温になった場合には、そのまま放置せず適切な対処を施す必要が出てきます。

そこでこの記事では、iPadが熱い時に発生しやすい症状や、熱くなってしまう原因、異常なほどiPadが熱い時の正しい対処法について解説していきます。

【この記事でわかること】

  • iPadが熱い時に発生しやすい症状
  • iPadが熱くなる原因
  • iPadが熱い時の対処法
  • iPadが熱い時の注意点

iPadが熱い時に発生しやすい症状

iPadが一定以上の高温になってしまうと、以下のような症状が出やすくなります。

  • フリーズ
  • シャットダウン
  • 充電できない
  • 充電が遅い
  • 液晶画面が暗くなる
  • 液晶画面に何も映らなくなる
  • カメラのフラッシュ機能が使えなくなる
  • グラフィックを多用するアプリや機能のパフォーマンスが低下する
  • 携帯電話無線が低電力モードになる(電波も弱くなる)

参考:iPhone、iPad、iPod touch が高温または低温になりすぎた場合 – Apple サポート (日本)

最悪の場合、重大な事故に発展してしまうこともあります。

フリーズやシャットダウン

iPadが高温になりすぎると、まったく動作しなくなったり、突然シャットダウンしてしまったりすることがあります。

しかしこれは故障や不具合ではなく、iPadが自らを守るために行う処置です。

iPadなどの精密機器は熱に弱いため、「これ以上熱くなってしまうと故障の可能性がある」と判断した場合に、自衛のためにそれ以上操作させないようにしたり、強制的に電源を落としたりするのです。

作業中に突然シャットダウンされては困るので、異常な熱さを感じながらもiPadを使い続ける、というような行為はやめておくべきです。

正常な充電ができなくなる

  • 充電がまったくできなくなる
  • 充電スピードが極端に遅くなる

こういった充電関連に異常が発生しやすくなるのも、iPadが熱を持ってしまった時の代表的な症状です。

ただしこれも、iPadを守るための症状です。
ただでさえ熱を持ちやすい「充電」という処理を通常通りにしないことで、iPadがさらに熱を帯びるようなことがないようにしているのです。

液晶画面が暗くなる

iPadが高温になりすぎると、液晶画面に使用される電力を減らすことで本体内の温度を下げようとし、画面が暗くなることがあります。

暗くなるだけでなく、温度によっては完全に映らなくなるケースもあります。
そこまで進んでしまう前に、何らかの対処を行うべきです。

その他の自衛的な症状

上記のほか、以下のような症状も、iPadがこれ以上高温にならないように自衛的に行われる処理です。

  • カメラのフラッシュ機能が使えなくなる
  • グラフィックを多用するアプリや機能のパフォーマンスが低下する
  • 携帯電話無線が低電力モードになる(電波も弱くなる)

いずれも、消費電力を抑えるものです。
使用する電力が低くなれば自然と温度も下がりやすくなるので、いろいろな機能のパフォーマンスを意図的に低下させることで本体の温度を下げようとしています。

バッテリーの発火や爆発

こちらの現象は、自衛的なものではなくただの事故です。

滅多にないことではありますが、真夏の車内など、異常なまでに高温となってしまう場所に長時間iPadを放置していると、バッテリーが膨張し、発火や爆発の原因となってしまうことがあります。

実際にそうした事故は起こっていますので、くれぐれも真夏の車内や冬のストーブの前などの極端に高温になりやすい場所にiPadを放置するのはやめましょう。

iPadが熱くなる原因

iPadが熱くなってしまう主な原因には、以下のようなものがあります。

重い処理をしている

  • サイズの大きい高画質動画のストリーミング再生
  • バックアップデータの復元
  • データ量の大きいアプリのダウンロード
  • プレイするのに大容量を必要とするゲーム

このような重い処理をしている時は熱を持ちやすくなります。

しかしこれらは、iPadの通常使用の範囲であるため、一時的に多少熱くなったとしても特に気にする必要はありません。

ただし、行っている処理とiPadのスペックが合っていない場合は問題です。
例えば、スペックの低いiPadで大容量を必要とする最新アプリを動かし続ける、といったようなケースです。

このような場合は、一時的ではなく恒常的に発熱することになってしまうので、故障の原因になってしまいます。

高温の環境での使用・保管

直射日光が当たる場所や、真夏に冷房を入れていない高温多湿な部屋でiPadを使用・保管し続けていると、熱を持ちやすくなってしまいます。

特に屋外で使用している時は要注意です。
知らないうちに直射日光がiPadに当たっていた、ということも多いと思われますので、使用環境には常に気を配るべきでしょう。

バッテリーの劣化

iPadに内蔵されているバッテリーは「リチウムイオン電池」が使用されており、フル充電を1,000回繰り返しても、iPad購入時の容量の最大80%を維持できるように設計されています。

参考:バッテリー – サービスとリサイクル – Apple(日本)

このように、バッテリーはあくまで消耗品であり、使えば使うほど劣化していきます。
そして劣化してしまうと当然充電性能が下がってしまい、同じように充電しているようでもバッテリーにかかる負荷は増えているため、熱を持ちやすくなってしまうのです。

容量不足

iPadの残り容量が極端に少ない場合も、発熱しやすくなってしまいます。
処理を行うための領域が少ない分、負荷がかかりやすくなるからです。

iPadの残りの容量については、「設定」⇒「一般」⇒「iPadストレージ」で確認できます。

空き容量は、多ければ多いほどiPadにかかる負担も少なくなり、熱を持ちにくくなります。

基板の不具合

  • 長年使い続けてきたことによる経年劣化
  • 水没や落下などの物理的衝撃によるダメージ

これらによって基板が損傷しており、発熱しやすい状態になっている可能性があります。

このまま放置すると症状は悪化し、最終的には基板がショートして故障してしまいます。

iPadが熱い時の対処法

基板の損傷やバッテリーの劣化といった、ハード面での物理的な不具合でなければ、適切な対処法を実践することでiPadを熱から守ることができます。

涼しい場所に放置

iPadが熱い時にまずやるべきことは、速やかに電源を落とし、風通しがよく涼しい場所に置いて放置することです。

こうすることでiPadの温度は自然と下がっていきます。

iPadに触ってみて、ややヒンヤリしていると感じるくらいまで温度が下がっていることを確認してから再び使うようにしてください。

重いアプリの使用を控える

古いiPadを使っている場合、そのスペックは当然高くはなく、最新のアプリの性能に追いついていない場合も多々あります。

スペックに合っていないアプリを使い続けると、CPUに負荷がかかり続けることで常に過度に発熱している状態となってしまいます。

従って、使い始めるとすぐに熱を持ってしまうようなアプリはなるべく使用しないようにすべきです。
もしくは、スペックの高いiPadへの買い替えをご検討ください。

バックグランドで動くアプリを停止する

iPadにインストールされているアプリのほとんどは、ユーザーが操作していなくても自動で勝手に更新が行われます。

頻繁に更新を繰り返すようなアプリの数が多いと、それだけ熱を持ちやすくなってしまうので、あまり使わないアプリに関しては自動更新をオフにしておきましょう。

手順は簡単で、「設定」⇒「一般」⇒「Appのバックグラウンド更新」と進み、それほど使わないアプリをタップして更新をオフにしていくだけです。

液晶画面の明るさを調整する

液晶画面の明るさを落とすことで消費電力を抑えることができ、発熱しにくくすることができます。
わずかな電力節約とはいえ、長時間に渡ってiPadを使用する人にとっては効果が期待できます。

液晶画面の明るさを調整するには、「設定」⇒「画面表示と明るさ」と進み、明るさを調整して暗めにするだけで大丈夫です。

低電力モードにする

液晶画面の明るさ調整だけでなく、全体的に電力消費を抑えて発熱を防ぎたいという場合は、低電力モードにしてしまうのが手っ取り早いです。

ただし低電力モードに切り替えると、液晶画面が暗くなるだけでなく、その他にも以下のような機能に制限がかかります。

  • アプリの通知
  • 自動ロック
  • 一部のビジュアルエフェクト
  • iCloud写真
  • 自動ダウンロード
  • メールの受信
  • アプリのバックグラウンド更新

こうした機能に制限をかけてでも電力消費を抑えたい場合は、低電力モードに切り替えておきましょう。

手順は、「設定」⇒「バッテリー」と進み、「低電力モード」をオンにするだけです。

参考:iPhone や iPad で低電力モードを使ってバッテリーを長持ちさせる – Apple サポート (日本)

残り容量を増やす

残り容量が少ないと、何か処理をするたびにiPadに負荷がかかり、発熱に繋がってしまいます。
できる限り空き容量を確保しておくため、不要な画像データや動画データ、ほとんど使っていないアプリなどについては積極的に削除していきましょう。

なおiPadの残りの容量については、「設定」⇒「一般」⇒「iPadストレージ」で確認できます。

バッテリー交換

「長年使っている」・「水没させたことがある」といったことが原因でバッテリーの劣化が進み、熱を持ちやすくなっているような場合は、バッテリーを交換するしかありません。

特に、3年以上継続して使用しているようならば、経年劣化によるバッテリーの寿命が近づいている可能性が高いです。

ただし、バッテリー交換は基本的に個人ではできないため、Apple公式か専門の修理業者へ依頼することになります。

保証期間内の場合

まだ保証期間内であれば、迷わずApple公式の修理サービスを利用すべきです。
ユーザーの過失によるものでなければ、無料での修理が受けられます。

また、AppleCare+に加入している方ならば最大2年間の保証が適用される上、水没などのユーザーの過失による故障についても4,400円で対応してくれます。

参考:iPad の修理 – Apple サポート 公式サイト (日本)

保証期間外の場合

保証期間外の場合は、専門の修理業者へ依頼するという方法も検討すべきです。

理由は、保証期間を過ぎてからAppleに修理を依頼すると、非常に高額になる上修理期間も長くなってしまうからです。
その点修理業者に依頼すれば、Appleよりも遥かに安い金額で済むことが多い上、修理期間についても最短で当日対応というところもあります。

ただしデメリットもあります。

Appleの公式サポートならば、高額で修理期間もかかる分、修理の質については信頼できます。
ところが修理業者の場合は、業者によって対応や技術がバラバラのため、ずさんなバッテリー交換をされてしまい、一旦iPadが返ってきたもののまたすぐに故障した、というようなケースも出てきます。
また、Apple公式以上に高額な費用を請求されることもあります。

こうした悪質な業者は決して多くはありませんが、ゼロではないため、細心の注意が必要です。

以上のように、どちらも一長一短であることをよく考慮し、バッテリー交換の際にApple公式サポートを選ぶのか修理業者を選ぶのか、慎重に検討してください。

iPadが熱い時の注意点

iPadが異常に熱くなってしまった時に、以下のような行動を取ってしまうと状況は悪化し、最悪の場合iPadの故障に繋がってしまいます。

気にせず使い続ける

iPadがどんなに熱を持とうと、「こんな時もあるだろう」と考えて使い続けてしまう人もいらっしゃるかと思います。

しかし、異常なほど熱くなっている状態のiPadを使用し続けることは控えてください。
iPadは熱に弱いため、使用を続けるほどダメージは蓄積されていき、どんどん寿命を縮めてしまいます。

冷蔵庫で冷やす

iPadが熱い時には冷やすことが重要ですが、だからといって冷蔵庫で急速に冷却しようとするのは間違いです。

急速な冷却を行うと、iPad内に結露が発生してしまい故障の原因となってしまいます。
また、湿気はサビのもとにもなりますので、一気に冷やすという行為にはデメリットしかありません。

慌てず、ゆっくりと冷却するようにしましょう。

まとめ:適切に冷やしても改善しなければ修理が必要

以上、iPadが熱くなってしまう原因や対処法について解説しました。

記事内の対処法を実践してもiPadが熱いままならば、ハード面でのトラブルが疑われます。
この場合、個人でできることはないので、Apple公式サポートか修理業者へ相談するようにしてください。

3年以上使っているiPadならば、経年劣化により寿命が近づいている可能性もありますし、スペックが時代に追いついていないということも考えられるので、買い替えを検討するのもよいでしょう。

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監修者/前田 知伸

富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。

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